渡部富哉:関西学院大学講演会のお知らせとレジュメ(1月21日)
- 2018年 1月 16日
- スタディルーム
- 渡部富哉
*場所が関西大学となっていましたが、関西学院大学の間違いです。お詫びして訂正いたします。(編集部)
「野坂参三と神戸」レジュメ
2018年1月21日
関西学院大学梅田キャンバス1405教室
社会運動資料センター 渡部富哉
笑面鬼心の男・野坂参三の疑惑を追う(神戸に於ける秘話を中心に)
①KGBの極秘資料室に眠っていた野坂参三の手紙が物語るもの
②石堂清倫さんは福本義亮と野坂参三の関係資料の調査を依頼した
③共産党を潰滅させた毛利特高課長に匹敵する怪物は野坂の親戚だった
④葛野友槌と福本義亮
⑤山口県萩市と神戸と福本義亮、葛野友槌・友太郎の関係
⑤福本義亮は米騒動の鎮圧に陣頭指揮をとった
⑥戦前最高の三菱・川崎造船争議をスバイと第二組合で敗北せさた
⑦石堂さんを感動させた福本義亮の秘本の発掘と福本の正体
⑥福本義亮の娘さん(西村芳枝さん)のインタビュー
⑦神戸調査は意外な方向に発展して行った
⑧風間丈吉(日本共産党委員長)の野坂参三の日本脱出計画の証言
⑨政治犯の野坂参三の日本脱出は兵庫県特高警察にどんな結末をもたらしたか
⑩新聞記事で公開された野坂参三を監視していた特高の不可解な自殺
⑪野坂参三に女装を施した─宝塚振付師塩谷孝太郎の証言
⑫葛野友槌の息子友太郎の製菓会社モロゾフの乗っ取りとコスモボリタン製菓
⑬衝撃の証言・極秘情報・野坂参三は戦中に日本に上陸していた
⑭野坂参三の釈明
⑮ロイこと野坂参三説の完全崩壊と尾崎秀樹
筆者は「事実をして語らしめる」をモットーにしてきました。以上の総ては衝撃的な事実ですが、すべて裏付け資料を提出しており、会場では特別にその他の資料を公開します。必要な資料は主催者の許可を得てコピーが可能です。
また如何なる質問にも時間の限り応じます。各位の活発な意見を期待します。
午後の講座のレジュメ
「ゾルゲ事件の端緒について─日本共産党顧問松本三益はスパイである」
一)ゾルゲ事件の端緒をめぐる真栄田(松本)三益の疑惑を追って
①革新の元祖と書かれる松本三益の顔
② 62年前に公表された広西元信のゾルゲ事件・松本三益端緒説
③『九津見房子の暦』に見る真栄田三益の疑惑
④ 安田徳太郎と高倉輝は公判中に体験した真栄田三益の疑惑を語った
⑤ 松本三益は安田徳太郎と九津見房子に抗議文を突きつけた
⑥喜屋武保昌の息子由放が語る宮城与徳と真栄田三益
⑦ 現認者小林杜人著『転向期の人びと』は語る
二) 特高の筋書きと三益隠しの仕組まれた謀略
三 沖縄教育者労働組合OIL事件と真栄田三益
四) 九州地方委員会の党再建に派遣された西田信春の虐殺事件と三益
五) 特高課長毛利基の共産党を潰滅させたスバイ操縦術
六)「三益隠し」の秘策・農民闘争社事件
七) 真栄田三益最大の疑惑共産党入党の時期をめぐって
八) コミンテルンの密使小林陽之助の検挙と三益証言の欺瞞を暴く
九)安田徳太郎裁判のキーポイント満州共産党極秘秘資料が発掘される
あとがき 沖縄方史
この報告は故石堂清倫さんに要請されて報告する者である。これまでのゾルゲ事件研究には全くふれなれなかった真相を報告する。講演録はA4で130頁を越える大冊なのでとても時間がなく、全容の報告はできないが、質問にはすべて時間の限り回答えることにする。
本文は日本共産党に提供して、内部の自浄努力を期待したいと思っている。
これによってゾルゲ事件の端緒は松本三益であることが確定し、従来の伊藤律端緒説を完全に葬ったと自負している調査報告である。討論と質問を歓迎します。
1月21日の関西学院大学の渡部富哉の報告内容は以上の通りですが、午前、午後共に20年間の調査報告で、本邦初演ですので、膨大なものになりました。何せ時間が少なすぎて、とても全部は報告できません。ご了解ください。
(完了)
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://chikyuza.net/
〔study934:180116〕
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