評論・紹介・意見の執筆一覧

戦後学生運動の“最後の輝き”か -50年代学生運動を回顧し検証する動き-

著者: 岩垂 弘

 1950年代は、学生運動が盛んな時期だった。占領軍(連合国軍総司令部=GHQ)による反共政策が強まったり、日本の独立をめぐって全面講和か単独講和かの論争が高まったり、米ソによる核軍拡競争が激化した時代であったから、これ

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ハシズム批判(1)大阪府の3条例(教育行政基本条例・府立学校条例・職員基本条例)の危険な内容

著者: 青木茂雄

大阪府の3条例(教育行政基本条例・府立学校条例・職員基本条例)の危険な内容 1.“橋下徹”という現象 “橋下旋風”が吹き荒れている、という。どうもそうらしい。もし、近々に国政選挙があるならば“維新の会”という得体の知れな

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個の尊厳と自由の精神に対立する自らの 「国家」という意識(その1)

著者: 大木 保

「悪者」退治の若き黄門さまは、「正義の人」なのか?・・ 常盤マンサクが妖しく咲きほこる 春の陽気にさそわれてか、 ひとは 自分自身を律することをわすれたように、 精神がいずこにかに 逸脱することがしばしばみられます。 す

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医薬品メーカーを独り勝ちさせている高薬価の是正が急務~「薬価改定と医薬品業界の動向」と題して厚生農協連で講演~

著者: 醍醐聡

厚生農協連で講演   昨日(2012年4月20日)、日本文化厚生農業協同組合連合会(通称:文化連)で「薬価改定と医薬品業界の動向」と題して講演をした。  厚生連は全国各地で病院を経営しているが、この4月に診療報酬と薬価が

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アーダルベルト・シュティフター他(新井裕・篠原敏昭ほか訳)『ウィーンとウィーン人』(中央大学出版部、2012年)の紹介

著者: 石塚正英

 19世紀前半のウィーンを舞台にして書かれた、1840年代ヨーロッパの民衆文化・生活習俗・生業・風俗誌です。「小間使い」「物乞い」「ロトくじ狂」「ぼろ集めの女」「行商人」「ソーセージ屋」などなど、同時代人の記述です。索引

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単元単位制導入に関するQ&A―大学講義のあいまに(8)

著者: やすい・ゆたか

 ある大学の教職倫理学の授業で単元単位制についての「ちきゅう座」記事を紹介したところ、以下のような質問がコメント用紙に書かれて応答したので、「ちきゅう座」の読者にも一応参考にしていただけたらと思う。     単元単位制導

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書評 ディディ=ユベルマン、江澤健一郎訳『イメージの前で』(法政大学出版局、2012年)

著者: 宇波彰

 ディディ=ユベルマンは、1953年生まれのフランスの美術批評家である。1990年に刊行された本書は、著者の若い活力を感じさせる力作である。なぜ力作といえるのか。それはディディ=ユベルマンが、美術史もしくは美術批評におけ

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「単元単位制」導入論はユニークではない―大学講義のあいまに(7)

著者: やすい・ゆたか

 大学生に「ちきゅう座」での「単元単位制導入」論議を紹介したところ、中には大学でのややこしい受講登録の悩みを反映して、「自身の向き・不向きや得手・不得手を把握した上で自身の方向性を自己決定するのは小学生には無理」ではない

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「日本」の良さは、こんなにも -対談『日本を、信じる』を読んで-

著者: 安原和雄

瀬戸内寂聴さんとドナルド・キーンさんの対談集『日本を、信じる』は、「読めば元気の出る対談集!」と銘打ってあるだけに含蓄に富む発言、指摘が少なくない。例えば仏教の無常(同じ状態は続かないで変化すること)観である。  日本人

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吉本隆明「言語にとって美とは何か」自己表出の本質へ!

著者: 大木 保

恣意的(独り善がり)な対人意識からひきおこされる依存と、それと真逆の強迫的排他意識をかかえた日本人・・ この近所の並木道は、今をかぎりのように桜の花が舞いちり染まり、まるで一場の舞台のようにみえます。 みなさんのところは

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3.31「日米地位協定を問う」シンポジュームの記録

著者: 冨久亮輔

「日米安保条約」を破棄するぞという市民の方全部へ 2012年3月31日に明治リバティーにおいて「日米地位協定を問う」というシンポジュームが開催されました。主催は「伊達判決を生かす会」です。砂川闘争で米軍基地に突っ込み、被

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 マスコミで報道されないこと   戦後補償、慰安婦問題

著者: 関千枝子

近頃のマスコミはマスコミでなくマスゴミと評判が悪いが、それでも書き方に問題があっても、とにかく書いてくれればいいと思うこともある。問題があっても書かなければ、掲載されなければ、メディアリテラシーなどいってもやりようがない

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