アジア記者クラブ設立24周年記念シンポジウム :尖閣での日中衝突は起こりうるのか 中国脅威論と翼賛報道を検証する
- 2016年 11月 17日
- 催し物案内
- 森広泰平
2016年11月26日(土)18時30分~20時50分
明治大学研究棟4階・第一会議室
パネリスト/岡田充さん(共同通信客員論説委員)/趙 宏偉さん(法政大学教授)/
村田忠禧さん(横浜国立大学名誉教授)
2012年の尖閣(釣魚)諸島国有化事件以来、日中関係は1972年の国交正常化以降、最
悪の状態が続いている。日中漁業協定に基づいて尖閣(釣魚)海域に出漁する大量の中
国漁船を圧力と報じ、東シナ海のガス田開発や防空識別圏の設定は日本への圧力として
報道されてきた。南シナ海の領有権紛争を巡る仲裁裁判の判決を巡る報道は「中国脅威
論」一色に染まったままだ。尖閣報道中心に東シナ海問題でも、安倍政権のナショナリ
ズムと一体化した翼賛報道が新聞・雑誌・テレビを覆い尽くした観は否めない。
11月定例会は、APC設立を記念してシンポジウム形式で開催します。中国側の主張の問
題点も検証した上で、野田政権から安倍政権にいたる日本政府の主張する「国際法を守
らない中国」が実態に即しているのか、翼賛報道によって「中国脅威論」がどのように
日本社会に蔓延してきたのかを徹底検証します。対ソ冷戦時代の北海道のように、辺野
古への新基地建設と先島諸島(宮古・八重山)に自衛隊を配備増強することは、中国と
の緊張感を高めることになる。こうした事態の是非、日中対立の解決策についても協議
できればと考えています。
岡田充さん
1972年慶応大学法学部卒業後、共同通信社に入社。香港、モスクワ、台北各支局長、
編集委員、論説委員を経て2008年から共同通信客員論説委員、桜美林大非常勤講師。拓
殖大客員教授、法政大兼任講師を歴任。著作は、『尖閣諸島問題―領土ナショナリズム
の魔力』(蒼蒼社、2012年)ほか。
趙宏偉さん
中国・遼寧省出身。1954年生まれ。吉林大学を卒業し、記者などを経て1986年に日本
に留学。東京大学で博士号取得。専門は、中国政治・東アジア国際関係。現在、法政大
学キャリアデザイン学部教授。著作は、『膨張する中国 呑み込まれる日本』 (講談
社、2002年)ほか。
村田忠禧さん
1946年生まれ。東京大学文学部中国文学科卒。横浜国立大学名誉教授。専門は中国現
代史、現代中国論、日中関係論。近著に『史料徹底検証 尖閣領有』(花伝社、2015年)
ほか多数。
★予約⇒お名前、所属、会員の有無、Eメール、電話番号を記載の上、必ず2日前まで
にEメールでお申込み下さい。返信メールでの予約の承認がないと参加できませんので
注意願います。
■会 場 明治大学研究棟4階・第一会議室(東京都千代田区神田駿河台1-1)
■交 通 JR・地下鉄「御茶ノ水」・都営線「神保町」下車
■資料代 ビジター1500円、会員1000円、
明大生・教職員無料(要予約制)
■主 催 明治大学島嶼文化研究所
アジア記者クラブ(APC)
■連絡先 アジア記者クラブ(APC)
東京都千代田区三崎町2-6-2
ダイナミックビル5階 たんぽぽ舎気付
E-mail:apc@cup.com
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