たんぽぽ舎から TMM:No2729
- 2016年 3月 11日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No2729】
2016年3月11日(金)地震と原発事故情報-6つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.3月10日東京電力本店前抗議(第30回)についての報道
◆ 「再稼働より賠償が先」東電本店前で反原発デモ
(3月11日東京新聞2面より)
◆原発再稼働反対を東電本店周辺で訴え
(3月10日 NHKニュースWeb配信)
★2.原発事故前の東電資料入手「津波対策は不可避」
「最大で高さ15.7メートル」の津波が来るという試算結果
日テレNEWS23 (2016年3月10日)
★3.メルマガ読者からのお便り・ご意見
◆ 今日9日の永野勇さんの意見に同感です
五十嵐 努(川崎市) (3月9日)
★4.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆「東北、あれから5年メモリアル・チャリティ・コンサート」(3月20日)
★5.新聞より
◆ 福島原発事故のキーマン 今もデタラメ弁明 ニタつき「天罰当たった」
(3月11日号日刊ゲンダイより)
★6.テント日誌3月10日(木) 経産省前テントひろば1643日
高浜原発の再稼働が止まった。これは朗報だ (三上治)
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※3/12(土)福島連続講座第2回にご参加を!
「福島からの母子避難者の現状と課題」「親子2人の苦闘、住宅だけは奪わないで…」
☆スティーブン・リーパ-さんも急きょ参加されます。広島被曝、原発に詳しく米国人で初めて広島平和文化センター理事長に就任した方です。
お 話:ふくしま野風さん (福島県より東京都内へ自主避難)
特別参加:スティーブン・リーパ-さん(前・広島平和文化センター理事長)
日 時:3月12日(土)18時より20時30分
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F) 資料代:800円
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※3/13(日)槌田ゼミにご参加を
槌田ゼミ「四国電力への勧告」と「原子力民間規制委員会・東京」の活動
四国電力との交渉内容について、みんなでシュミレーションしながら討論しましょう。
日 時:3月13日(日)14:00より16:00
講 師:槌田敦さん
会 場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F) 会 費:800円
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┗■1.3月10日東京電力本店前抗議(第30回)についての報道
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◆ 「再稼働より賠償が先」東電本店前で反原発デモ
東京電力福島第一原発事故から11日で5年になるのを前に10日、東京電力本店(東京都千代田区)前で抗議デモがあった。参加者らは、東電が事故の責任を取らないまま柏崎刈羽原発の再稼働に動き出していると批判し「再稼働より賠償が先だ」と声を上げた。
福島県富岡町から会津若松から会津若松市に避難している古川好子さん(52)は、原発再稼働に向けた東電の広告に福島県民への謝罪が一切なかったとし、「広告を出すお金があるなら、避難した人たちの住宅支援や賠償に回せるはずだ。東電は避難している福島県民の気持ちを少しでも考えたことがあるのか」と憤った。
デモには250人(主催者発表)が参加。ドイツ最大の環境団体FOEドイツのフーベルト・ヴァイガー代表も駆け付け、脱原発を決めたドイツの取り組みに触れ「再生可能エネルギーを普及させることで原子力エネルギーを全てなくすことができる。脱原発に向け一緒に闘いましょう」と呼び掛けた。
東電本店前でのデモは11日も行われる。
(3月11日東京新聞2面より)
※主催者注:最終は参加者300名になりました。
◆原発再稼働反対を東電本店周辺で訴え
9日、裁判所が福井県にある高浜原子力発電所の3号機と4号機の運転停止を命じる仮処分の決定を出したことを受けて、10日夜、原発事故から5年を前に、東京電力本店の周辺に集まった原発の再稼働に反対する人たちはほかの原発も再稼働を認めず、廃炉にすべきだなどと訴えました。
東京・千代田区の東京電力本店の周辺に集まった人たちは9日、大津地方裁判所が高浜原発3号機と4号機の運転停止を命じる仮処分の決定を出したことについて、「関西電力などが無責任に原発を再稼働させた結果だ」として、「再稼働反対」とか「原発は廃炉にしろ」などと訴えていました。
東京の67歳の男性は、「裁判所の決定は喜ばしいことだが、本来は審査を行った原子力規制委員会が判断すべきことだ。高浜原発だけでなく、すべての原発の再稼働を止めるべきだ」と話していました。事故の1年前まで福島県に住んでいたという58歳の女性は「悲惨な事故を二度と起こさないためにも、原発はなくなってほしい。国や電力会社は安全性についての説明が足りず、本当に原発が必要か国民的な議論がなされていないと思う」と話していました。
(3月10日 NHKニュースWeb配信)
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┗■2.原発事故前の東電資料入手「津波対策は不可避」
| 「最大で高さ15.7メートル」の津波が来るという試算結果
| 日テレNEWS23 (2016年3月10日)
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http://www.news24.jp/sp/articles/2016/03/10/07324446.html
福島第一原発事故の3年前に東京電力が「津波対策は不可避」などとする社内資料を作成していたことが分かった。
日本テレビが入手した資料は「福島第一原子力発電所津波評価の概要」と題されたもので、2008年9月に福島第一原発で行われた会議で配布された。
資料には、福島第一原発を襲う津波をコンピューターでシミュレーションした状況や、「最大で高さ15.7メートル」の津波が来るという試算結果などが記されている。また、「現状より大きな津波の高さを評価せざるを得ない。津波対策は不可避」という記述もあった。
この会議の議事メモには、津波想定についての資料は「機微情報のため回収」、出席者の発言は「記載しない」などと書かれている。東京電力はこれまで、「これほど大きい津波が来るのは想定外だった」と説明している。
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┗■3.メルマガ読者からのお便り・ご意見
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◆ 今日9日の永野勇さんの意見に同感です
五十嵐 努(川崎市) (3月9日)
金曜日官邸前行動に「担ぎ桶太鼓」で参加しているヒゲの五十嵐です。いつもメール情報ありがとうございます。今日9日の永野勇さんの意見に同感です。私も、東芝相手に労働争議を闘い、経団連前で太鼓を打ち鳴らして、交渉のキッカケをつくりました。10・11日は雨に強い、2月3日の太鼓より一回り大きい太鼓で、東電本店前に参加します。「敵の嫌がる」「仲間を励ます」太鼓を打ち鳴らします。
10日の五十嵐さんの太鼓の迫力の様子は
http://twitcasting.tv/showering00/movie/250004479 で
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┗■4.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
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◆ 「東北、あれから5年メモリアル・チャリティ・コンサート」
http://www.diapason-agency.com/
イタリア人・日本人ミュージシャン、アーティストと共に、あの日を忘れないように。
☆日 時:3月20日(日)17時開演 (16時半開場)
☆ゲスト:平岩章好さん(ふくしま共同診療所医師)、
伴英幸さん(原子力資料情報室共同代表)、
本多明さん(動物救護隊にゃんだーガード代表理事)、
セシル・ブレスさん(CNRS北アジア事務所副所長)他。
☆会 場:イタリア文化会館東京アニェッリホール
☆チケット:4,000円 全席指定
※収益金はあしなが育英会を通して東北大震災遺児のために全額寄付させて頂きます
☆お申込は、diapason.italiano@gmail.com まで。
ディアパソン・ミュージック・エイジェンシー主宰。
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┗■5.新聞より
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◆ 福島原発事故のキーマン 今もデタラメ弁明 ニタつき「天罰当たった」
改めて人災だったことがハッキリした。福島第1原発事故の発生当時、「原子力安全委員会」のトップだった班目春樹元委員長が8日にフジテレビの単独インタビューに答えているのだが、その内容は呆れ果てるものだった。
原発事故対応の“キーマン”といわれた班目氏は事故発生直後に「水素爆発はしません」と“デタラメ”を言い放ち、菅直人元首相や現場、全国民を混乱に陥れたことで知られる。
事故から5年経った今でも、当事者意識はゼロ。インタビューで、ニヤニヤしながらこう言い放ったのだ。
「あんな人(菅直人)を総理にしたから天罰が当たったのではないかと、運命論を考えるようになっている」
さらに、水素爆発を起こした時のことをこう振り返った。
「『わあ、しまった!』と思った。建屋まで(水素が)出てきてしまえば、普通の空気ですので爆発の可能性がある。菅総理に説明する時に、そのことまで言わなかったのは大失敗だったと思う。私自身は間違ったことは言っていない」
まるで他人事のように言い放ち、自らの過ちを全く認めない自己弁護に終始していた。これには、インタビューしたフジの伊藤利尋アナも「福島の方はこのVTRをどうご覧になったのかなと思う」と唖然とした様子だった。
原発問題に取り組む「たんぽぽ舎」共同代表の柳田真氏はこう言う。
「まずは専門家として『水素爆発はしない』と言ったことを恥じないといけない。今ごろ、どんな弁解をしても全く信用できません。人間の品性を疑うだけです」
こんな男は被災者の感情を逆なでするだけ。もう表に出てこないほうがいい。
(3月11日号日刊ゲンダイより)
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┗■6.テント日誌3月10日(木) 経産省前テントひろば1643日
| 高浜原発の再稼働が止まった。これは朗報だ
└──── (三上治)
巷をにぎわしているのはろくでもない話ばかりだというと異論もあるかもしれない。でも、正直いってしまらないうんざりするような話が続いた。清原の薬物騒ぎから、閣僚たちの「おまえらなにやっての」とでもいいたいような閣僚たちの言動が伝えられた。もっとも中には高市大臣の「電波停止」のような見過ごせない発言もあったが…。こうした中で、一陣の風のように舞い込んできたのが「高浜原発停止命令」という大津地裁の判決だった。さりげなく、張り出されていたものをテントでみてうれしかった。関西電力に対して溜飲の下がる思いがした。裁判所の動きを考えれば手放しで喜んで、というわけにはいかないだろがが、さしあたって朗報である。そう思う。
○「3・11」も近づく中で、原発再稼働の動きが歯止めもなく進められていきそうな動きを僕らは腹立たしい思いで見てきた。再稼働した川内原発では九電が免震棟建設を中止したことも伝えられた。これは再稼働のための条件として出していたものを、再稼働の許可が下りるや勝手に撤回したもので、重大な背信行為である。別の言葉を使えば詐欺もどきである。さすがに、原子力規制委員会は批判したが、経産省や政府はなにもせずに追認の形になっている。再稼働を申請する電力業界は免震棟建設なしで済まそうとする動きを見せていた。
こうした例を挙げるまでもなく、腹立たしいかぎりだったのだが、今判決はこうした事態への批判にふみこんでいる。それはまず次のような指摘においてみられる。「福島事故によってわが国にもたらされた災禍は甚大であり、原発の持つ危険性が具体化した。原発による発電がいかに効率的であり、発電に要するコスト面では経済上優位であるとしても、それによる損害が具体化したときに必ず沁み優位であるとは言えない上、環境破壊の及ぶ範囲はわが国を超えてしまう可能性さえある。単に発電の効率性をもって甚大な災禍と引き換えにすべき事情であるとは言い難い」(判決文から)。
関電や九電が発電の効率性を根拠に再稼働を進めようとしてきたことはあきらかであるが(それ以外の理由などは語られたことはないが)、こうした基本的な方向が福島事故以降ではゆるされないのだという明瞭な指摘である。金より経済、安全より経済効率などとして電力業界や官僚筋に対して加えられてきた批判がみられる。福島原発事故が引き起こした事態にたいして、責任はおろか、その意味するものを真摯に認めようともしない現力業界の姿勢に対して根本的なところでなしている批判である。「単に発電の効率性を持って甚大な災禍と引き換えにすべき事情であるとは言い難い」とは名文句であり、簡潔に再稼働を急ぐ電力業界・官僚・政府を批判したものであり、国民の疑問を言葉にしたものだといえる。
○当然ながら、このことは福島原発の事故をどう受け止めているのか、認識しているのかということにもつながる。福島第一原発の事故があったあと、その原因を津波のせいにし、「想定外」という言葉を乱発してきた電力業界や官僚たちに僕らは疑念というか、不信を抱いてきた、早い話がこういう動きは事故直後から感じて来たことで、原発再稼働→保存というシナリオが背後にあることを指摘してきた。電力業界や官僚筋は事故直後からこういう構想というかシナリオを持っていたと推察されるが、そのために事故の原因究明も隠してきたとすらいえるのである。メルトダウンのマニュアルが最近になって見つかるという茶番めいたことも出てくるのである。「関電は、福島事故は発電所の自然的立地条件についての安全確保対策(具体的には津波への想定)が不十分であったために、発電所の『安全上重要な設備』に共通要因の故障が生じ、放射性物資が異常放出されたもので、新規制基準が福島事故を踏まえて形成されていることから、同様の事態が生じることを当然の前提とする住民らの主張は合理的でないと主張する」(判決文から)
○事故を都合のよいように解釈してきたという不信が僕らにはある。これは津波説から発しているが、この間に強制起訴された東電幹部の裁判によって明らかにされることが期待されることである。「しかし。福島事故の原因究明は建屋内での調査が進んでおらず、今なお道半ばの状況で、津波を主たる原因として特定し得たとしてよいのかも不明である。その災禍の甚大さに真摯(しんし)に向き合い、二度と同様の事故を防ぐとの見地から安全確保対策を講ずるには、原因究明は徹底的に行うことは不可欠である。この点についての関電の主張と説明はいまだ不十分な状態にあるにもかかわらず。この点に意をはらわないのでれば、そしてそのような姿勢が関電ひいては規制委の姿勢であるとするならば、そもそも新規制基準策定に向かう姿勢に非常に不安を憶えざるものと言わざるを得ない」(判決文から)
福島事故の原因究明がきちんと行われていないことは誰にとっても自明のことである。福島事故が終息はおろか。現在も続いていることは自明である。有効な汚染水対策ひとつ立てられてはいないのである。原因究明もできていないで新基準なんてできるわけがないし、その新基準に適合しての再稼働が危険なものであることは多くの人が指摘したことだ。ここで原因究明が未だできていないこと、それが道半ばであるという指摘はとても重要である。多分、電力業界の面々、原子力行政を推進してきた官僚たちも事態はよくわかっているのだろう。原因究明とその上での安全対策を考えていたら、原発再稼働などあり得ないことをまた知っていると言える。そんなことをしていたら原発の耐用年数も来てしまうことを知っていて、彼らは焦っているのである。彼らは使用済み核燃料の処分方法が決まらないのと同様に、原発事故の原因究明ができていないことを知っているのであり、それを待っていたら原発の再稼働などできないことを承知の上でことを進めようとしている。福島と同じような事故が起こりかねないことを知りつつ、経済的効率のために再稼働を急ぐのである。事故がおきてku榱セ嫻い覆w)ヌ取りようもないことも知ってのことだ。判決文についてはもっと触れたいのだが、それは今後に。丁寧に読むのは大変だが、それに値するものだ。
○「3・11」から5年目だ。福島事故の原因究明はおろか、その放射線被ばくがどこまで進行するのか、その対策もわかってはいない。事故究明もできずにあって、都合のいいとことだけをとりあげ、事故対策(安全対策)を作り上げる規制委うごき、それで再稼働の条件は満たしたという政府や官僚への批判は当然だ。5年目の直前にこういう判決が出て事はうれしい。裁判小の上層部や、政府筋などの巻き返しが予想されるが、この判決がでたことはまず評価しておきたい。僕らは放射線被ばくの進行状況の把握とその対策を必要としている。これも「3・11」において確認しなければならないことである。
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