正治安岡の執筆一覧

トランプは、アメリカの民主主義の健全さを示すリトマス試験紙となった。彼が、有罪の宣告を受け、さらに受刑者として収監されることが、アメリカの民主主義の成熟性の証しとなる。それが「トランプ有罪評決」の爽やかさの理由である。

著者: 澤藤統一郎

(2024年6月1日)  昨日の朝は、久々に爽快だった。言うまでもなく、「トランプ有罪」の報が飛び込んできたからである。この上なく耳に心地よい、市民による正義実現のニュース。法廷には、「ギルティ」の言葉が34回繰り返され

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沖縄米軍基地本土引き取り論によせて

著者: 岩田昌征

 5月26日(日)ちきゅう座主催の討論集会が明治大学自由塔で開かれ、高橋哲哉氏(東大名誉教授)による沖縄米軍基地本土引き取り論を拝聴した。筋道のしっかりした問題提起、何よりも運動論の底にあるはずの原理と気構えを示された。

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欧州はユダヤ人問題をパレスチナへ厄介払いした――欧州の罪は重い――(その六)

著者: 柏木 勉

――「反ユダヤ主義!」という悪罵・ののしり  そんなものはとっくに無効になっている――ネタニヤフ、ICCの逮捕状請求に「反ユダヤ主義!」  5月20日、パレスチナ・ガザでの戦闘をめぐり国際刑事裁判所(ICC)の検察局は、

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侵略された国に世界大戦覚悟で武器を送りたがる「狂人達」はどちらに多くいるのか――北米西欧市民社会か露国権威主義社会か――

著者: 岩田昌征

 前回の小文で、1999年3月24日から6月10日の新ユーゴスラヴィア(セルビア)へのNATO侵略に対する防衛戦争を終結させる外交におけるロシア元首相チェルノムイルジンの衝撃的パフォーマンスを紹介した。ここでは、ロシアか

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戦争の行方を決めた二つの発言――イギリス首相とロシア首相の衝撃的対面外交――

著者: 岩田昌征

 露烏戦争がNATO露西亜戦争に完全転化したようだ。双方とも核をバックにした通常戦争にとどまっているが……。核の恐怖が停戦・休戦への動機となる事に期待するしかない。  冷戦終焉以後NATOが全面登場した最初の本格的戦争は

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皇族たちの”公務”って~愛子さん、佳子さんの”働き”を通じて

著者: 内野光子

愛子さんの「夢“みる光源氏」見学が「公務」ですか  愛子さんの日赤就職のニュースとともに、4月1日からの勤務と成人皇族としての活動の両立をはかるとの報道がなされた。さらに、5月11日には「 初めての単独公務で平安文学に関

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Global Headlines:ラテン・アメリカ革命の挫折

著者: 野上俊明

<はじめに>  我々68世代には、キューバ革命やチリ・アジェンデ政権はじめとするラテン・アメリカの反米反植民地闘争は、先進資本主義における資本に買収された労働運動、少数民族、女性や障碍者などの社会的少数者への抑圧に対する

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《政治とカネ》の関わりは現時点での喫緊の課題である。また同時に、民主主義の理念の根本問題でもある。「法と民主主義」今月号の特集は、眼前にあるカネにまみれた政治腐敗の現象を、あるべき理念に照らしてどう理解しどう改革すべきかの示唆を提供するものである。ぜひご購読いただきたい。

著者: 澤藤統一郎

(2024年5月12日) 「法と民主主義」2024年5月号【588号】は連休前に発刊されたが、このブログでの紹介が遅れた。本号の特集タイトルは、以下のとおり熱い。 ●あらためて問う《政治とカネ》― その理念と規制改革の方

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断捨離の手が止まる(4)1951年、小学校最後の夏休みは(後)

著者: 内野光子

念願の一色海岸  父の友人が薬局を開いている葉山へ、とうとう出かける日がやってきた。父母と前日に泊りに来ていた従姉のMさんも飛び入りで、4人となった。逗子駅からバスで15分で一色海岸に着いたのだが、母は車酔いで、顔も真っ

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【5.18(土)】オンライン・フォーラム加藤真理子「グローバル・サウスと国際経済/日本経済」のお知らせ

著者: 矢沢国光

●主催︰世界資本主義フォーラム ●この企画の趣旨 2014年、NATOの東方拡大/プーチン・ロシアのクリミア併合/「西側」の対ロシア制裁/プーチン・ロシアのウクライナ侵攻/中国の軍拡/ハマス・パレスチナ対イスラエル戦争と

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天皇の血統が途絶えたところで、憲法の人権も民主主義も平和主義も何の影響も受けはない。当然のことながら、天皇がいなくなっても日はまた東から昇るのだ。

著者: 澤藤統一郎

(2024年5月4日) 産経の社説は「主張」という。産経自らが、「憲法改正、靖国神社参拝、領土問題などについて、日本の国益のもとにハッキリとした論説を展開しています」と、その姿勢を説明している。「日本の国益のもとにハッキ

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Global Headlines: ミャンマー内戦についての欧米の論調

著者: 野上俊明

<はじめに>  ミャンマーの民主派抵抗勢力を支持する人々にとって、大いに不満を感ずる論考であろう。DW(ドイツ公共放送「ドイツの波」)特派員やインターナショナル・クライシス・グループなど、以前から民主派に対して点が辛かっ

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「天皇制はない方がよい」3%、そこに留まる一人として

著者: 内野光子

 4月29日は、天皇誕生日、いや、みどりの日だった。いや、いまは、なんと「昭和の日」だった。2007年から、みどりの日は5月4日に移動して、「昭和の日」になっていたのだった。そして、もう忘れかけそうな、4月30日には、ど

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「虎に翼」にご用心。桂場統一郎の美化にご用心。この人物のモデルは、憎むべき石田和外。

著者: 澤藤統一郎

(2024年4月30日) 新聞とネットで拝見する限りだが、NHKの朝ドラ「虎に翼」の好評が続いているようだ。結構なことである。だが、喜べないこともある。このドラマがとんでもない反動裁判官の実像隠蔽や美化になりかねないこと

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【5月25日(土)】第15回 ヘーゲル研究会のお知らせ

著者: 野上俊明

 先の研究会で、出席者の一人から、ヘーゲルの「法哲学」市民社会論の叙述は、プロイセン等ドイツの現実を述べているのか、あるいは理想化した現実・あるべき現実を述べているのか、そのどちらであろうか、という疑問が提出された。これ

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【ご案内】5月11日(土)2024年フィリピントヨタ労組を支援する会総会開催の件

著者: フィリピントヨタ労組を支援する会

日頃のフィリピントヨタ労組へのご支援を大変ありがとうございます。 2024年フィリピントヨタ労組を支援する会総会を下記の通り開催いたします。 今回の総会ではまず最初にフィリピンとリモートでつなぎ、フィリピントヨタ労 組か

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赤ちゃんにも選挙権!? 吉村知事、おかしくないですか?

著者: 内野光子

町内会・自治会ではすでに始まっているが  大阪府の吉村知事が、4月26日の記者会見で、前日4月25日、「人口戦略会議」の府内12市町村が消滅危機になるという分析を踏まえてか、ゼロ歳から選挙権を認めるべきとする持論を展開し

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宮沢博行と木原誠二、この上なくみっともない相似た政治家二人はともに東大法学部卒の自民党議員。

著者: 澤藤統一郎

(2024年4月26日)  宮沢博行という衆議院議員が議員バッジを外して辞職願を申し出、昨日(4月25日)の衆議院本会議で許可となった。この辞職は、週刊文春に「妻子がありながら別の女性と金銭的援助を伴う同居をしていた」と

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苗字を持たない人たちの人権はどうなるのか、しかし、その前に

著者: 内野光子

 先に、安定的な皇位継承の在り方についての有識者会議報告書をめぐる各党、メディアの対応を当ブログ記事にまとめた。そのあと、断捨離の一環で、袋詰めの資料を整理していたが、皇室関係の切り抜きの一袋を開いたところ、つぎの記事の

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【5月21日(火)】オンライン被ばく学習会・「100mSv安全論」に終止符を打つ/講演:振津かつみさん、建部暹さん

著者: 温品惇一

申込み:https://forms.gle/ryGDLEjtzFHr8yvX7 福島原発事故後、政府は「安全な被ばく量はない」という当たり前の事実を否定して「放射線安全神話」を流布し、20mSv帰還強要、区域外避難批判、

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