転形期の日本(その十) 冷戦構造解体後の地域紛争の時代を経て「9・11」事件を契機とする反テロ戦争があった。この中で世界の護衛官と称していたアメリカの政治的(軍事的)役割は変わりつつある。アメリカの力《支配力》の衰退
本文を読む評論・紹介・意見の執筆一覧
八重山地区教科書採択から見えてきた教科書採択制度の問題点
著者: 青木茂雄2011年の中学校社会科教科書採択は、つくる会系育鵬社版の歴史・公民教科書がシェアを大きく伸ばした。その間の事情については、巨大採択地区横浜市の例を中心に昨年の11月号で報告した。今回は、八重山地区の教科書採択問題を
本文を読む被災者に寄り添う報道とはなにか(2012年1月2日)
著者: 醍醐聡新年のごあいさつ 皆さまそれぞれに、日本中が揺れ動いた2011年の記憶を留めながら新しい年をお迎えのことと思います。月並みではありますが、皆さまには実り多い1年をお過ごし下さいますようお祈りいたします。 このブログ
本文を読むトップは東日本大震災と福島原発事故 -私家版今年世界10大ニュース-
著者: 伊藤力司年末に当たり、自己流で今年の世界10大ニュースを選んでみたら、以下のようなランキングになった。 1 東日本大震災と東京電力福島第1原発事故 2 アラブの春でエジプトなどの独裁政権崩壊 3 欧州財政危機 ユーロ不安高まる
本文を読む「日本株式は買い」だったか ―米誌記事の検証と来年の予測―
著者: 半澤健市東日本大震災で日本の株価は17.5%も暴落した。 日経平均株価の震災直後の安値は3月15日の8605円15銭で、震災前日10日の10434円38銭に比べて1829円23銭安となった。 《「日本株式は〈買い〉」と書いたバロ
本文を読むあまりに少ない日本のキリスト教人口 シンクレティズムの達人・日本人に福音は届くのか
著者: 浅川 修史1 日本のキリスト教徒は人口の1%以下。それでもクリスマスは盛況 日本のキリスト教徒は人口の1%とされる。信者の割合はプロテスタント6、カトリック4というイメージである。ロシア正教会、聖公会などは捨象する。 先進国で
本文を読むクリスマスを迎えて、キリスト教の出発点である原罪論について考える
著者: 浅川 修史クリスマスを迎えた。イエス・キリストが生まれた日とされる。 年に1度の世界的に重要な祝日である。タフな多神教徒が多い日本では「男女が出会う日」になっているが・・・・。それはそれで文化の受容形態だから良しとしよう。 ①
本文を読む「慰安婦問題」に対するメディアのおかしさ
著者: 関 千枝子12月18日、京都で行われた日韓首脳会談で韓国の李明博大統領が「慰安婦問題」の解決を強く求め、野田首相が「法的に解決済み」と答えたことは大きく報じられた。先日の野田首相の韓国訪問の時は、李大統領は全く触れなかったことも
本文を読むオバマ大統領は今でもイスラム教徒なのか。イスラム法学的に考える
著者: 浅川 修史米国によるイラン攻撃が現実性を帯びている。史上最初のブラック・アフリカン系大統領であるバラク・フセイン・オバマ・ジュニア氏が、イラン攻撃に積極的な態度、と報道されている。今の情勢では、2012年の大統領選挙で、オバマ氏
本文を読む本間宗究「ちきゅうブッタ斬り」(15)
著者: 本間宗究カジノの大王 現在の金融市場は、一種の「カジノ」のような状況となっている。具体的には、アメリカのメガバンクを中心にして、「大量の資金」を創出し、「その資金で、金融市場を、自由に操っている」という疑いが強くなっている
本文を読む日航、下地島空港撤退の意味するもの―自衛隊と向き合う事抜きに日本の変革はありえない―
著者: 山下運蔵一 昨日正午のテレビニュースで、「北朝鮮の金正日総書記が17日に突然死亡した」ことが伝えられた。まもなく、やや詳しい情報が伝えられたが、なお不明の点も多い。専用列車の中で心筋梗塞を起こした、と謂うが自然死なのか、何らかの
本文を読む経産省前テント日誌“破滅へと向かう「収束宣言」と、テントひろばでの「地下大学」”(12/17)など
著者: Q<テント日誌 12/16(金)> 椎名さん、福島からテントへ帰還、テント全体会議 ―― 経産省前テントひろば 97日目 ―― 12月16日(金)曇のち晴 座り込み97日め。 泊まり込みは2回目、見張り初めての
本文を読む日本の捕鯨船が得た*23億円の支援金は、国の震災復興資金から出た
著者: グローガー理恵概説:ABC(Australian Broadcasting Corporation) News (12月9日付) アダム・ハーヴィー(Adam Harvey)氏の記事 日本の捕鯨船が得た*23億円の支援金は、国の震災復
本文を読む転形期の日本(その六)~(その九)
著者: 三上治転形期の日本(その六) 大震災や原発震災の復旧や復興も何処まで進展しているのか曖昧なままに年越しになりそうである。沖縄で暴言をはいた防衛局長の更迭と連鎖した防衛大臣の辞任問題が解決しないまま政府はアクセス評価書の提出だ
本文を読むテント前広場の100日と野田首相の「事故収束」宣言
著者: 三上治■ 『素人目に…』ということがある。誰が見てもそれはおかしいということである。多分、野田首相の福島第一原発「事故収束」宣言を聞いての誰もの感想であると思う。ある新聞には小出祐章京都大学助教(原子核工学)の話として「<あ
本文を読む反TPPで国家主義の原発推進派もいれば脱原発の排外主義者もいる 何ともねじれたこの国の論調
著者: 大野和興いまこの国や国民が突き当たっている基本的な問題で、論調に奇妙なねじれがこのところ目立つ。それを強く意識するようになったのは、3月11日の東日本大震災からである。 現在の日本の争点は、原発、TPP(環太平洋経済連携協定
本文を読むハックルベリーやジムを生み、吐き捨ててきた米国支配層の尊大意識
著者: 大木 保戦争という狂気を含んだ日本国民の共同観念。その閉じられた精神の病理性- – — 毎年のようにこの時節になると、とくに落ち着きがなくなる方をよくみかけます。 みなさんは、いかがお過ごしでしょうか?
本文を読む本間宗究「ちきゅうブッタ斬り」(14)
著者: 本間宗究信用崩壊の波 最近、「炎上するヨーロッパ」という言葉が、盛んに聞かれるようになってきたが、実際に、現在の金融混乱は、加速度的な勢いを見せてきている。そして、今回、決定的な大事件となったのが、「ドイツ国債の札割れ」で
本文を読む本当に沖縄を愚弄しているのは誰か
著者: 宇井 宙佐藤優氏が「本当に県民を愚弄しているのは誰か。谷津憲郎朝日新聞那覇総局長の「防衛局長発言」コラムが明かす朝日沖縄報道の「構造的差別」」というコラム(「現代ビジネス」12月7日号http://gendai.ismedia
本文を読むアングリカン・チャーチとは何か。組織はカトリック、教義はカルヴァン派 ハイブリッド教会の歴史的役割
著者: 浅川 修史ヘンリー8世からエリザベス1世時代の宗教改革で成立したイングランド国教会は、イングランド国王(女王)を首長とする教会である。イングランドが、世界に進出する過程で、各地にイングランド国教会を母体とする教会が生まれ、総体で
本文を読む「大新聞」の取材 ―― 経産省前テントひろば 88日目 ――
著者: E<テント日誌 12/7(水)> 今日は、大雨の昨日と打って変わって晴れ渡ったすがすがしい朝だ。外務省と財務省に挟まった国会へ向かう坂道は銀杏の落ち葉で黄色の絨毯を敷きつめたように見える。文科省裏手の超高層ビル
本文を読む【書評】サラ・ロイ『ホロコーストからガザへ』を読んで
著者: 宇井 宙イスラエルによるガザ大虐殺からまもなく3年を迎える今、イスラエルとは一体どういう国家なのか、イスラエルのユダヤ人は何を考えているのか、パレスチナ人の未来はどうなるのか、といった問題を漠然と考えていたとき、偶然本屋で目に
本文を読む転形期の日本(その一)~(その五)
著者: 三上治転形期の日本(その一) 12月5日 僕の住所の近くで年末になると「世田谷ボロ市」がある。12月15日・16
本文を読む粉ミルクにセシウム 測定なくして安全なし
著者: 山崎久隆セシウム137と134が合わせて約30ベクレル検出された明治の粉ミルク。「明治ステップ850g(缶)」という製品で、12月3日と4日に検査で発見されたという。ホームページには測定データも公表している。 明治は、セシウ
本文を読むアラブの民衆反乱と情報革命。鉄の治安機構を誇るシリアでさえ、政権維持が困難に
著者: 浅川 修史スターリン時代のボルシェヴィキ的弾圧がどんなものを知りたければ、シリアに行くとよい。人口の10%しかいない少数派のアラウィー派が、軍隊と治安機関を把握して、多数派のスンニ派を含んだ国民を監視する。その苛烈で徹底したノウ
本文を読む「もんじゅを廃炉へ!全国集会」の参加報告
著者: 諸留能興一昨日の12月3日福井県敦賀市の白木海岸で開催された「11年もんじゅを廃炉へ!全国集会」の参加報告です。 集会当日の3日(土)は雨も降らず、曇り空に時々青空も覗く、12月上旬としては温暖な天候に恵まれた。会場の白木海岸
本文を読む「東京大空襲控訴審」中山武敏弁護士の意見陳述
著者: 中山武敏以下は東京高裁での「東京大空襲控訴審」において、弁護士の中山武敏さんがおこなった意見陳述です。非常に興味深いものなので、皆様方に広く回覧したいと思います。(編集部) 平成22年(ネ)第622号 損害賠償等請求控訴事件
本文を読む「ヒューマンライツ・ナウ」、ガザ作戦時の戦争犯罪処罰を要求
著者: 松元保昭みなさまへ 松元 すでに11月5日から7日にかけて南アで開催されたパレスチナにかんするラッセル法廷を訳出紹介いたしました。(11/13「アパルトヘイトとパレスチナ占領」、11/19「パレスチナにかんするラッセル法廷:
本文を読む珈琲ブレイク(4)——世界はいたるところに穴ぼこが空いているのか——村上春樹と反時代的考察
著者: 木村洋平現実世界に空いた穴ぼこ 『ねじまき鳥クロニクル』という小説で、村上春樹は、自分の小説のもっとも根底にある思想を、典型的なシチュエーションで表現している。それは、主人公が、井戸の底に降りたところ、上からはしごを外されて
本文を読む顔で余裕を、ハラワタは?――ヒラリーを見る中国
著者: 田畑光永1、米国務長官のミャンマー訪問 2、平和・共同ジャーナリスト基金賞決まる 管見中国(37) 1955年のダレス以来、56年ぶりという米ヒラリー国務長官のミャンマー訪問が行われた。11月30日、専用機で首都ネピドーに到着
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