テント日誌5月21日
- 2019年 5月 23日
- 交流の広場
- 経産省前テントひろば
経産省前テントひろば1807日後
文科省前の抗議行動は盛り上がっていた 5月17日(金)
梅雨入り前の晴れ渡った空、日差しが眩しい。パラソルを3つ用意して日差しを遮る。やや風が強いがバナーを2本取り付けし、準備完了。イロハネットの女性5人と私の6人で座り込みを開始する。
1時少し前に突風がパラソルを吹き上げ、経産省のバリカーのところまで吹き飛ばされることがあった。幸いなことに通行人がいなくて惨事にならなかったが気を付けなくてはならない。その後、抜けないように厳重に縛りなおした。ときどき突風が来ると身構えてパラソルに手が伸びる。また、NO NUKESのバナーの一部が風でちぎれてしまい、そのまま放置すると取り返しがつかなくなるから慌てて外した。あとは、Tさんに修繕をお願いするばかりだ。
1時半を過ぎたころ背中に日の丸をマントのごとく羽織った自称「日の丸左翼」がトラメガを持って経産省に向かって叫びだす。財務省や外務省などこのあたりの官庁に対して抗議して回っているようだ。抗議が終わった後レジェンドSさんに何か話しかけていたがじきにいなくなった。3時過ぎにはイロハネットの皆さんがミーティングに出かけ後半のHさんやKさんに交代する。
4時過ぎになったので文科省抗議に出かける。今日は十条の朝鮮高校から500人の高校生と朝鮮大学校生の100人と圧巻の文科省抗議であった。日本人の支援者も順調に増加傾向にありこの運動が確実に広がっていることを実感した。がしかし、まだまだ無関心な層が多くチラシの受け取りも今いちである。(S・S)
経産省、東京電力への怒り 5月17日(金)
座り込んでいると、核のゴミドラム缶を後ろに掲げた自転車の3人が立ち寄ってくれる。「2019ピースサイクル全国ネットワーク」で「5月17日金曜日国会ピースサイクル」として、防衛省―東京都庁―東京電力に申入れをしてきて、これからさらに内閣府―外務省に申し入れるそう。
17時からの経産省抗議では。Hさんが国会議員の戦争発言や憲法審査会などの最近の出来事を挟みながらコール。Mさんが経産省よ!何が大切か考えろ、参議院選挙で原発が争点になるぞ。Rさんが正清さんの訃報とともに2人への想いを語る。高校無償化連絡会のHさんが、福島の現実を訴え保養プロジェクトを通じて知った母親たちの苦しみ、なぜ原発を続けるのか、子どもたちの健康を守れ、原発再稼働に荷担するな、と訴えた。
毎日座込んでいるSさんは、経産省よ!どこを見て仕事をしているのか、他のエネルギー手段が沢山あるではないか、放射能の無い世界を実現せよ。Hさんが、経産省のTPPと原発推進を糾弾。久方参加のYさんが丸山穂高議員が経産省出身であることを指摘して経産省を追及。川崎からの人が、まだ原発に頼っている経産省を糾弾。
私から、除染土を二重基準で燃やしたり再利用したりして拡散することの愚かさと、イチエフ事故後の放射性物質の降下物がかつてのソ連・米国・中国の核実験よりも一桁多かったことと、それを隠す愚かな御用学者が多いことを訴え、放射性物質をまき散らしながら「無主物」と逃げた東京電力の責任を追及。Aさんが東電福島第一原発事故で多大な被害が出た、10万人以上の人が避難した、がん被害者も出ている、多くの人が集まる峠の茶屋だったテントひろば、安倍政権を妥当しよう、辺野古も止めよう。Nさんが、ピースサイクルの申入れ行動で東電交渉を報告、東電が金儲けに夢中であることを非難。 双葉から東京に避難しているKさんが経産省よ、神様があなたたちを見ているぞ、安全と思うなら自分たちの子どもを福島に送れと、糾弾した。 経産官僚たち、早く脱原発に舵をとれ! (K.M)
いったい原発推進モの目的は何なのか 5月18日(土)
夏雲が浮かぶ空はまるで綿花畑のようだった。日常見慣れている雲だがそれは命の糧。海や大地から蒸発した水蒸気が雲になり雨や雪を降らせ地表や地下に巨大な水瓶を作る。やがて海に戻った水は再び空に戻ってくる。地球規模の水の循環、壮大な水の旅に思いをはせた。
頭上の命を育む空の下、目の前には例の建物。太平洋戦争のとき日本の戦争目的は明確でなく昭和18年になってもフラフラしていた。東条英機にいたっては目下研究中と天皇に答えたらしい。まさかと思うが原発推進も同じなのでは? (O・O)
参院選挙が近づいてきた。野党は候補を統一すべし 5月20日(月)
今日の天気予報では午後3時頃から雨が降るということなのでパラソルと一緒に傘も持っていった。経産省前に着くと風が強く吹いていて大変だったが何とか準備を終えることが出来た。 2時前に雨がポツポツ落ちてきた。予報より早いなあと思いながらカッパを出して着たらすぐに止んでしまった。こういうことが何回か繰り返して天候に翻弄された一日でした。今夜遅くから明日にかけて大雨になるそうですので明日担当の皆さん頑張ってください。きょう参加された人は担当者3人の他に世田谷のIさん、川崎のMさん、レジェンド・Sさんと御付きのKさん、最後に久しぶりにA氏が来られた。
世田谷のIさんが昨日見てきた映画・沈黙・の話を話題にしてから常連のOさんも加わって政治談義に花が咲き、前維新の会の丸山衆議院議員の北方領土を戦争で取り返せ❗発言、野党議員の国会質問の下手なことー昔は国会の爆弾男という異名をとった議員がいた、もっと研究すべし、などなど。7月の参議院選挙は衆議院とのダブル選挙になるという観測がメディアで急に報道されるようになっている。アベノミクスが崩壊している証しとして次々と発表される経済指標が悪化している、安倍は米中貿易摩擦が原因で消費税を据え置くことの是非を争点にして選挙を勝とうと考えているがそれを許さず野党は候補を一本化して我々が投票しやすいようにしてほしいものである。(保)
財務省前では山本太郎議員等の消費税増税反対集会 5月21日(火)
家を出る時の天気の状況は強風に大雨、よって履物は長靴それに雨具を用意して自宅を出発する。事務所を出る時にも風雨は収まらず、経産省前での座り込みのセッティングは、当番の4名が全員いたのであっという間に完了した。
しかしながら、座り込みが始まると大雨は何とかなったが、強風の合間に突風が吹いてきてパラソルはキノコになるは、「のぼり旗」のポールは折れるは、傘はあっという間に地下鉄の先まで吹き飛ばされる等散々な目にあいましたが、後半に入ってからは風雨は収まり一息つくことが出来ました。
17時過ぎに、財務省前で山本太郎議員の街宣車が停車しており勝爺が聞きに行ったところ、18時より20時迄、「財務省の前で愛を叫ぶ」という、消費税凍結は勿論、増税を許さない、消費税廃止を求めた抗議集会が行われるとの事でしたので、その集会に参加すべく座り込みは若干早く切り上げて全員参加しました。山本議員が進行役でフリーマイク方式で参加者が次から次へと自分の思いを発言2時間があっという間に、次回も是非開催して欲しいいと言う声の中で修了した。
今回は10代、20代の人の発言、若い女性の発言が多く今迄の集会とはチョット異なった集会であった事が印象に残った。(Y・R)
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原子力ロビーによる放射線被曝の押付けを拒否しよう! その15
福島原発事故によるセシウム137の降下量は核実験より一桁多い ~青山道夫さんが伝える降下量の変遷、事故影響を過少と嘘つく中村尚司、早野龍五~ 2019年05月17日 木村雅英
岩波科学5月号に放射性降下物(フォールアウト)に関する興味深い2つの論文を紹介する。
●「月間降下物測定720カ月が教えること(1)-降下量の変遷はどうであったか?」(青山道夫:筑波大学) 1945年から2016年までのセシウム137の降下量を観測。
★ 年間降下量は、米ソの大気圏核実験で1963年にピーク(1930Bq/㎡)に達しその後減少している中で、イチエフ事故後には更に一桁多い降下量(25500Bq/㎡)を記録。
★ 半減期を補正した積算降下量も、1966年頃が最大(6010Bq/㎡/年)でその後徐々に減じていたが、イチエフ事故後には28000Bq/㎡/年と一桁多くなりその後もそれ程減じていない(2016年で25500Bq/㎡/年)。 ★ すなわち「福島第一原発事故によるつくば市での降下量は過去の旧ソ連、米国および中国の核実験による降下量より一桁多かった」
★ また「事故後数年間のつくば市の降下量の変動傾向が最近では緩やかにしか減少していない」 詳細は同論文をご覧いただきたい。核実験と並べて年間推移をグラフ表示されている。 そう、東京電力は、核実験より一桁多い放射性物質を地球上にまき散らしたのだ、「無主物」と呼んで。
●「崩れる“科学の条件”(1):原理に従うのか、権威に従うのか」(上西充子、景浦峡、黒川眞一)
★ 「降下物量のデマ」 中村尚司氏(東北大、文科省「放射線量等分布マップの作成等に係る検討会」主査:「その8」参照)が2011年7月に次の3つの間違った「見解」を述べた。 (第1)事故後の7月に行政への助言として、大気圏核実験時代は「今より1万倍も高かった」と述べている (第2)毎時0.5μSv程度の空間線量が観測されているにもかかわらず、降下物量との関係を認識できていない (第3)心配の必要がないと根拠なく断言し、専門家の助言の範囲を超えている ★ 早野龍五・糸井重里著「知ろうとすること。」が広めたフォールアウト比較の誤解 (コラム3)気象研究所の観測データとの比較ができていたと述べて「地域差があるので一概には言えませんが、少なくとも首都圏に関しては、1973年のフォールアウトと比較しても、それほど心配するレベルではない」と述べた。実際の首都圏の降下量は、福島原発事故後のほうが1973年よりも桁違いに大きい。 (コラム4)2011年5月に押川正毅氏が早野氏に「東京オリンピックの頃、東京に1万Bq/㎡を超えるセシウム137が降った」発言に千Bq/㎡を超える月は無かったと指摘し早野氏が訂正したにも拘らず、2014年発売の「知ろうということ。」では読者に「大気圏核実験時代のほうが降下量は多いかのような印象を与えていた」 福島原発事故による降下量増を過少に見せようとする原子力ロビーの嘘に騙されるな! 5月24日(金)経産省前抗議行動 17時~18時 官邸前抗議行動(首都圏反原連)は18時30分~
5月25日(土)「示そう!辺野古NO!の民意を」全国総行動
場所:国会周辺 時間:14時~15時30分
主催:「止めよう!辺野古埋め立て」国会包囲実行委
5月30日(木) 月例祈祷会「死者の裁き」
場所:経産省前ひろば 時間:15時~16時
主催:日本祈祷団47士
6月1日(土)茨城行動~東海村アメーバー行動12時(木)
(12時東海駅集合) 現地との交流会【15時】 問い合わせ(070-6650-5549)
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