たんぽぽ舎から TMM:No2746
- 2016年 4月 1日
- 交流の広場
- たんぽぽ舎
たんぽぽ舎です。【TMM:No2746】
2016年4月1日(金)地震と原発事故情報-4つの情報をお知らせします
転送歓迎
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★1.原発と共に迷走する原子力規制委員会
原発内部には何の対策も打ててはいない。
できもしないデブリ回収という「机上の空論」を展開している場合ではない 山崎久隆(たんぽぽ舎)
★2.地震と原発、切っても切れない危険な間柄
気負わず身近に語る場がたんぽぽ舎にはあります。
《地震がよくわかる会に参加して》 永山一美 (たんぽぽ舎ボランティア)
★3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
◆「放射線像・首都圏リレー開催2016」
神奈川(横浜) 5/20(金)-5/22(日)
? 埼玉(蕨) 6/3(金)-6/5(日)
? 東京(久我山) 6/10(金)-6/12(日)
? 千葉(本八幡) 6/17(金)-6/19(日)
★4.新聞より2つ
◆ 浜岡事故時で94万人避難 静岡県広域計画 7都県受け入れ想定
(4月1日東京新聞より抜粋)
◆ 高さ22メートルの防潮堤完成 浜岡原発
(3月31日東京新聞夕刊より)
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・脱原発川柳【エイプリルフール 今日もほざくか 再稼働】 乱 鬼龍 (転載自由)
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※4/6(水)「関西電力東京支社抗議」「東京電力本店合同抗議」にご参加下さい!
☆高浜原発再稼働やめろ!「第15回関西電力東京支社抗議行動」
日 時:4月6日(水)17:30~18:20
場 所:富国生命ビル前(地下鉄内幸町駅A7出口すぐ)
主 催:「再稼働阻止全国ネットワーク」 TEL 070-6650-5549
☆東電は原発事故の責任をとれ「第31回東電本店合同抗議行動」
日 時:4月6日(水)18:30~19:30
場 所:東京電力本店前
呼びかけ:たんぽぽ舎/経産省前テントひろば
賛 同:東電株主代表訴訟など123団体
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┗■1.原発と共に迷走する原子力規制委員会
| 原発内部には何の対策も打ててはいない。
| できもしないデブリ回収という「机上の空論」を展開している場合ではない
└──── 山崎久隆(たんぽぽ舎)
○廃炉にはほど遠い
原子炉3基が同時に炉心損傷・炉心溶融を起こした福島第一原発震災から丸5年。
依然として汚染水の海洋流出は止まっていない。大きな原因は、地下水をコントロールできていないことと、水で燃料を冷やし続けていることである。
既に事故直後から、圧力容器も格納容器も密封不可能となった原発で、熔けて崩落した核燃料を冷やす水を封じ込める方法がないことは明らかだった。
当時から大量の汚染水が建屋内から周辺の土壌に流れ出していた。その主要なルートは「トレンチ」と呼ばれる海水管を通している地下トンネル構造物と、各種配管だった。これらを塞ぐ作業に、実に4年余りを費やしてしまった。
この5年間で出来たことは、4号機のプールから核燃料を取り出したことと、このトレンチを閉鎖したこと、そして海側の遮水壁を閉じたぐらいである。全ては原子炉建屋の遙か外側で行われただけで、原発内部には何の対策も打ててはいない。
その結果、年月と共に金属構造物もコンクリートも腐食が進み、いつ大規模な破損が生じるか分からなくなっている。特に誰も見に行けない地下構造は、強烈な放射線を出す核燃料デブリ(核燃料と炉内構造物が溶融し固まりとなった状態の物質)と様々な化学物質がカクテル状になった汚染水の混じり合う危険な空間である。大きな破壊が進んでいると見るべき場所だ。
○規制委の海洋投棄強行姿勢
「凍土壁には関心が無い」この驚くべき言葉を発したのは、原子力規制委員会の田中俊一委員長だ。東電の計画は、凍土壁で地下水をブロックして汚染水を減らすというものだが、これを全く信頼していない。それよりも海洋投棄を早くせよと主張する。信頼しないのならば何故、規制委が先頭に立って対策をしないのか。それこそ無責任である。
汚染水を浄化しても三重水素のトリチウムは取れない。規制委はトリチウム汚染水を海洋投棄せよといっているに等しい。敷地内の状態は、依然として空間線量が200マイクロシーベルト/時以上と、数時間いれば年間許容線量を超えるところがいくらもある。この線量は地上に溜まっている汚染物質から出ている放射線も影響している。この状態で汚染水や雨水の海洋投棄を「持続性のある対策」と言い放つ田中委員長は、海洋汚染防止の基本さえ無視しているといわざるを得ない。
○デブリ取り出しは出来ない
規制委の更田豊志委員長代理は1月27日、このまま廃炉計画の審議を進めても核燃料デブリについては「議論できる状況に至っていない。取り出さない可能性も完全には否定できない」と述べた。この日は2020年頃までの作業について計画を図面に落とす作業をしていたが「このような(時間の)範囲では燃料について何か考えられるようなものではない」とした。
そろそろ核燃料デブリの取り出しは不可能で、チェルノブイリ原発事故のような密封管理を構想するべきとの意見が出てくると思われる。福島の人々にとっては耐えられない話だ。半永久的に核燃料デブリが福島第一に残り続けるのでは、帰還どころの話ではないからだ。
しかし、だらだらと時間ばかりを浪費して、できもしないデブリ回収という「机上の空論」を展開している場合ではない。できる限り早く、水に頼らない冷却方法と土壌への汚染流出防止のための恒久的な「石棺」を構築し、少なくとも汚染流出と自然災害や再臨界などの大事故を防止することを追求すべきである。
東電はいうまでもないが、5年経っても何も変わらない福島の現場を見てもなお、何も感じていない政府や環境省(相)の責任は重い。
「mi.ra.i.eつなごう・未来へ」No14より転載
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┗■2.地震と原発、切っても切れない危険な間柄
| 気負わず身近に語る場がたんぽぽ舎にはあります。
| 《地震がよくわかる会に参加して》
└──── 永山一美 (たんぽぽ舎ボランティア)
たんぽぽ舎の研究会・分科会の一つに地震がよくわかる会があります。前身は生越氏他皆さんを中心に《地震・環境・原発研究会》として、1995年に発生した阪神・淡路大震災を契機に発足され、現在まで100回の研究会と地震と原発をテーマに3回の全国集会を実施、断層地帯などへのフィールドワーク的現地ツアーも実施しました。
現在は2ヶ月に1回程度開催、前回からの地震や原発の新聞切り抜きや持ち寄った情報を元に2時間ほど開催しています。
年に1回ほど島村先生はじめ講師にお招きして講演会も開催できています。
会費は参加ごとに当日会場費と資料費として800-1000円ほどです。
講習会を受け身となり聞くのでもなく、何か発表を強制される事でもなく、今井会員を中心に持ち寄った情報で、当日いろいろ色々な意見を交換し、思い思いに思った事や感じた事を気取らず交流する場に変化をしつつあります。
前身が《地震・環境・原発研究会》でもありますので、原発の情報が多めにはなってきますが、地震火山大国日本において、自然災害は原発とは切っても切れない間柄となって存在し続けます。
そこから脱原発環境への日々の活動の芽を見つけたり疑問を見つけたり、切り口を見つけたり、と一味違う研究会となっているような気がします。
また、当研究会の報告サイトも今井会員により活発に更新されております。地震のデータベースや今まで開催した回の資料も随時アップされています。ぜひ、ぜひサイトへ足を運んで見てください!
http://jishinga.com (地震がよくわかる会でも検索できます)
気になりましたら、ぜひ地震がよくわかる会へも参加してください!
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┗■3.メルマガ読者からイベント案内(問い合わせは主催者へお願いします)
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◆「放射線像・首都圏リレー開催2016」
見えない放射能を可視化した写真展!
首都圏4カ所でリレー開催をします!
多くの人に観ていただけるよう入場無料を目指し寄付を募っています。
神奈川(横浜) 5/20(金)-5/22(日)
? 埼玉(蕨) 6/3(金)-6/5(日)
? 東京(久我山) 6/10(金)-6/12(日)
? 千葉(本八幡) 6/17(金)-6/19(日)
?放射線像・写真展HP
http://obaestevents.wix.com/housyasenzou-ten
Facebook
https://www.facebook.com/housyasennzou.exhibition.syutoken/
Twitter @housyasenzou
クラウドファンディング READYFOR
https://readyfor.jp/projects/radiograp
主催:放射線像・写真展首都圏リレー実行委員会 045-753-3452
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┗■4.新聞より2つ
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◆ 浜岡事故時で94万人避難 静岡県広域計画 7都県受け入れ想定
静岡県は31日、中部電力浜岡原発(同県御前崎市)で事故が起きた際の広域避難計画を公表した。巨大地震との複合災害時、原発31キロ圏の住民約94万人を、関東などの7都県と静岡県内に避難させると想定。ただ受け入れ先となる7都県の詳しい自治体は「調整中」として明示しなかった。
事故時にすぐ避難が必要な原発5キロ圏の予防防護措置区域(PAZ)にある御前崎、牧之原両市のほか、県が定める緊急防護措置区域(UPZ)31キロ圏の計11市町が対象。計画では、東名高速や新東名高速を使うなどの避難経路や、自家用車の使用を原則とする避難手段も記した。
南海トラフ巨大地震などと原発事故の複合災害時、PAZ圏の2市の住民約4万7千人は長野に避難。UPZ圏の住民約90万人は東京、埼玉、群馬、富山、福井、石川の6都県と静岡県内にそれぞれ避難する。(中略)
長野県の担当者によると、受け入れ先の市町村は協議中で、決定のめどは立っていない。(後略)
(4月1日東京新聞より抜粋)
◆ 高さ22メートルの防潮堤完成 浜岡原発
中部電力が南海トラフ巨大地震の津波対策として浜岡原発(静岡県御前崎市)に建設していた防潮堤が31日、完成した。壁部分は高さ海抜22メートル、全長1・6キロで、東西の両端を盛り土で補強した。壁は原発の正面から襲う津波を、盛り土は回り込む海水の流入を防ぐ。
防潮堤は東日本大震災後、原発の安全対策のメーン設備として2011年11月に着工。高さ18メートルで建設を進めたが、国が推計した巨大地震による津波の高さが19メートルと示され、12年9月から4メートルかさ上げして工事を進めた。
壁部分の工事は15年末に完了し、今回、両端の盛り土部分の計830メートルの工事が終わり、全体が完成した。盛り土はセメントを混ぜ、最大で高さ24メートルになる。
浜岡原発は震災後の11年5月、菅直人首相(当時)の要請を受けて、運転を停止した。現在、再稼働を目指して3、4号機は原子力規制委員会の審査を受けている。安全対策工事は4号機が今年9月、3号機が17年9月に完了する見通し。
(3月31日東京新聞夕刊より)
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