ささや句会 第32回 2017年2月16日木曜日
- 2017年 3月 1日
- カルチャー
- 公子
結ふ食 楽屋(ささや)にて
評者 新海あぐり
井戸守の地蔵労ふ雨水かな 合沢舞祥
・雨水が労うという工夫によって井戸守の地蔵の存在感が増した。
海風と引き合ふ糸や唸り凧 小宮桃林
・海風に拮抗している凧。それに耐えている力強い糸がよく見えてくる。
トランプのニュースに倦みて目刺焼く 新海あぐり
・目刺しのおかげでようやく一句になった。
誰も居ぬ神社の鈴振る春の宵 川瀬範子
・静かな春の宵に響く鈴の音。何気ない日常をうまく掬いとった。
竹刀振る少女の気合梅散らす 津島佳子
・竜馬を鍛えた彼の強い姉を思わせます。
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔culture0423:170301〕
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