<憲法9条をまもりたい> 駅頭でビラを配布しました
- 2016年 6月 19日
- 評論・紹介・意見
- 内野光子
参議院選挙の公示も迫った6月15日3時から1時間、「さくら・志津憲法9条をまもりたい会」のビラを配った。千葉では「県民の日」で小中高生は休業、ユーカリが丘駅頭は小中高生のグループが多かった。高校生らしいグループには、どうしても今回のビラは渡したいと思うが、相手は話に夢中でタイミングが合わない。総勢7人での配ったビラのオモテは「政治は変えられる!夏の参議院選挙は安倍政権を変える大きなチャンス」と題し、「2015年8月19日に強行採決された<平和安全保障関連法>については廃止にむけての運動が継続されています」「集団的自衛権の行使は憲法上許されません」など、かなりソフトな訴えではある。ウラは、新しく世話人メンバーに加わったMさんの文章が登場する。
私には、二つほどのハプニングがあった。渡そうとするビラを一瞥した年配の男性から「安保法制、廃止?誰が日本を守ってくれるのか」「中国や北朝鮮が日本に原爆落としてくるぞ」という。「安保法制は、誰かが日本を守ってくれるのではなくて、アメリカが世界のどこかで戦争を始めたら、自衛隊を派遣しなければならないという法律があるんですよ」「日本は、武力をもって中国や北朝鮮に対抗するのではなくて、知恵でもって外交で渡り合ったらいいのではないですか」と、これまたつたない説明をすると、「奴らはそんな相手ではない。日本が潰れてなくなってしまえばいいというのが、あんたらの考えじゃないか」と去っていった。
中年の女性に「憲法をまもりたいというビラです。読んでいただけますか」と手渡すと、「今度の選挙は大事ですよね。あの安倍に皆さんのご信任をいただいたのですからと、好き放題だけはしてもらいたくないんです」と話し始め、「何とか今の与党には票を入れないでほしいの一念で、私もときどき東京の集会に出かけたりして、呼びかけたりするんです。気ままに好きなときに出かけています」と続ける。「それではどうですか、飛び入りで、マイクで呼びかけてください」とお願いすると、早速「皆さん、今度の参院選挙は大事な選挙です・・・」とマイクを握った。私は、短い時間だったが、私たちの会が活動を始めて十年になったことから話はじめた。「安倍首相は、経済政策の失敗を世界経済の不調を理由に、消費税増税延期を掲げましたが、そもそも消費税は上げなくてもいいのです。延期を選挙の道具にして、人気を取ろうとしているにすぎません・・・」とそのあとは、法人税を1%でも上げれば4500億の財源確保ができるのに下げてます。それに、総合課税としたうえ、累進課税を手直しして富裕層からの所得税の税率を少し高くすれば財源の問題は解決するのです」というパターンと「参院選では声を潜めている憲法改正問題ですが、多数を取ったら、自公で三分の二を取ったら、公約で小さく小さく書いている問題を前面に押し出してくるのがいつもの手です。特定秘密保護法、安保法制関連法をごり押ししたのもその手だったのです・・・」と。どれほど通行の皆さんに届いているのか心細い限りだが、一時間の活動は終わった。
初出:「のブログ」2016.06.18より許可を得て転載
http://dmituko.cocolog-nifty.com/utino/2016/06/9-1dd9.html
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
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