直前案内・10月12日 論点整理・MMT(現代貨幣理論)/世界資本主義フォーラムのご案内
- 2019年 10月 9日
- 催し物案内
- MMT(現代貨幣理論)世界資本主義フォーラム矢沢国光
- 主催 世界資本主義フォーラム
- 日時 2019年10月12日(土) 午後1時30分~5時 (受付開始 1時)
- 会場 本郷会館 東京都文京区2-21-7 電話 03-3817-6618
- テーマ 論点整理・MMT(現代貨幣理論)
- 以上(1)、(2)については、靑山雫が報告。
- 以上(3)~(5)については、柏木勉が報告。
- 参考書籍・論文・講演の動画など
- 岡本英男「私が意義を見いだす理由 MMTは新次元の政策 均衡財政主義の再考を」(2019年6月17日エコノミスト)
- https://weekly-economist.mainichi.jp/articles/20190625/se1/00m/020/047000c
- 【動画】岡本英男 「現代貨幣理論(MMT)の思想的源流」(2019年7月16日、MMT国際シンポジウムより)
- 岡本英男「研究ノート: 福祉国家と機能的財政 ―ラーナーとレイの議論の考察を通じて」 『宇野理論を現代にどう活かすか WorkingPaperSeries』 http://www.unotheory.org/files/2-14-3.pdf
- 【動画】藤井聡 MMTの真実〜日本経済と現代貨幣理論〜 https://www.youtube.com/watch?v=s2Uj-_RolsY
- 【動画】中野 剛志「よくわかるMMT(現代貨幣理論)解説」(日本の未来を考える勉強会2019年4月22日)
- 【動画】中野剛志「貨幣と租税(第2回「日本の未来を考える勉強会」2017年4月27日)
- https://www.youtube.com/watch?v=Zc9-Y5jiIO4
- 【動画】2019年7月16日ケルトン教授招聘MMT国際シンポ
- 宇野弘蔵「経済政策論」
- 大内力「国家独占資本主義」
- オリビエ・ブランシャール「マクロ経済学」(上)(下)東洋経済 1999年
- 「MMT・現代貨幣理論入門」L・ランダル・レイ著 東洋経済新報社 2019年9月12日刊
- 中野剛志著『目からウロコが落ちる奇跡の経済教室』kkベストセラーズ 2019年4月30日刊
- MMT(現代金融理論)「論」ウオッチング!http://erickqchan.blog.shinobi.jp/theanswer/52
- どなたも参加できます。資料代 500円
- 問合せ・連絡先 矢沢 yazawa@msg.biglobe.ne. jp 携帯090-6035-4686
- 2019年11月9日(土)会場未定
- 2019年12月7日(土)会場未定
※要確認!台風の影響
超大型の台風19号が、10月12日関東に接近するおそれがあります。
10月12日のフォーラムを中止する場合は、
(1)10月11日23時までに、ちきゅう座に「フォーラム中止」を掲載します。
(2)電話での問合せは、10月12日午前6時以降、下記に問い合わせてください。
矢沢 090-6035-4686
安岡 090-9828-2342
http://www.city.bunkyo.lg.jp/gmap/detail.php?id=10136
アクセス 地下鉄本郷三丁目から徒歩5分 (文末の案内図参照)
◆東京メトロ丸ノ内線「本郷三丁目」より徒歩5分。
*丸ノ内線「本郷3丁目」駅からの行き方:「春日通り方面」出口から出て左へ。大横町通りに出たら右折し、100メートル行くと三菱UFJ銀行のATMがあります。ここを左折すると三河稲荷神社。その隣です。
◆都営大江戸線「本郷三丁目」3番出口より徒歩6分
サブプライムローン破綻に始まる世界金融危機の第2局面はEU圏でのギリシャを始めとするソブリン危機によって特徴づけられ、国家債務のディフォルトが広く懸念される事態となった。
それに対するIMFをはじめ大方の金融政策当局の処方箋は、アジア通貨危機以来おなじみの、急激な経済引き締めによる経常収支や財政の黒字化である。
ユーロ圏のギリシャ、イタリアにとどまらず、GDPに対する国家債務の過剰な諸国(米国や日本もそこに含まれるのだが)においても、「財政再建」や「プライマリーバランス」論などの形で、緊縮財政が強く主張されている。
しかし、緊縮財政は、社会保障水準の低下、経済規模の停滞、賃金所得の低下、失業の蔓延など、大きな痛みを各国民に強いるものとなり、「反緊縮財政」の声がそこかしこで上がる局面が現出している。
「反緊縮財政」の政策的主張の経済学的基礎として取り上げられるのがMMT(Modern Monetary Theory現代貨幣理論、現代金融理論)である。
今回のフォーラムでは11月9日の岡本英男先生による講義の前に、フォーラム参加メンバーの基本的なMMTに関する理解のための視点を提供することを目指す。
そのために、MMTに関する代表的な主張を取り上げて、論点を整理する。
(1)[貨幣論]今日の日本・円、アメリカ・ドル、英・ポンドを、[銀行によって信用創造され国家が流通を強制する]フィアト・マネーと見るか、[商業信用を基底とする]中央銀行信用通貨とみるか
(2)[経済学説の系譜]MMT派は、MMTが異端の学説ではなく、ケインズ派にも通ずる、かつては主流の学説であったと主張する。かつての諸学説、特にケインズの反失業・有効需要論との共通点と異質な点。
(3)[日本経済の現状と打開策]MMT派は、デフレ=供給力に対する需要不足だから、財政支出増による経済拡大によるデフレ脱却を主張する。日本経済の課題(賃金所得の低下、格差の拡大、社会保障・福祉の充実…)解決のカギは「デフレ脱却」か?
(4)[グローバル化に対して]財政支出の拡大によるデフレ脱却--これが成り立つためには、財政支出増が輸入増に流れず、国内生産増になる必要があり、MMTは「反グローバル主義」も主張している。MMT派の反グローバル化が保護主義ならば、日本の保護主義が、米中関税戦争にみられる世界経済の分断を加速することにならないか?それとも、(MMT派は)日本の独自の「市場圏」形成を目指すのか?
(5)[財政の役割]MMTは徴税を「膨張しすぎた貨幣の回収。インフレ抑制策」--つまり、財政と金融政策と一体化して経済政策の手段とみる。財政には、中央・地方の住民が自らの政治的理念(例えば、社会民主主義)を実現するための経済政策という政治的意味があるという見方もる。
【ウェブサイトから入手できるもの】
https://www.youtube.com/watch?v=OmVA1lZiBQs&t=60s
https://www.youtube.com/watch?v=LJWGAp144ak
(1)藤井聡「MMTに基づく日本経済政策論」https://youtu.be/3vDIvUeYTI8
(2)岡本英男「現代貨幣理論(MMT)の思想的源流」https://youtu.be/OmVA1lZiBQs
(3)松尾匡「反緊縮経済諸理論の中のMMT」 https://www.youtube.com/watch?v=Nk63LWWky68
このプレゼン資料:http://shiryouoki.sdbx.jp/KeltonSympo16/
(4)藤井聡・岡本英男・松尾匡 質疑応答 https://youtu.be/hlhlX5qYI3E
(5)ステファニー・ケルトン教授記者会見 https://youtu.be/LxaTGTYd6So
【靑山報告関連】
【柏木報告関連】
【11月以降の世界資本主義フォーラムの予定】
岡本英男(東京経済大学学長)「MMT(現代貨幣理論)と福祉国家」(仮題)
岩田昌征(千葉大学名誉教授)「ソ連・東欧社会主義の評価とその崩壊・市場経済化の意味」
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