D・レッシングの『草は歌っている』(イギリス、2007年度受賞)――女性の経験を描く叙事詩人。懐疑と激情、予見力を以て、対立する文明を描く(続き) 確かに、ディックは農場以外に自分を置いて考えることはできなかった。彼は農
本文を読むKasai_Nobuoの執筆一覧
21世紀ノーベル文学賞作品を読む(9-上)
著者: 横田 喬D・レッシング(イギリス、1930~2008)の『草は歌っている』――懐疑と激情、予見力を以て、対立する文明を吟味 ドリス・レッシングは2007年度のノーベル文学賞を受けた。受賞理由は「女性の経験を描く叙事詩人であり、懐
本文を読む今年度も「脱軍備・平和基礎講座」を開講
著者: NPO法人ピースデポ被爆80年を迎えるピースデポ 平和のための情報を発信するシンクタンクを目指すNPO法人ピースデポ(事務局・横浜市)は今年度も「脱軍備・平和基礎講座」を開く。テーマは「被爆80年―過去を学び廃絶を展望する―」で、ピースデポ
本文を読む共産党はいま存亡の岐路に立っている(53)
著者: 広原盛明志位議長が情勢の「おもしろさ」を語れば、党員や支持者はみんな押しなべて「おもしろさ」を感じるのか、党中央が党員の感情まで支配することはできない 月初めになると、毎回同じことを書くのがやり切れない気持ちになる。毎月2日の赤
本文を読む民主主義とは何だ
著者: 小原 紘韓国通信NO768 <大統領の弾劾>韓国憲法裁判所が全員一致で大統領を罷免した。非常戒厳宣言から123日を経た結論だった。判決を出したのは裁判所だが、憲法違反に怒った市民たちが判決を引き出したと言うべきだ。市民たち
本文を読む中国はトランプのグリーンランド領有問題をどう見ているか
著者: 阿部治平ーー八ヶ岳山麓から(517)ーー 「アメリカにはグリーンランドが必要だ」 「メキシコ湾はアメリカ湾に変更しよう。とても美しい名前だ」 「カナダはアメリカの51番目の州になるべきだ」 この1月以来、アメリカの大統領トランプ
本文を読む第104回労働映画鑑賞会
著者: 葛西伸夫テーマは「石を架ける」 「労働」に関する映画の上映活動をしているNPO法人働く文化ネットは、以下の要領で第104回労働映画鑑賞会を開きます ◆日時と会場:4月10日(木) 18:00~ 連合会館2階 203会議室(東京
本文を読む「村から農民が消え、農民が作る作物が消える」
著者: 門村充明東京の「令和の百姓一揆」に3200人 3月30日(日)午後2時から、東京都港区の青山公園南地区・多目的広場で、「令和の百姓一揆」と題するトラクターデモと集会が行われた。スローガンは「日本の農、食、いのちを守ろう!」であっ
本文を読む韓国は何処へ
著者: 小原 紘韓国通信NO767 弾劾裁判所の判決が出ない。「非常事態宣言」をした大統領は何ら反省もなく大統領府に居座っている。大統領失格と反乱罪。これほどわかりやすい裁判はないと思うが何故こうも遅れているのか。 裁判所の意見がまとま
本文を読むキューバは今 — 終わりなき経済封鎖のもとで
著者: 後藤政子経済悪化の「負の連鎖」 激化する米国による経済封鎖物資の不足、長引く停電、難民の大量流出など、キューバの厳しい経済状況が伝えられている。 米国による経済封鎖の強化のためである。 去る1月にはバイデン大統領が任期終了直前に
本文を読む「令和の百姓一揆」に集まろう
著者: 『令和の百姓一揆』トラクター&人々の行進in東京 実行委員会もう黙ってはいられない・東京の青山公園へ 3月30日(日)13時から、東京都港区六本木の青山公園南地区・多目的広場で、「3・30『令和の百姓一揆』トラクター&人々の行進in東京」と称する催しが行われる。実行委員会(代表・
本文を読む「骨を掘る男」上映会
著者:沖縄本島南部に眠る戦没者の遺骨を収集して40年 沖縄戦の激戦地だった沖縄本島南部に、住民や旧日本軍兵士、さらには米軍兵士、朝鮮半島や台湾出身者たちの遺骨が、沖縄戦から80年たった今も3000柱近く眠っていると言われる。そ
本文を読む中国から見たヨーロッパの危機感
著者: 阿部治平ーー八ヶ岳山麓から(516)ーー アメリカは、2月24日の国連総会においてロシアや北朝鮮ととともに「ウクライナの領土保全とロシア非難の決議案」に反対した。米露接近、トランプとプーチンの握手は誰の目にも明らかになった。そし
本文を読む政権への逆風にプーチンばりの政治抑圧発言で墓穴を掘るハンガリー・オルバン首相
著者: 盛田常夫3月15日の対ハプスブルグ独立戦争記念日で、オルバン首相は政権を批判する「政治家、裁判官、ジャーナリスト」を外国のお金で買収された「虫けら」と呼び、「復活祭の大掃除でこの虫けらどもを追い払う」と宣言した。まさにプーチン張
本文を読む共産党はいま存亡の岐路に立っている(その52)
著者: 広原盛明敵を知り己を知れば百戦危うからず、敵を侮り己を知らずば百戦危うし、志位議長の発言を読んで思うこと このところ赤旗には、志位議長の発言や訴えが異常な頻度と比重で連打されている。それも全紙1面、2面を使っての大型記事だ。いっ
本文を読む中国から見た米欧の不協和音
著者: 阿部治平ーー八ヶ岳山麓から(515)ーー ウクライナ戦争をめぐるトランプ政権とヨーロッパとの確執は、日本ではさほど目立たないが、日本で報道されているよりも深刻なものらしい。米欧政界では、アメリカのNATOからの離脱がうわさされて
本文を読む「日本学術会議法案」は国会で葬ろう
著者: 岩垂 弘世界平和七人委が緊急アピール 政府は、現在の日本学術会議を廃止して政府機関でない法人を立ち上げるため、3月7日、「日本学術会議法案」を閣議決定し、国会に提出した。これに対し、世界平和アピール七人委員会は同月19日、「『日
本文を読む二十一世紀ノーベル文学賞作品を読む(8-下)
著者: 横田 喬O・パムク(1952~)の人となり――(東西)文化の衝突と交錯を表現する新たな境地を見出す 2006年にノーベル文学賞を受けた際、オルハン・パムクは「故郷の街のメランコリックな魂を探求する中で、文明の衝突と混交との新たな
本文を読むヨーロッパ軍結成の動きとそれに対する中国の評価について
著者: 阿部治平――八ヶ岳山麓から(514)―― アメリカの大統領がオバマだった2014年、プーチンのロシアはウクライナからロシア人の多いクリミア半島とドネツ地方の一部を奪った。まったくの侵略行為だったが、アメリカもヨーロッパも経済制裁
本文を読む二十一世紀ノーベル文学賞作品を読む(8-中)
著者: 横田 喬オルハン・バムク(1952~)の『雪』――「9.11」以降のイスラム過激派をめぐる情勢を予見したベストセラー話題作(後) ドアが叩かれた。Kaは台所から誰かが来たと思った。しかし、飛び出してドアを開けた。暗闇の中にイペッ
本文を読む二十一世紀ノーベル文学賞作品を読む(8−上)
著者: 横田 喬オルハン・バムク(1952~)の『雪』――「9.11」以降のイスラム過激派をめぐる情勢を予見したベストセラー話題作(前) オルハン・バムクは2006年、トルコの作家として初のノーベル文学賞を受賞した。受賞理由は「生まれ故
本文を読む学校現場の実情を無視した愚策
著者: 小川 洋高校無償化の何が問題か 今国会で高校無償化法案が成立しそうである。政権が予算案を通すために日本維新の会の求めに乗った形である。「無償化」自体に悪い響きはないこともあり、大きな声での反対は聞こえてこないが、学校現場の実情を
本文を読む東日本大震災、原発事故から14年
著者: 小原 紘韓国通信NO766 3月8日、代々木公園で開かれた「さようなら原発全国集会」に参加。この時期には珍しい寒さにもかかわらず三千人(主催者発表)が集まった。 原発を次世代への「贈り物」にしたくない。集会に参加者した人たちに共
本文を読むなぜ中国は石破政権を持ち上げるのか
著者: 阿部治平――八ヶ岳山麓から(513)―― 人民日報傘下の環球時報紙は3月5日、昨年12月25日にひきつづいて日本問題専門家の笪志剛氏の論評「石破内閣の外交政策はなぜねじれているか」を掲載した。12月とくらべて3月の論評に目立つの
本文を読む共産党はいま存亡の岐路に立っている(その51)
著者: 広原盛明独左翼党の総選挙躍進を大きく取り上げた「しんぶん赤旗」(3月4日)はいったい何を伝えようとしたのか 3月4日の赤旗は興味深い紙面だった。1つは1面と3面で大きく取り上げた独左翼党の総選挙躍進の記事、もう1つは6面全紙を使
本文を読む原発事故の責任はだれがとるのか
著者: 岩垂 弘福島原発事故から14年、東京で「さようなら原発全国集会」 世界を震撼させた東京電力福島第一原子力発電所の事故から14年を経た3月8日(土)、東京の代々木公園で、「さようなら原発3・8全国集会」が開かれた。集会を主催したの
本文を読む中国が考えるウクライナ問題
著者: 阿部治平ーー八ヶ岳山麓から(512)ーー 2月25日、中国共産党準機関紙「環球時報」は3人の研究者を招き、「バランスの取れた効果的で持続可能な欧州の安全保障構造はどのように構築されるか」というテーマでウクライナ問題を論じさせた。
本文を読むトランプ・ゼレンスキー会談をどう見るか
著者: 盛田常夫ハンガリー通信 先日のトランプ・ゼレンスキー会談をどう見るか。トランプ大統領の登場によって、ウクライナ和平が近づくと予感された。少なくとも「毒をもって毒を制する」効果があると考えた人は多いだろう。ところが、トランプ大統領
本文を読むトランプ現象
著者: 小原 紘韓国通信NO765 トランプ大統領にウンザリする毎日。何を言い出し、何をしでかすか目が離せない。オーマイゴッド!大統領に選んだ国民の気が知れない。 アメリカ・ファーストーMAGA(アメリカを再び偉大な国に)は、自信をなく
本文を読む中国上層部で内紛?
著者: 田畑光永―27年党大会以降の布陣が争点か (下) 前回の続きとして、習近平政権内部で抗争があるとすればその中心は誰と誰との争いか。目に見える証拠はなくとも該当範囲内の人間関係から、抗争のありそうなところの見当をつけてみたい。
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