れいわ新選組への支持を拡げるために-
- 2019年 9月 1日
- 交流の広場
- 箒川兵庫助
赤とんぼやススキを思い出しながら月餅を買った。まもなく中秋の名月を迎える。その前に明日は1日。関東大震災が起こり東京市で朝鮮の方や周辺の韓国人たちがたくさん虐殺された。その原因はいくつかあるのであろうけれど,文芸評論家・故加藤周一によれば,普段から朝鮮の方を差別していたからその仕返しを恐れ,その犯行に及んだという。そのDNAは今日まで引き継がれ,差別は朝鮮学校視学補助せずまで及ぶ。その差別充満の日本国に2人の,重度障碍者の2人が参議院議員となられた。いろいろな問題がある中で差別とどう取り組まれるのか、今後の行方が問われる。
さて,小泉雅英氏の論考「参院選後の『れいわ新選組』をこう見る~市民政党誕生の期待と懸念~ 」(ちきゅう座 2019年 8月 30日)を拝読した。文章は流麗,平易であり「れいわ新選組(以後,「れいわ」と略)」の今後を論じた文章として大いに参考になった。また文字起こしも間違いなくなされ,さらになぜ「れいわ」が228万票もの支持を集めたかを説明されていて納得することが多かった。
さて共同通信社によれば支持率が2.1%だったのが選挙後に4.3%にハネ上がった。その理由は,山本氏も指摘しているようにTV各局に無視されていた「れいわ」がTVで放映されることにより日本全国津々浦々まで認知されるようになったからである。視聴率1%で100万人の方が観てくださる。2%なら200万人。5%なら500万人・・。支持率2.1%で228万人の支持票があったとすれば4.3%では230万人ほど増えただけである。TV視聴率を平均5%とすればまだ3%足りない。この差を埋めるべく「れいわ」は何をすべきか。
小西氏は憲法問題に対する態度をもっと明確にすることや移民政策について韓国に学べと主張されている。小生は反対しないが,積極的に賛成しない。なぜなら,憲法違反の安保関連法も入管法改悪(移民政策)も「トンデモ法案一括処理・見直し」政策に含まれているからである。含まれているということは,無関心層や貧困層の心を動かさないということである。
4月10日に誕生した「れいわ新選組」。「街宣とSNSによる動画の拡散」によって世に知られるようになった。しかしそれだけではない。ボランティア参加を呼びかけ,各地の「れいわ」賛同者が呼応したからである。今,国民民主や立憲民衆などから声をかけられ,共産党から一緒にやることができるとまで言われた。それに呼応するかのように「れいわ」との合流話が急速にブログ等コメント欄で増えてきた。しかし,基本はボランティアの活動に重きを置くことが必要である。すなわち,全国への呼びかけがまだ足りないと,小生は考える。
法の許す限り,はがきを書き,ポスタ-張り行う。そうして支援者を増やしていく。TV放映や新聞報道によってようやくその存在が知られるようになった「れいわ」はまだ視聴者や読者への浸透が足りない。放映・報道されただけでは支持につながるとは限らない。
9月1日から山本太郎氏は全国行脚をする。どういう展開になるかは分からないが,投票率が48.8%に下がったことを鑑みたとき,参院選とは少し違った工夫が必要であろう。鈴木宗男氏が当選されたが,彼は水田の中,火の中,崖のそばまで握手を求めて駆け寄った。Lineで繋がることも必要だが,北海道や学校・学園前で「握手に徹する」ことも必要ではないだろうか。
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