「勝てる市民運動とは」(金野奉晴さん)――2017年4月15日「つながろう!ちば6区市民連合」発足集会キックオフ報告
- 2017年 4月 18日
- 交流の広場
- MitsumasaOHTA
キックオフ報告として、山梨県北杜市の金野奉晴(ともはる)さんに「勝てる市民運動とは」と題する講演で政治的市民運動の潜在力を語っていただきました。
後で発足集会の全編ビデオをご紹介しますが、まずは金野さんと山梨から来られた相棒の方が撮影した講演部分のビデオをご紹介します。
MOV118「勝てる市民活動とは!」 – YouTube
https://www.youtube.com/watch?v=fGEwtiErDrE&feature=youtu.be
金野さんは、昨年6月から実践している毎朝スタンディングで着用しているスパイダーマンスーツ姿で講演。北杜市での2016年参院選における「投票率向上委員会」の宣伝カーによるアナウンス、のぼり旗を立てBGMを流しながらの「オール北杜軽トラ隊」の「ねぇねぇ」で始まる会話調アナウンスの実際の音声も、CDで紹介していただきました。雰囲気がよく伝わります。山梨での投票率は13年参院選から16年参院選にかけて2ポイント以上も下がっているにもかかわらず、北杜市では逆に5ポイント以上も上がっているとのことです。
研鑽を積んだ人にしか分からないような難しい言葉での演説では勝てないとする指摘などにカチンときた方もいたかもしれません。しかし、金野さんの話に関心を示す政党の方もいました。
金野さん講演に対する質疑では、デモに参加しているが自分と同じ若い層がいないので、自分の子供は連れてこないのかと年配参加者に怒ったことがあるというエピソードを紹介した女性が、自分のような上の層でない市民に分かる言葉で語りかけて何が何でも選挙で勝つことを学んだと、感想を述べられました。
安全保障関連法反対の2000万人署名で人口4万5000の北杜市が1万4000筆(人口の31%)という全国的に高い成績を達成したのは、選挙で勝とうという意識が強く働いたためと、金野さんは分析しています。また、期間限定の携帯電話かけ放題の料金設定を活用して電話選挙運動をしない手はないとも訴えます。街宣、署名の戸別訪問、電話作戦の3本柱で投票率向上を達成したということです。
初めてこういう場に来たという若い女性から、投票率が低そうな学生などと一緒に投票率向上のことを考える機会はないのか、選挙に行こうといっても候補者のことが分からないので知る方法はないのかとの質問がありました。これに対して、やはり北杜市から金野さんと一緒に参加した田中さんは、6時から開始する電話かけで、オレンジのカラーを見たから選挙に行かないといけないと思って考えているという反応をいただいたそうで、そこで政策チラシを見ると、誰に投票するかということにつながるのだと説明します。また、ご自分も首に巻いていましたが、オレンジの薄いスカーフを100円で販売して街で着用する人を見かけるようになり、選挙への参加意識が高まったといいます。
後がない状況の中で、金野さんの提起を真剣に、前向きにとらえてほしいと思います。金野さん、長旅にての講演、ありがとうございました。当日も682日目のスタンディングをされて5時半に発ったそうです。
なお、私は金野さんから「戦争する国 絶対やだよ!」のプラカードを発足集会でプレゼントされましたが、金野さんはアナウンス用CD作成の協力やプラカード作成の指南を買って出るとのことです。
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