HOWS講座 詩歌と戦争―白秋と民衆、総力戦への「道」
- 2017年 5月 21日
- 催し物案内
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5月27日? 13時~16時30分
詩歌と戦争
― 白秋と民衆、総力戦への「道」
講師=中野敏男(東京外国語大学名誉教授)
会 場:本郷文化フォーラムホール
(本郷3丁目徒歩3分)
TEL=03(5804)1656
URL=http://www.hows.jpn.org/
〈講師からひと言〉
東日本大震災から6年が経って、安倍晋三政権下で急速に進む「戦前への回帰」志向と日本の人心の全般的な保守化・内向化、ヘイトスピーチの蔓延に危機感を抱く人は少なくないだろう。こんな時に、関東大震災という同様な大災害を経てそこから大戦争に向かったかつての日本を想起し、そこで日本民衆の心情がどのように動いていたのかを考え直すことは、とても重要な課題であるに違いない。この講演では、そんな課題に応えるべく、その当時を生きた「抒情」の詩人=北原白秋の軌跡を手掛かりに、それに歩調を合わせて戦争翼賛へと動いていった日本民衆の心情の歴史を振り返って見たい。
<講師紹介>
中野敏男(なかの・としお 東京外国語大学名誉教授)
1950年東京生まれ、東京大学大学院修了。博士(文学)。東京大学助手、茨城大学助教授を経て、1996年から東京外国語大学教授、2016年に定年退職。専門は社会理論、社会思想。著書に『マックス・ウェーバーと現代』(三一書房)、『近代法システムと批判』(弘文堂)、『大塚久雄と丸山眞男』(青土社)、『詩歌と戦争──白秋と民衆、総力戦への「道」』(NHKブックス)など。共編著『継続する植民地主義』、『沖縄の占領と日本の復興』、『歴史と責任』(いずれも青弓社)など。共著『岩波講座 近代日本の文化史7 総力戦下の知と制度』(岩波書店)など。
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