テント日誌6月22日…漢字読めない政府首脳を揶揄するわけではないが
- 2018年 6月 24日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
経産省前テントひろば1807日後
日曜は差しいれも多いのだが 6月17日(日)
梅雨の晴れ間で暑い。1時間ほど遅刻で経産省前に着くと、群馬からのTさん、かかしさん、はしゆきさん、藤原節男さんが来ていた。日曜日は差し入れが多い。煎餅、おにぎり、お菓子といつも食べ過ぎる。革マルのデモが通り過ぎるが、言っていることは、ほとんど私達と同じ。警察車両と警備の警官の数の多いこと。ようかんさんとサッシーが来て合唱を始める。まったりとした座り込みの時間もあっという間に過ぎて、4時に撤収した。(S・K)
雨模様が続く日々の中で 6月18日(月)
きょうの天気予報は午後3時頃から雨が降り続くということなので準備万端整えて出かけた。事務所で早番のSさんと落ち合い雨対策として大きめの傘を多く用意して経産省前に行った。経産省前に着いて準備していると間もなく他の二人も到着したので座り込み準備はすぐ終わった。雨は昼過ぎから天気予報より早めに降ってきて1時前に止んだ。その後も降ったり止んだりしていたが4時には降り止み帰る頃にはのぼり旗とバナーはすっかり乾いていたので帰り支度は楽であった。
きょうの参加者は雨模様ということもあって少なかった。最初に来られたのはレジェンド・Sさんと世話役のKさん、それとどこの集会にも精力的に参加して自前のトラメガで歌を歌って抗議活動をしている女性も一緒であった。ただし自慢の歌を披露しようとしたら生憎電池が切れてしまっていて歌は歌えませんでした。私の経験ではテントが建っていた頃にはトラメガを朝から使っていたが、百円ショップで電池を用意していたので3日ほどで交換していたようでした。彼女の用意する電池は特別らしく2ヶ月位持つらしく今日のようなことは初めての経験だったらしい。
ここにいても仕方ないので30分ほど話をして電池交換の為に行き付けの電気屋さんに向かわれた。レジェンド・Sさん一行は2時頃来られたが雨が降ってきたので国会前抗議行動は早めに切り上げて来られたとのことであった。きょうのレジェンド・Sさんは元気そうで腰の痛みも訴えることはなく最後までおられた。早番のSさんが手袋を出して手に嵌めていてもなお寒そうにしているので、明日もあるのだからー我々は日替わりだがーきょうは早めに帰られたらどうですか?と説得したが頑として首を縦に振らなかった。私も会うたびに無理しないで、と言ってきたがダメだったので諦めていたが、きょうのことでSさんも説得は無駄だと思われたのではないか。説得できるのはいつも世話を焼いている人だけである。
3時半頃、Yさんが来られた。きょうは袴田さんへの不当決定に対して裁判所前で今日まで抗議の座り込みをしていた支援者の人々が4時から司法記者クラブで記者会見を開くのでそれに参加するために来られたとのことであった。東京高裁が再審を棄却した唯一の理由が弁護側が行った血液鑑定がこれまで日本の裁判所では行われたことがないので信用できない⁉ということであった。ところがテレビを見ていたら、ある学者が、この手法は欧米では広く行われているものであると述べていた。これは心強い発言だと思って期待しているのです。袴田さんを再収監できなかったのを見ても東京高裁の不当決定は警察・検察庁の面子を潰さないための苦肉の策であった‼これにより袴田さんは精神不安になっていていつ収監されるかわからないという恐怖感に駆られているそうである。一日も早い無罪を。(保)
群馬から上京された方と交流した テント日記6月19日(火)
今日の経産省前は梅雨の谷間で晴天だった。脱原発群馬ネットワークの方々が昼に経産省前を通り、座り込み開始した直後の私たちを激励して下さった。 昨年3月17日、前橋地方裁判所での原子力損害賠償裁判の判決を受けて開始された控訴審の第2回口頭弁論が午前11時から東京高裁で開かれており、彼らはその傍聴のために上京していた。この裁判は、福島から3・11の原発事故で群馬に避難された方々を中心に「故郷を・普通の生活を返せ!こどもの未来を奪うな!」として始まり、前橋地裁は未曾有の被害をもたらした福島第一原発事故についての被告国・東電の責任を認めたものだ。
午後1時過ぎから全日通会館での報告集会に参加するまでの間、座り込みに参加された方もいらした。そして3時過ぎには、報告集会が終わってそこに参加された方が再度経産省前に来て、私たちとともに座り込みに参加された。彼らと交流するなかで、前橋市では月曜から木曜の毎日前橋駅頭での行動、高崎駅でも金曜に10数名で宣伝行動を行うなどの様子をお聞きした。私たちもテントひろばの活動を掲載したテントニュースをお渡しするなど有意義な時間を過ごし、帰り際にはカンパ(諭吉さん)もいただきました、ありがとうございます。なお、控訴審の詳細は「原子力損害
賠償群馬弁護団」のHP
http://gunmagenpatsu.bengodan.jp/
で紹介されています。
漢字読めない政府首脳を揶揄するわけではないが 6月20日(水)
朝から梅雨らしいシトシト雨。今日はIさんが車を持ってきてくれたので、運ぶのがラクだったが、セットは雨の中なので、ビニール合羽を着てやる。これは中も汗だくになる。風はない。人も来ないが、2人ほど、こんにちはと挨拶をしてくれた通行人がいた。
Yさんが着た。いつものように話し込む。昨日の加計幸太郎の記者会見はナンセンスで墓穴を掘ったという意見。その通りだ。それから今日は、菅官房長官の「枚方」を「まいかた」と言ったことがネットでも新聞でも取り上げられていることが話題になった。確かに「枚方」を「ひらかた」と読むのは難しいが、しかし、選挙もやっている官房長官なので、やっぱり漢字が読めない、安倍らと同じお粗末トップと言えるのではないかという話になった。
昨日、今日と福島原発事故東電刑事裁判の第17回、第18回が行われた。急ピッチ。佐藤保さんは、今朝の傍聴に並ぶ。その後、事務所で仕事。
裁判が終わった時点で、今回も福島の女たちの橋本さんがテントに寄って励ましてくれた。私たちが励まさなければならないのに。橋本さんはその後裁判の報告集会に行かれた。
遅番の保さんが2時頃登場。今日は遅番は保さん一人で、座り込みも撤収も大変と思っていたがSさんが寄られたので、なんとかなるかも。霧雨はずっと降り続いていた。(T)
すべての原発が廃炉になる日まで 6月21日(木)
今日もIさんが、経産省前座り込みの日数を書いたプラカードを横断幕にセットしていた、それを見ると、テント設置日より2476日目、強制撤去日より670日目でした、雨の日も雪の日も一日も休まずに連日の座り込み当事者としても感心致します。全ての原発を廃炉にすると決定するまで、決して「諦めない」この行動が実を結ぶ日が一日も早く来る事を信じながら…
週に何回か座り込みの所に寄って下さる方が車より降りて来て、一頻り安倍政治の暴政とマスメディアのダラシナサ等の会話をして、帰りにはお札を数枚カンパをして頂きました。
今にも雨が降り出しそうな梅雨空の中、男性最長老のSさんも来られて、いつものように鳩さんと戯れて暫くすると本を読んでおりました。
とにかく今日は適当な風もあり、過ごしやすい座り込みでありました。
(Y・R)
梅雨の中休み 文科省前の抗議行動にも参加 6月22日(金)
長く続いた梅雨空も中休みで、朝から青空が姿を表す。やはり曇り空より靑空の方がいい。気分が違う。
今日は、気温も上がり30度近くになるという。氷水も用意し熱中症に備え、大小のパラソルを用意し、日差しを避けるようにした。座り込みのメンバーはTさん、イロハネットのYさん、Wさん、Sさん、Mさん、Mさん、のいつもの面々と目黒のYさんと私の8人でスタート。すぐに、 男性のYさんや 国分寺のSさんが到着し椅子が足りないくらいの賑やかさだ。
覚悟していた暑さもそれ程ではなく、適度に風があり、気持ちの良い座り込み日和である。金曜日の前半は特に問題もなく時が過ぎていく。時おり、拍手をしながら私達の前を通り過ぎていく人もいる。とても、勇気づけられる。
3時を過ぎたころからメンバーが増えて来る。文科省抗議に参加するMさんや、Aさんなどが立ち寄ってくる。私達の抗議行動と同じ曜日で時間もずれているので、このところ、一緒に歓談をしながらの座り込みだ。4時を過ぎてから私も文科省抗議にでかける。(S・S)
多くの顔見知りが集うテントひろば、気にしながら原発推進する経産省6月22日(金)
3時過ぎに到着、人が多く空き椅子を探さないといけない程。
それでも空き椅子を見つけて座って経産省に電話。エネ計パブコメについて尋ねると、集計中で件数は答えられない、7月初旬に結果を公表する、閣議決定はいつか未定との返事。パブコメを受けて再度「基本政策分科会」を開くように強く訴えた。
鳩が集う歩道でチラシ30セットを撒いたが歩行者の反応はいま一つ。経産省、安倍政権のひどさを考えればもっと盛り上がっていいはずなのに。一方、経産省は私たちの行動が気になるらしく、総務のSさんが撒いているチラシをもらいに来た。
文科省前の声が止む頃に経産省抗議行動を開始。Sさんが朝鮮学校差別問題を過去の歴史を振り返って説明。コールの合間にFさんはじめ沢山の反原発のアピール。玄海4号、エネ計、核のゴミ、プルトニウム、原発輸出、地震、火山、東海第二。経産省よ、柳瀬唯夫に責任をとらせてはやく脱原発に舵を切れ!
(K.M)
:::::
経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その78
プルトニウムをこれ以上増やすな! 再処理もプルサーマル発電も断念せよ!
~米国からのプルトニウム削減要求、核不拡散懸念を踏まえ、核のゴミを増やすな~
木村雅英(経産省前テントひろば)
第5次「エネルギー基本計画(案)」の52ページの
「②核燃料サイクル政策の推進 1)再処理やプルサーマル等の推進」に
「引き続き関係自治体や国際社会の理解を得つつ取り組むこととし、再処理やプルサーマル等を推進する。」
とあるが、これは許しがたい。
既に25年以上前から世界中で核燃料サイクルを断念しだし国内でも多くの専門家と市民が核燃料サイクルの破綻を訴えてきた中で、現実に高額の税金を消費して核のゴミを貯めたもんじゅの廃炉が決まり、さらにフランスで高速炉開発の縮小が決まり、核燃料サイクルの破綻がより一層明らかになった。
経産省・資源エネルギー庁はエネルギー基本計画を策定する前に、長年強引に進めてきた核燃料サイクルをどう断念するかを検討するべきだった。それにもかかわらず、核燃サイクルの議論を放置したままエネルギー基本計画を策定することは、間違った作為的な戦略検討である。
六ヶ所村の再処理工場は1993年から約2兆円以上の費用をかけて建設を進められたが、24回目も竣工延期された。どう考えても当初目論んだ再処理ができるとは思えず、もんじゅ同様に竣工を断念するべき工場である。
おまけに万一、目論見度どおりに稼働するとプルトニウムと核のゴミが増え続ける。本年6月に入って「米政府が、日本が保有するプルトニウムの削減を求めてきた」と報道されたが、既に47トンも保有する日本(長崎原爆はプルトニウム6kg)がこれ以上増やす訳にはいかない。直ちに六ヶ所再処理工場の竣工を断念するべきである。
一方、プルサーマル発電も推進するべきではない。プルトニウム利用はウラン燃料よりも危険であり、MOX利用は核拡散を促進し、不十分な保障措置と核テロリズムの脅威を招き、事故の危険性を増大する。おまけに、ウラン燃料と比べてMOX燃料は10倍ぐらい高価になるとともに、使用済みMOX燃料は毒性を増し再処理が不可能であり保管・管理が厄介である。それゆえ、各電力会社も本心ではプルサーマル発電をしたいとは思っていない。
以上、P.52の「②核燃料サイクル政策の推進 1)再処理やプルサーマル等の推進」は根本的に検討し直し、核燃料サイクルも再処理もプルサーマル発電も断念するべきである。
現在、資産として扱われている使用済み核燃料は厄介な核のゴミである。負債として扱われるべきだ。
(今募集中の「エネルギー基本計画(案)」パブコメにこれも提出しました。)
経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その79
プルトニウムを減らす為にはまず原発稼働をやめろ
~「使用済民生原子炉燃料」に含まれるプルトニウム160トンを増やすな~
木村雅英(経産省前テントひろば)
第5次「エネルギー基本計画(案)」の52ページ「②核燃料サイクル政策の推進」に異議あり。「利用目的のないプルトニウムは持たないとの原則を引き続き堅持する。これを実効性あるものとするため、プルトニウムの回収と利用のバランスを十分に考慮しつつ、プルサーマルの一層の推進」とあるが、これは間違っている。
日本のプルトニウム保有量は47トンとされているが、他に164トンものプルトニウムが存在することを忘れてはいけない。「使用済民生原子炉燃料に含まれるプルトニウム推定量」として原子力委員会が報告しているプルトニウムの量だ。
100万kW級の原子炉を一年間稼働すると、大よそ、高レベル廃棄物30トン、中・低レベル廃棄物1000本(200mlドラム缶換算)が排出され、プルトニウムも約300kg生産される。それ故、原子力委員会の報告によれば、上記「プルトニウム推定量」は、
139トン(2012年)、161トン(2014年)、163トン(2015年)、164トン(2016年)と、原発再稼働に伴って増えてきている。
非常に危険なプルサーマル発電により確かに分離型プルトニウムが減るが、より毒性が高い使用済みMOX燃料を排出する。一方で、原発の稼働によってウラン燃料からプルトニウム(約1%、電力会社HP)を確実に排出する。
そう考えれば、米国からプルトニウム保有量の上限を課されたからプルサーマル発電を推進するのではなく、原発稼働をやめてこれ以上プルトニウムを増やすことを止めるべきだ。
現在、プルトニウムをも包含し資産として扱われている使用済み核燃料は厄介な核のゴミであるばかりか、国際的な核問題にも影響が大きい。
核燃料サイクルも再処理も、長期間目論見がはずれ莫大な税金を無駄遣いしてきており、他国の状況を見ても絶望的状況だ。
直ちに、原発稼働も、核燃料サイクルも、再処理もとめるべきだ。
(今募集中の「エネルギー基本計画(案)」パブコメにこれも提出しました。)
【行動予定】とめよう!東海第二原発 首都圏連絡会
日本原電株主総会申入れ行動(原電包囲)
6 月29日(金)13時30分〜14時30分
場所:日本原電本店前
(千代田区神田美土代町1番地1)
主催:「とめよう!東海第二原発 首都圏連絡会」
29日の株主総会に合わせ、原電を包囲し、
東海第二原発20年延長と再稼働に反対する署名を提出するとともに、申入れを行います。
〈日本原電本店 アクセス〉
都営地下鉄新宿線「小川町」駅「B6」出口より徒歩2分
東京メトロ丸ノ内線「淡路町」駅「B6」出口より徒歩2分
東京メトロ千代田線「新御茶ノ水」駅「B6」出口より徒歩2分
JR線「神田」駅「北口4番」出口より徒歩6分
日本原電本店前行動
7月4日(水)17時~17時45分
場所:日本原電本店前
主催:再稼働阻止全国ネットワーク
*18時30分~1 9時45分は東電本店合同抗議です。
主催:東電本店合同抗議
場所:東電本店前(原電本店(神田)から東電へは地下鉄等で移動)
今月の祈祷会は6月28日(水) 月例祈祷会(死者の裁き)
15時~ 経産省前ひろば 日本祈祷団47士
6月29日(金) 5時~6時経産省前抗議行動(テントひろば)
官邸前抗議行動 18時~(首都圏反原連)
「ちきゅう座」に掲載された記事を転載される場合は、「ちきゅう座」からの転載であること、および著者名を必ず明記して下さい。