道化師変じて、とならないためにも
- 2019年 8月 19日
- 交流の広場
- 熊王信之
米国民主党の左派議員達に依る反緊縮の経済政策に論拠を与えるMMTが、皮肉にもトランプ大統領と親和性を持つ、と指摘されています。
焦点:左派色強いMMT、トランプ氏政策と親和性持つ皮肉 Reuters 2019年8月10日 / 07:19
https://jp.reuters.com/article/us-mmt-democrats-trump-idJPKCN1UY0EE
これは、米国でのことですが、日本でも、アベ政権の似非経済政策の根幹にある思考法に似ているように思えます。 ただ、彼等は、戦前の「高橋財政」との対比を好んでいるようですが。
高橋財政は、大震災と不況に抗うために国債で財政を支えたのですが、これに軍備大拡張の財政的根拠を見出した軍部が財政健全化に同調せず、国家財政の規模を無視した軍拡と戦線拡大の挙句に破綻を迎えた訳でした。 極右軍人の暴挙で高橋是清自身も殺されてしまいましたので、軍部の暴走を制御する術も無くなりました。
当時の大日本帝国憲法には、軍部が唱える「統帥権の干犯」の烙印を消す仕組みが無かったのです。
私には、この国が今また、同じ道を行くかのように思えます。 思い出すのです。 「三矢研究」のことを。
憲法上の問題は、さておいてでも、現に今ある自衛隊の政治的中立を厳格にする必要があるでしょう。 米国では軍の中立性確保が厳しいので、学ぶべきと指摘される方がおられます。
日本は米海兵隊の政治的中立を学べ スパイク通信員の軍事評論 2019.7.18
http://spikemilrev.com/news/2019/7/18-1.html
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