名器ストラディバリウスに触れた!
- 2018年 1月 11日
- カルチャー
- ちきゅう座会員合澤 清
昨日(10日)の午後、ひょんなことで知ったストラディバリウスのバイオリンの演奏会に連れ合いと一緒に出掛けた。場所は西武新宿線小平駅前の小さな喫茶店。午後1時半から3時までの1時間半。演奏者は、東京フィルのバイオリン奏者で、黒沢誠登さん。演目は軽音楽からクラシックまでの10数曲でした。しかも贅沢なことに聴衆はわずか10人。入場料は、コーヒー付きで1000円という格安料金。
演奏の途中に演奏者のなかなか味わいのある軽妙な話が入り、そちらの方も大いに楽しめました。私の様な数度しかクラシックの演奏会を聴きに行った事のない人間にとっては、今までクラシックの演奏家は「お高くとまった異人種の芸術家」で、なかなか親しく口をきくことはできないと思っていましたが、彼と普通に和やかに話が出来ただけでも幸せな気分になれました。
演奏途中の小休止の際に、黒沢さんが実際にストラディバリウスに触れてみませんか、と言われ、参加者のうちで、この日初めて参加した6人が、恐る恐る触れた上、黒沢さんの手ほどきで、実際に奏でることまでやりました。
バイオリンは、1725年制作のもの(ストラディバリウス81歳の時)で、社会主義体制下のチェコのプラハで買われたとのこと、今なら数億円はするだろうといわれていました。弓の方はフランス製で、こちらの方も2000万円位するようです。すべて個人の所有だということなので、幸運にもわれわれが触ることを許可して頂けたのです。
実際に聴いた音色については、素人の私では何とも評価するのは難しいのですが、最初は高音が素晴らしいと感じましたが、演奏会の終り頃聴いた曲で、いや低音もすごいものだと感じました。すごく余韻の響くものでした。
欲を言えば、この名器でヨハン・セバスチャン・バッハの「無伴奏」などが聴けたらさぞかし素晴らしいだろうな、と思いました。
毎月一回この演奏会をやっているということでしたので、黒沢さんに許可を頂いて下に案内を添付しておきます。
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://chikyuza.net/
〔culture0577:180111〕
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