評論・紹介・意見の執筆一覧

《人間の身心までも動員し利用するゲシュテル》-立ち去らぬハイデッガー問題-

著者: 内田 弘

[1] 用語「人的資源」は異常ではないか [『東京新聞』浜矩子のエッセイ] 最近、『東京新聞』(2019年3月24日朝刊5頁)に、浜矩子同志社大学教授執筆のコラム《時代を読む》「人は材でも財でもない」が掲載された。  こ

本文を読む

「敵の敵は味方」なのか、そうではないのか。

著者: 澤藤統一郎

春。暖かい風が心地よい。しかも、この上ない好天。早朝、不忍池をめぐる。万物が蘇生している。花は紅柳は緑だ。上野の桜は五分咲きというところか。 1963年ちょうど今頃の春の盛りに、私は目黒区駒場にある学生寮の住人となった。

本文を読む

メリルリンチへの惜別(2) ― 私的金融史の一コマ ―

著者: 半澤健市

メリルリンチ研修参加はウォール街への入門編であった。 そのあと欧米系、日系の証券運用に関わる機関投資家とその関係機関を回った。投資顧問会社、投信運用会社、銀行信託部、投資銀行、生保会社なとである。投信運用のメッカを自称す

本文を読む

三月廿三日 合澤現代史研「トロツキー・ヘゲモニー論」の幕間に淵上太郎氏の逝くを聞きて詠める腰折れ六首

著者: 岩田昌征

  ななとせを禍(まが)ウラン火にあらがひし     凄(すさ)淵上の建(たける)逝くてふ   あらくまし禍津火の神くだけよと     をたけびたけるおきな去るてふ   ウラン火のをろちをろちに相向かふ     今須佐之

本文を読む

「あたらしい憲法のはなし 第7章 基本的人権」を読む。

著者: 澤藤統一郎

日本国憲法は1947年5月3日に施行された。その年の8月、文部省は新憲法の解説書をつくっている。よく知られた「あたらしい憲法のはなし」である。新制中学校1年生用社会科の教科書として発行されたもの。1947年8月2日文部省

本文を読む

DAYS JAPAN 最終号「第二部」の「責任編集」者、林美子氏が、引き受けた背景として「これまでの編集部員はすでに全員が辞めている」と述べた点について -会社が自らの「検証」を阻んだ「検証号」に加担した責任を問う-

著者: ピースフィロソフィー(乗松聡子)

DAYS JAPAN 最終号 3月20日に発売となった 『DAYS JAPAN』 3・4月号。昨年末から今年初頭にかけて週刊誌や新聞等で被害者の証言が続出した、元発行人広河隆一氏の性暴力・セクハラ・パワハラの告発を受けて

本文を読む

SJJA& WSJPO【西サハラ最新情報】309 西サハラ第二ラウンドテーブル

著者: 平田伊都子

「日本は国連外交をモットーにしているが、国連はみんなが信じているほどありがたいものではない」とは、3月22日の参議院外交防衛委員会における、アントニオ猪木参議院議員の冒頭発言です。 お説ごもっともです。 しかし、ベネズエ

本文を読む

第五福竜丸展示館4月2日リニューアルオープン

著者: 澤藤統一郎

歴史の証人である被爆船第五福竜丸は、東京都江東区夢の島公園の展示館で、多くのことを語り続けている。展示館の老朽化に伴う改修工事が順調に進展して、4月2日(火)に展示を一新してリニューアルオープンの運びとなる。ぜひ、また夢

本文を読む

『歴史地理教育』連載「“カナダの一日本人の目線”」①~⑥ ”History and Geography Education” Journal column series

著者: ピースフィロソフィー

歴史地理教育 2019年3月号 「私たちはかぎりなく祖国を愛する。そうして私たちは、日本からいっさいの封建的なものや、ファッショ的なものを排除し、一日も早く、内には民主主義を発展させ、外には国際平和に寄与するようになるこ

本文を読む

「真摯に沖縄に寄り添う」と言いつつ県民の抗議を排除して大浦湾埋立を強行する、この政権を何と形容すべきだろうか。

著者: 澤藤統一郎

日本語という言語世界の豊穣さを表すものに枕詞というものがある。もっとも、ギリシャ神話にも、すね当てよろしきアカイア人、全知全能のゼウスなど、よく似た形容詞・形容句がいくつも出てくるから、枕詞を日本語特有のものとするのは、

本文を読む

「時はだれのものなのか」 ― 朝日「改元社説」を評価する

著者: 澤藤統一郎

当ブログでは、元号・改元問題をたびたび取りあげてきた。既に20回を超えているだろう。いずれも、元号の存在自体を批判し、その使用強制をあってはならないとする内容のもの。元号を、天皇制による民衆の精神生活支配の小道具ととらえ

本文を読む

アフガニスタン和平への道開く  タリバンと米国―最長の和平交渉終る

著者: 坂井定雄

 2月末からカタールの首都ドーハで開かれていた、アフガニスタンの反政府イスラム武装勢力タリバンと米国の和平交渉が終わった。17年間にわたるアフガニスタン紛争のなかで、最も長い16日間続いた交渉で、重要な合意点と解決すべき

本文を読む

衆議院沖縄3区補選 革新側候補統一に ー 瑞慶山茂君の出馬撤回を評価する

著者: 澤藤統一郎

今年(2019年)は亥年、統一地方選と参院選が重なる「選挙の年」。7月参院選が憲法の命運を決める重大な選挙で、今年の統一地方選は地方選独自の課題だけでなく、参院選の前哨戦としての意味も大きい。その統一地方選の前半戦(4月

本文を読む

天皇への迎合は、日本国憲法体系の理念をないがしろにすることである。

著者: 澤藤統一郎

昨日(3月19日)の毎日新聞。一面左肩に「象徴天皇としての役割『果たされている』87%」という世論調査記事。二面にも関連の解説記事。いったいなんだ、これは。 この世論調査、質問事項はわずか2項目のシンプルなもの。シンプル

本文を読む

本間宗究(本間裕)の「ちきゅうブッタ斬り」(219)

著者: 本間宗究(本間裕)

金融界のパイピング現象 現在では、すでに「金融界のパイピング現象」が発生し始めたものと思われるが、「パイピング現象」とは、「ダム」や「堤防」などの決壊時に起こる、いわゆる「蟻の一穴」と呼ばれる状況のことである。つまり、「

本文を読む

「ホロコーストはなかった」 ― トンデモ医師のトンデモ発言の真意

著者: 澤藤統一郎

本日(3月19日)の赤旗社会面に、「ユダヤ人大虐殺は史実」「現地博物館が高須氏に反論」という記事。さして長いものではないので、全文を引用する。 「第2次大戦下でのナチス・ドイツによるホロコースト(ユダヤ人大虐殺)について

本文を読む

自民党「改憲案(4項目)『Q&A』」徹底批判 ― 法律家6団体連絡会

著者: 澤藤統一郎

2017年5月3日に始まる、「アベ9条改憲」提案。これが、今は4項目の『条文イメージ(たたき台素案)』となっている。『条文イメージ(たたき台素案)』とは、なんとも締まりのないグズグズの体。今の時点で、こんなものしか示せな

本文を読む

SJJA& WSJPO【西サハラ最新情報】308 怒涛のアルジェリア

著者: 平田伊都子

 怒涛のデモに洗われるアルジェリアの首都アルジェは、アルジェリア・イスラム主義組織が町を支配した20年前の激動のアルジェに似ています。 その頃のある金曜日、イスラム主義組織が根城にしていたカスバ(旧市街)の取材を終え階段

本文を読む

辺野古新基地工期 「最短で13年」ー その間普天間は温存という不条理

著者: 澤藤統一郎

「辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議」が主催した昨日(3月16日)の沖縄県民集会。集会名称は、「土砂投入を許さない! ジュゴン・サンゴを守り、辺野古新基地断念を求める3・16県民大会」と長い。長いだけに、趣旨明瞭であ

本文を読む

野平晋作「朝鮮半島の非核化と日本の責任」Nohira Shinsaku: Denuclearization of Korean Peninsula and Japanese Responsibility

著者: ピースフィロソフィー

「ピースボート」共同代表の、野平晋作さんが『子どもと教科書 全国ネット21NEWS』124号(2019年2月15日発行)に寄稿した「リレートーク 朝鮮半島の非核化と日本の責任」を、許可を得て転載します。 報道では、朝鮮と

本文を読む