たんぽぽ舎から TMM:No2743
- 2016年 3月 29日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No2743】
2016年3月29日(火)地震と原発事故情報-5つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.四国電力の伊方原発1号機廃炉表明についての「見解」
伊方原発をとめる会
★2.週刊新潮記事「『甲状腺がん』増加を喧伝した
『報道ステーション』の罪」に公開質問状を提出!
放射線被ばくを学習する会
★3.原発と原子力空母の事故対策の2重基準問題を論議している
政府の委員会へ申し入れ
原子力艦防災見直しを
「原子力空母母港化の是非を問う住民投票を成功させる会」
★4.解明が急がれる“前震”のメカニズム“本震”来て初めて分かる“前震”
「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその144
島村英紀(地震学者)
★5.新聞より
◆悪魔の選択 鎌田 慧
(3月29日東京新聞29面「本音のコラム」より)
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・脱原発川柳【散る桜 残る桜も 放射能】 乱 鬼龍 (転載自由)
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※3/30福島連続講座第4回にご参加を!
「いまは福島のこと、いつかはあなたの町のことに」
お話:木田節子さん(バスガイド)
日時:3月30日(水)19時より21時
会場:「スペースたんぽぽ」(ダイナミックビル4F) 資料代:800円
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※4/6(水)「関西電力東京支社抗議」「東京電力本店合同抗議」にご参加下さい!
☆高浜原発再稼働やめろ!「第15回関西電力東京支社抗議行動」
日 時:4月6日(水)17:30~18:20
場 所:富国生命ビル前(地下鉄内幸町駅A7出口すぐ)
主 催:「再稼働阻止全国ネットワーク」 TEL 070-6650-5549
☆東電は原発事故の責任をとれ「第31回東電本店合同抗議行動」
日 時:4月6日(水)18:30~19:30
場 所:東京電力本店前
呼びかけ:たんぽぽ舎/経産省前テントひろば
賛 同:東電株主代表訴訟など123団体
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┗■1.四国電力の伊方原発1号機廃炉表明についての「見解」
└──── 伊方原発をとめる会
本日(3/25)、四国電力が伊方原発1号機の廃炉を表明した。
2号機、3号機も廃炉にすべきである。
それにしても、四国電力の「廃炉」判断は、あまりにも遅い。
2014年3月段階で九州、中国、関西の各電力が一部原発の廃炉を決定した時期に判断できたはずである。2014年9月には、1号機の真横に緊急時対策所の建設が表明されており、もはや1号機の再稼働など、四国電力自身が描けなかったはずである。翌2015年3月には経産省の廃炉に関する制度改正も行われている。これまでに幾度も廃炉を判断し着手できる時期があった。
にもかかわらず、四国電力が判断を先延ばししてきたのは、「廃炉」という仕事の存在を住民や事業者に示したくなかったのではないか。3号機再稼働を腐心し、いささかでも抵抗になる事態を避けようとしたとしか思えない。
私たちはあらためて、伊方原発1・2・3号機全てを廃炉にして、再生可能エネルギーの条件豊かな四国の特徴を生かした電力事業に転換することこそ、四国電力の選ぶべき道だと指摘したい。
伊方原発再稼働の道は断じて選んではならない。
2016年3月25日 伊方原発をとめる会
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┗■2.週刊新潮記事「『甲状腺がん』増加を喧伝した
| 『報道ステーション』の罪」に公開質問状を提出!
└──── 放射線被ばくを学習する会
◎3月22日、「放射線被ばくを学習する会」は「週刊新潮編集部」に対し、表記の公開質問状を提出、当会のホームページにも掲載しました。
http://www57.atwiki.jp/20030810/pages/253.html
3月11日の報道ステーションは約50分にわたって甲状腺がん問題を特集、手術を受けた女性や家族の苦しみを伝え、「放射線の影響は考えにくい」とする福島県民健康調査検討委員会の見解に疑問を呈しました。
ところが3月24日号の週刊新潮は、「いたずらに不安を煽るばかりの“ニュース”を喧伝した、その罪を問う」と称して、中川恵一・東大医学部准教授ら4名の「専門家」の発言を次々に繰り出しました。
◎ところが、放射線影響を否定し過剰診断と断定するその「専門家発言」は、ことごとく事実に基づかないものばかりです。
例えば、ウクライナで甲状腺がんの手術を受けた子どもの51%は、甲状腺被ばく線量が100ミリシーベルト未満なのに、「100ミリシーベルト以上被ばくしない限り、甲状腺がんのリスクはありません」という澤田哲生・東工大助教の言葉を載せ、放射線影響をばっさり切り捨てています。
20ミリシーベルト帰還政策が強められ、来年3月末で区域外避難者への住宅無償提供が打ち切られようとする中、ウソで固めたキャンペーンに対し、事実をもって反撃していきたいと思います。
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┗■3.原発と原子力空母の事故対策の2重基準問題を論議している政府の委員会へ申し入れ
| 原子力艦防災見直しを
└──── 「原子力空母母港化の是非を問う住民投票を成功させる会」
原発と原子力空母の事故対策の2重基準問題を論議している政府の「原子力艦災害対策マニュアル見直し検討作業委員会」に対し、横須賀の住民団体「原子力空母母港化の是非を問う住民投票を成功させる会」は2月26日、同4日に発表された同委員会の試算結果は「03年の時代遅れの防災範囲の計算と全く同じものとなっている」と見直しを求める申し入れを行った。
同会は
1.空母は入港直前に艦載機を離発着させるため全速力運転をするのに「平均出力15パーセントで25年間運転」の想定は稼動実態を無視している。
2.原子炉2基を積んでいるのに1基の事故しか評価していない。
3.攻撃で船体が破壊され漏えい率100%もあり得るのに放出想定値が低すぎる。
4.13年の屋内退避ゾーンの実効線量基準は10シーベルト以上だったのに今回、数値が10倍にはね上がったのは理解できない。
5.蓄積された長寿命核種の放出も考慮すべきーなどと指摘した。
この後開かれた3月4日の会合でも、避難区域1キロ以内(原発は5キロ以内)、屋内退避区域3キロ以内(原発防災重点区域は30キロ以内)との試算結果が示されたため、同会では15日に再度の申し入れを行う予定。
(3月16日「社会新報」より転載)
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┗■4.解明が急がれる“前震”のメカニズム
| “本震”来て初めて分かる“前震”
| 「警戒せよ!生死を分ける地震の基礎知識」コラムその144
└──── 島村英紀(地震学者)
前回は1927年3月7日に起きた北丹後地震について書いたが、2011年の東日本大震災の陰に隠れてしまった3月に発生したもうひとつの大地震がある。
その地震は「地震の前に潮が引いた」ことと「顕著な前震」があったことで知られている。
日本海岸で起きた浜田地震。浜田県浜田町(現在の島根県浜田市)を襲った。
起きたのは1872年(明治5年)3月14日。マグニチュード(M)は7.1。直下型地震で、犠牲者は約550人、家屋全壊は4500棟を超えた。当時の人口密度や家屋の数を考えれば、大変な被害だった。
本震の数十分前から潮が引き、沖合300メートルのところにある鶴島まで海底が出た。このため、漁師が歩いていってアワビを手づかみにしたという言い伝えが残っている。
その後本震が起き、大きな押し波が押し寄せた。
地震後の調査から、この地震の本震は、横ずれ断層が起こした直下型地震だということが分かっている。だが、どう計算してみても、潮がこれほど引いたことが再現できないのだ。
計算で再現できる「潮が引いている時間」は、どんな地震断層を仮定しても、せいぜい200秒。これでは漁師が歩いて行ってアワビを獲ることは出来まい。
潮が引いたことは事実なのだろう。だが、なぜこれほど長時間、潮が引いたのかはナゾとして残っている。
もうひとつ、この浜田地震の特徴は前震があったことだ。本震の半日ほど前から小さな地震があり、1時間前にはかなり大きな前震があった。ふだんから地震が少ない山陰地方なので、前震だと分かったのだ。
この逆の例が、東日本大震災を起こした東北地方太平洋沖地震(M9.0)の2日前に起きた地震だ。Mは7.3。相当大きな地震で、青森県から福島県の太平洋沿岸に津波注意報が出た。岩手県大船渡で55センチの津波を観測し、宮城県栗原市では震度5弱、青森県から福島県の広い範囲で震度4の揺れも記録した。
結果的には、この地震は東北地方太平洋沖地震の前震だった。
ある新聞社に「これは前震では。いずれもっと大きな地震が来るのでは」と問われた東北大学の地震の教授は「前震ではない」と明言した。しかし2日後に「本震」が来てしまったのだ。
地震学は「前震ではない」と明言できるレベルではない。正確な答えは「前震かどうか分からない」と言うべきであったのだ。
東北地方沖ではよく地震が起きるので、このM7.3の地震を前震として認識することは出来なかったのである。
昔から地震予知の手段として前震の認定が期待されてきている。だが、前震は「オレが前震だよ」といって起きてくれるわけではない。起きるのはほかの地震と区別がつかない「普通の」地震なのである。
あとから「本震」が来たときに、前震だったと初めて分かることがほとんどだ。もちろん、単発の地震が起きて、その後になにも起きない、つまり前震ではなかったことも多いのである。
(島村英紀さんのHP「 http://shima3.fc2web.com/ 」
「島村英紀が書いた『夕刊フジ』のコラム」より3月25日の記事)
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┗■5.新聞より
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◆悪魔の選択 鎌田 慧
◎ チェルノブイリ事故から30年、フクシマから5年。「さようなら原発-世界から」講演会を27日、東京で開催した。ベラルーシからきたジャンナ・フィロメンコさんが「事故のあと春や夏が嫌いになった」という。
晴れると子どもたちが外にでて、木や草に触れる。すると病気になる。雪や雨が降っている季節の方が安心だ。チェルノブイリから40キロ離れた地域に住んでいた。事故から5年たって、首都ミンスク郊外に移住した。長男は高熱のあと知的障がいが残り、夫は心臓発作で亡くなった。
◎ これはひとりの女性の物語だが、スリーマイル島、チェルノブイリ、フクシマと米ソ日の原発犠牲者を重ね合わせ想像してみる。何10万人ものひとたちが故郷を追われ、身体的精神的被害を受けた集積がある。それでもまだやめようとしない。まるで悪魔の選択だ。
◎ 米ソ冷戦時代の原爆実験は、この地球上に膨大な汚染と死者をつくりだした。原爆は大国の「抑止力」の虚勢だった。原発は効率と利潤のためである。再稼働するか、廃炉にするか、会社の利益が判断の基準だ。儲けはいのちより重いのか。
◎ 原発は安全、安価、安定の宣伝はウソだった。最近は「エネルギー安保」といいはじめた。会社の利益のためなら犠牲もやむを得ない。国益のためならしょうがない。この感性とモラルの崩壊はすでに戦争。 (ルポライター)
(3月29日東京新聞29面「本音のコラム」より)
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