「思想史講座」のお知らせー12月のご案内
- 2019年 12月 4日
- 評論・紹介・意見
- 子安宣邦
*だれでも、いつからでも聴くことのできる思想史講座です。
だれでもというのは、聴いてみようという目的意識をもった人ならだれでもということで、その目的も無く、あるいは別の目的をもって来られる方はお断りいたします。
*「明治維新150年」がいわれた昨年以来、「明治維新」と「日本近代」とのこの当たり前の結びつきを読み直す作業をしてきましたが、いよいよその最後の段階を迎えるにいたりました。9月・10月に津田の「シナ」否定とナショナリズムについて論じ、11月に尾崎秀実の中国認識をめぐって考え、12月には日中戦争と『きけわだつみの声』についてご報告し、そして来年の1月・2月に大岡昇平と『レイテ戦記』についてご報告して終わりにしたいと思っています。
*論語塾は「鬼神論」をテーマにして新しい講座を始めました。この鬼神論を考える前提として『朱子語類』を読み始めましたが、いま『朱子語類』巻三の「鬼神」章をほぼ読み終えましたので、朱子倫理学の根幹をなす「性理」論に入りたいと思っています。講座の後半は国学における「神の成立」をめぐってお話いたします。1、「神」とは何か 2、「神の道』の成立
3、「あの世」と死後霊魂の世界 4、「幽世」と幽冥の神 5、天主教的な神と神学の受容。
*会費は実費(会場費・テキスト代)を頂戴します。
*この会には何の入会規定もありません。当日出席した人が会員です。ご自由にご参加下さい。
*12月の講座
*思想史講座―「明治維新と日本近代」
*大阪教室:懐徳堂研究会
12月21日(土)・13時00分〜15時00分
「戦没学生の手記」と日中戦争
ー『きけわだつみのこえ』『夜の春雷』を読む
*資料は当日配布します
参考文献:『新版・きけわだつみのこえ』岩波文庫、1995。日中戦争について:古屋哲夫『日中戦争』岩波新書、1985。纐纈厚『日本は支那を見くびりたりー日中戦争とは何だったのか』同時代社、2009。
会場:アプローズタワー13階10号室、阪急梅田・茶屋町口下車3分
*東京教室:昭和思想史研究会 今回、時間が変更されました、ご注意下さい
12月14日(土)・16時30分〜19時00分
「戦没学生の手記」と日中戦争
ー『きけわだつみのこえ』『夜の春雷』を読む
*資料は当日配布します。
参考文献:『新版・きけわだつみのこえ』岩波文庫、1995。日中戦争について:古屋哲夫『日中戦争』岩波新書、1985。纐纈厚『日本は支那を見くびりたりー日中戦争とは何だったのか』同時代社、2009。
会場:早稲田奉仕園・101教室
早稲田奉仕園はバス「馬場下」下車、穴八幡宮の裏手
*論語塾―『朱子語類』を読む :27日(金)に変更です
『朱子語類』の第4巻「性理」を読みます。
12月27日(金)13時00分〜15時30分
① 『朱子語類』を読むー巻四「性理」
「性理一・人物之性、気質之性」の主要章を読んでいきます。
② 国学における「神」の成立
2 神はカビなりー平田篤胤の「神」の解釈
*当日終了後忘年会の予定です。
資料は当日配布します。
参考資料:三浦国雄『「朱子語類」抄』講談社学術文庫。子安『本居宣長』岩波新書
会場:rengoDMS(連合設計社市谷建築事務所)JR飯田橋西口から徒歩5分
初出:「子安宣邦のブログ・思想史の仕事場からのメッセージ」2019.12.3より許可を受けて転載
http://blog.livedoor.jp/nobukuni_koyasu/archives/81641467.html
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