二つのドキュメンタリーを見た~アウシュビッツと沖縄と(2)
- 2017年 3月 31日
- カルチャー
- 内野光子
「いのちの森 高江」(謝名元慶福監督作品 2016年)
最近、友人からDVD「いのちの森 高江」を借りて見た。沖縄の基地闘争のドキュメンタリー映画は、いくつか制作されているようなのだが、私は、森の映画社のニュースリールを見る機会が何回かあった程度である。
米軍の基地、北部訓練場の長い歴史、高江の住民たちの長い闘争の歴史と現状を怒りを込め、だが、 淡々と綴る。あわせて、アキノさんという蝶類研究者の女性が多くの小さな命の営みを求めて、高江の森を案内するのだった。
1970年代、米軍がベトナムの密林に見立てた訓練がなされていた
北部訓練場だけでもヘリコプター事故がこれだけ起きている。さらに、オスプレイの飛行・離着陸の危険は計り知れない
高江の森の生態系のすべてを破壊する工事は許せないとするアキノ(宮城秋乃)さん
高江の住民たちは、工事差し止めの訴えを起こしたが
映画の中には、こんな映像もあった。生活道路が封鎖され、今はこの石碑に近づけない、との解説があった。1916年(大正5年)、大正天皇即位を記念し造林地に建てらえた石碑は傾いている
初出:「内野光子のブログ」2017.03.30より許可を得て転載
http://dmituko.cocolog-nifty.com/utino/2017/03/post-7d32.html
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〔culture0456:170331〕
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