虚妄の日々
- 2017年 3月 11日
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交流の広場
- 山端伸英
<山端伸英(やまはたのぶひで):メキシコ在住>
昨日は世界中の新聞が歴史上、広島、長崎に隠れた東京大空襲の記憶を蘇らせた。韓国は民衆理性と司法の独立を示して見せた。わたくしたちとあなたがたとはすでに国籍も違う。しかし、わたくしは日本人として大きな失意を味わっている。今、「無法者」の「犯罪」が引き金になっているが、もし実質的なまじめな反動が登場したとき、日本民衆は民主主義を捨てるのではないか? 戦後民主主義は確実に虚妄のものとなってしまった。知識人も大学も、司法勢力も、左翼勢力も、メディアも、すべての日本人が、すでに責任を他者のものとして扱い始めている。これでは、駄目なのだ。
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