鉄門を出て不忍池まで無縁坂を下りながらこう考えた。 今年もまた来た申告期。はてさてどうするマイナンバー。原則貫けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。兎角に税務は不愉快だ。不愉快が高じると、安い所へ引き越
本文を読む正治安岡の執筆一覧
周回遅れの読書報告(その47) 怠慢の意義、重要性
著者: 脇野町善造大昔、ある人物と話をしていて、「忙しくないか」と尋ねられたことがある。そのときは、まだ毎月給与を受け取る現役の職員だったが、これといって決まった業務は何もなかった。なかったというよりは、窓際に追いやられていた。それで「月
本文を読む住居(すまゐ)をめぐる階級闘争――ブルガーコフ『犬の心臓』解説者に問ふ――
著者: 岩田昌征去年の11月20日と11月21日に「評論・紹介・意見」欄で論じたテーマをここであらためて再論したい。 ミハイル・ブルガーコフ著『犬の心臓』の訳書が手元に二種類ある。一冊は新潮文庫の増本浩子他訳、平成27年・2015年。も
本文を読むこれぞ未曾有の「適材適所」
著者: 澤藤統一郎何を失礼な。 未曾有をミゾユウと読んだ私だから、「適材適所」の意味が分かっていないのではないかって? 私だって、学習院を出ている。多少の知識も学問もある。ただ、生来の奥床しさから、普段は深く蔵してひけらかさないだけのこと
本文を読むポーランドにおける再私有化の嵐――旧社会の復讐、一方的階級闘争――
著者: 岩田昌征ポーランドにおける住宅をめぐる階級闘争の実態を具体的に、生々しく描き出す書物を入手した。ベアタ・シェミェナャコ著『ポーランドを再私有化しつつ 大なる歪曲の歴史』(ポーランド語、政治批判出版、ワルシャワ、2017年)がそれ
本文を読む佐川・麻生・安倍の三悪人追放デモに参加!
著者: 合澤清昨日(2月16日)、醍醐聰・東京大学名誉教授たちが運営している「森友・加計問題の幕引きを許さない市民の会」の主催した「モリ・カケ追求!緊急デモ-納税者一揆」に連れ合いと一緒に参加した。 日比谷公園の西幸門前に少し早めにつ
本文を読む社会学者の見たマルクス(連載第13回)
著者: 片桐幸雄この連載で紹介するのは、フェルディナント・テンニース(Ferdinand Tönnies, 1855年7月26日 – 1936年4月9日)の、 Marx. Leben und Lehre (Lichtenstein, J
本文を読むDHC・吉田嘉明のふざけた回答と関連事件 ― 「DHCスラップ訴訟」を許さない・第122弾
著者: 澤藤統一郎本日(2月16日)午後1時から、DHCスラップ訴訟口頭弁論。DHC・吉田嘉明側は、本日法廷で本訴債務不存在確認請求事件を口頭で取り下げた。これで、本訴がなくなって、私が原告になっている損害賠償請求反訴事件だけが残った。
本文を読む「新元号制定に反対する署名」集めにご協力ください
著者: 澤藤統一郎戦前の軍国主義・侵略主義・植民地主義を支えたものが天皇制だった。富国強兵・滅私奉公のスローガンを支えたのも天皇制だった。権威主義と差別が蔓延する社会を支えたのも天皇制。 戦争の惨禍に最大の責任を負うべきは、明らかに天皇で
本文を読むDHC・吉田嘉明のスラップ諸事件 ― 「DHCスラップ訴訟」を許さない・第121弾
著者: 澤藤統一郎明後日(2月16日・金)は忙しい。午後1時からがDHCスラップ訴訟口頭弁論で、終わり次第、日比谷公園集合の「モリ・カケ追及! 緊急デモ」に参加しよう。 まずは、DHCスラップ訴訟の口頭弁論期日である。 2月16日(金)
本文を読む変えよう選挙制度の会 3月例会「主権者教育~現場からの報告~」
著者: 紅林進変えよう選挙制度の会 3月例会 日時:3月14日(水)18:30~20:30 テーマ:「主権者教育~現場からの報告~」 報告者:都立高校教員 菅晴子さん 菅さんのお話の後に参加者のみなさんと意見交換します。 会場:東京ボ
本文を読む慰安婦問題日韓合意 ― 韓国側の言い分に十分な理がある
著者: 澤藤統一郎対立する当事者との意見の食い違いがあるとき、何よりも必要なことは、相手の言い分をよく聞くことだ。対北朝鮮、対韓国、対中国の諸問題では、圧倒的なメディア・ナショナリズムが、相手側の言い分を掻き消している感がある。慰安婦問題
本文を読む水俣公害の真の解決とはー石牟礼道子語録から
著者: 澤藤統一郎石牟礼道子が亡くなって、各紙に追悼記事が満載である。昨日(2月11日)には毎日が、本日(2月12日)は朝日が社説で取り上げた。 毎日の社説は、「石牟礼道子さん死去 問いつづけた真の豊かさ」というもの。 「石牟礼さんの代表
本文を読む盛岡の集会で、「建国記念の日」の危うさを語る。
著者: 澤藤統一郎本日(2月11日)は「建国記念の日」。盛岡で開かれた「2018 『建国記念の日』について考える県民のつどい」に招かれての講演。『岩手靖国違憲訴訟と安倍改憲』というのが演題。故郷・盛岡に、この日、このテーマで招いていただい
本文を読む2・16国税庁包囲「納税者一揆」各地に広がる
著者: 森友・加計問題の幕引きを許さない市民の会東京の国税庁包囲行動の呼びかけに連帯して札幌、名古屋、大阪、神戸、福岡 でも、抗議行動が準備されています。札幌と神戸の案内チラシを添付しています。 https://chikyuza.net/wp-content/uplo
本文を読む反訴被告DHC・吉田嘉明の応訴態度をよくご覧いただきたい ― 「DHCスラップ訴訟」を許さない・第120弾
著者: 澤藤統一郎まずは、下記DHC・吉田側の準備書面をご一読いただきたい。文字通り、ペラ1枚のものだが、これが2月9日付で正式に裁判所に提出された書面である。 **************************************
本文を読む目出度さも中くらいか ― 2018年弁護士会選挙結果報告
著者: 澤藤統一郎常々思っていることだが、弁護士会は市民に開かれていなければならない。市民に支えられ市民とともに歩む姿勢を大切にしなければならない。弁護士会は権力と対峙する側にあるのだから、市民に支えられなければ権力に抗する力を持ち得ない
本文を読む周回遅れの読書報告(その46) 消された文章
著者: 脇野町善造丸谷才一『笹まくら』は、一度国家に逆らった人間は、最後まで国家に逆らい続けなければならないということを語った秀作である。丸谷は小説の最後近くで次のように書く(362頁)。 ……国家に対し、社会に対し、体制に対し、いちど
本文を読む立春寒波 -新宿連絡会おにぎりパトロール
著者: 村尾知恵子4日のおにぎりパトロールには、在日ベトナム人尼僧が、在日ベトナムコミュニティーに呼びかけて集めたシュラフを、数人の在日ベトナム人の人々と共に30個ほど持ってきて路上の人達に提供してくれた。あまりの寒さに路上生活者を気遣っ
本文を読む沖縄戦悲劇の根源は、「天皇制への動物的忠誠心」にあった。
著者: 澤藤統一郎天皇の生前退位表明以来、皇室報道が過剰だ。天皇の代替わりをめぐる議論がかまびすしい。最近思うことは、「反天皇制」という視座を据えると、新たにいろんなことが見えてくるということ。 「反天皇制」における「天皇制」とは二重の意
本文を読む2・16モリ・カケ追求!緊急デモ 悪代官安倍・麻生・佐川を追放しよう!
著者: 醍醐 聰2月16日13時30分 日比谷公園・西幸門集合 財務省・国税庁包囲行
本文を読む「国旗・国歌」と「日の丸・君が代」と ― 違憲論における異なる位置づけ。
著者: 澤藤統一郎東京「君が代」裁判・第4次訴訟控訴審の始まりに際して、一審原告らの代理人澤藤から、一言申しあげます。 本件は、公権力が教育者である公務員に対して、国旗・国歌(日の丸・君が代)への敬意表明を強制し、これに服することができな
本文を読む現存する貧富の差をそのままにしているなら、私たちは毎日泥棒をしているのと同じです。
著者: 澤藤統一郎「基本的な自然の法則」 人は皆、ある意味で泥棒だと言っていいでしょう。 もし、すぐには要らないものを私が手に入れ、手元に置いておくなら、他の誰かからそれを奪い取っているのと同じです。自然は私たちが必要とするだけのものを日
本文を読む《湘北拙句抄》その4
著者: 霧野 漠『西東三鬼全句集』(角川ソフィア文庫、2017年)を読んでいる。三鬼(1900―1962)のつぎの句が最初に注目され、代表作の一つとなった。 《水枕 ガバリと 寒い海がある》 初出は1935年(昭和10年)『京大俳句』で
本文を読む名護高校の生徒諸君 ― 小泉進次郎のトークに欺されてはいけない。
著者: 澤藤統一郎稲嶺候補敗北という名護市の選挙結果は衝撃だった。「名護ショック」症状からの早期回復が今の課題だ。この結果を選択した名護市民とは、決して異世界の住民ではない。日本国民の一部の住民であり、明らかに私たち自身なのだ。その選択は
本文を読む【要申込】変えよう選挙制度の会・2月例会:「選挙市民審議会答申を読んで、選挙制度の問題点を考えよう!」
著者: 紅林進【要申込】変えよう選挙制度の会 2月例会 日時:2月7日(水)18:30~20:30 テーマ:「選挙市民審議会答申を読んで、選挙制度の問題点を考えよう!」 田中久雄「変えよう選挙制度の会」代表
本文を読む辺戸岬「祖国復帰闘争碑」― 「未完の復帰宣言」の碑文
著者: 澤藤統一郎学生時代の同級生で記者になった友人が多い。小村滋君は朝日の記者になった。定年になってから、沖縄浸りだ。月一回のペースで、極ミニコミ紙「アジぶら通信」を送信してくれている。これが、メールマガジンというものなのだろう。カラー
本文を読む2・24ポスト資本主義研究会公開講座 中国共産党第19回党大会と習近平政権の国家戦略
著者: 松田健二中国共産党第19回党大会と習近平政権の国家戦略をめぐって ――AIIB・一帯一路・電脳社会主義―― とき:2月24日(土)13時30分~16時45分 会場:東京都文京区本郷会館洋室A(丸の内線本郷三丁目下車5分) 講師:
本文を読む遊子会2月公開講座のお知らせ
著者: 大井 有遊子会では下記の要項で公開講座を行ないます。しきりに「改革」や「革命」を連呼し、「非正規という言葉を日本からなくす」と宣言する安倍政権ですが、果たしてその真意はどこにあるのか、また私たちはどのように対処すべきでしょうか。
本文を読む周回遅れの読書報告(その45) スラッファの寡黙さ
著者: 脇野町善造アルド・ナトーリ著『アンティゴネと囚われ人』を読んだことがある。グラムシが獄中にいたとき、彼を精神的・物質的に支えた、タチャーナ・シュフト(グラムシの妻の姉)と、グラムシの往復書簡をもとに(1934年に両者が定期的に会え
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