評論・紹介・意見の執筆一覧

アングリカン・チャーチとは何か。組織はカトリック、教義はカルヴァン派 ハイブリッド教会の歴史的役割

著者: 浅川 修史

 ヘンリー8世からエリザベス1世時代の宗教改革で成立したイングランド国教会は、イングランド国王(女王)を首長とする教会である。イングランドが、世界に進出する過程で、各地にイングランド国教会を母体とする教会が生まれ、総体で

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 「大新聞」の取材 ―― 経産省前テントひろば 88日目 ――

著者:

<テント日誌 12/7(水)>       今日は、大雨の昨日と打って変わって晴れ渡ったすがすがしい朝だ。外務省と財務省に挟まった国会へ向かう坂道は銀杏の落ち葉で黄色の絨毯を敷きつめたように見える。文科省裏手の超高層ビル

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【書評】サラ・ロイ『ホロコーストからガザへ』を読んで

著者: 宇井 宙

 イスラエルによるガザ大虐殺からまもなく3年を迎える今、イスラエルとは一体どういう国家なのか、イスラエルのユダヤ人は何を考えているのか、パレスチナ人の未来はどうなるのか、といった問題を漠然と考えていたとき、偶然本屋で目に

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アラブの民衆反乱と情報革命。鉄の治安機構を誇るシリアでさえ、政権維持が困難に

著者: 浅川 修史

 スターリン時代のボルシェヴィキ的弾圧がどんなものを知りたければ、シリアに行くとよい。人口の10%しかいない少数派のアラウィー派が、軍隊と治安機関を把握して、多数派のスンニ派を含んだ国民を監視する。その苛烈で徹底したノウ

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「もんじゅを廃炉へ!全国集会」の参加報告

著者: 諸留能興

一昨日の12月3日福井県敦賀市の白木海岸で開催された「11年もんじゅを廃炉へ!全国集会」の参加報告です。  集会当日の3日(土)は雨も降らず、曇り空に時々青空も覗く、12月上旬としては温暖な天候に恵まれた。会場の白木海岸

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「東京大空襲控訴審」中山武敏弁護士の意見陳述

著者: 中山武敏

以下は東京高裁での「東京大空襲控訴審」において、弁護士の中山武敏さんがおこなった意見陳述です。非常に興味深いものなので、皆様方に広く回覧したいと思います。(編集部)   平成22年(ネ)第622号 損害賠償等請求控訴事件

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珈琲ブレイク(4)——世界はいたるところに穴ぼこが空いているのか——村上春樹と反時代的考察

著者: 木村洋平

現実世界に空いた穴ぼこ   『ねじまき鳥クロニクル』という小説で、村上春樹は、自分の小説のもっとも根底にある思想を、典型的なシチュエーションで表現している。それは、主人公が、井戸の底に降りたところ、上からはしごを外されて

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大賞に樋口健二さんの「原発崩壊」 -2011年度の平和・協同ジャーナリスト基金賞-

著者: 岩垂 弘

 反核・平和、協同・連帯、人権擁護等を推進するための報道に寄与したジャーナリストらを顕彰する活動を続けている平和・協同ジャーナリスト基金(PCJF)は12月2日 、今年度の第17回平和・協同ジャーナリスト基金賞の授賞者を

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「99%の反乱」集会のスピーチ -真の民主主義と非暴力が合い言葉-

著者: 安原和雄

「ウオール街を占拠せよ」というあの「99%の反乱」はいまなおアメリカを中心に続いている。月刊誌『世界』が紹介しているニューヨークでの集会のスピーチはなかなかユニークである。いきなり「I LOVE YOU」(みなさんを愛し

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一粒の麦落ちなば……小川岩雄先生の思い出 -大学の教え子たちに大きな影響-

著者: 白崎朝子

 私は1981年に立教大学に入学しました。核物理学者の小川岩雄先生が60歳になった年で、お元気で教鞭をとっていた時代でした。小川先生は『核問題概論』という授業を金曜日の最終時に一般教養課目として開講しており、私は同じ学科

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NHKETVシリーズ「原発事故への道程」の文字起こし記録と評注の、《後編》その2

著者: 松元保昭

======以下、後編(その2)転載====== 【解説】:その裁量権を認めた司法。原発建設は更に進むかに見えました。 【画面】:日本初の原子力船「むつ MUTSU」の進水式の映像 【テロップ】:原子力船「むつ」 【解説

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「アングロ・サクソン型」資本主義は勝利したのか ―新自由主義に抵抗する86歳の知日派― 書評 ロナルド・ドーア著『金融が乗っ取る世界経済―21世紀の憂鬱』

著者: 半澤健市

ロナルド・ドーア(1925年~)を私は社会学者と思っていた。 著者経歴欄を見ると、氏はロンドン大学東洋アフリカ研究学院卒業。戦時中日本語を学び1950年江戸教育研究のため東大に留学。カナダ、イギリス、アメリカの大学の社会

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NHKETVシリーズ「原発事故への道程」の文字起こし記録と評注の、《後編》その1

著者: 松元保昭

さきにお送りした諸留さんのNHKETVシリーズ「原発事故への道程」の文字起こし記録と評注の、《後編》を2回にわたってお届けします。 諸留さんは記録を重視し、[◆註]の形で「最低限度」の補足や説明をしていますが、のちほど番

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GDPよりも国民総幸福の追求を -来日したブータン国王が残した課題-

著者: 安原和雄

 国賓として初めて来日したブータンの若き国王夫妻はさわやかな印象を残して日本列島から立ち去った。しかし日本に残された課題は重い。それは国造りの基本として「経済成長」かそれとも「国民総幸福」か、そのどちらを選択するのかとい

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機会平等アメリカン・ドリームという虚妄のプロパガンダ(米国史その6) ─米国病?を病んだ現代日本を読み解くために・・

著者: 大木 保

庭の侘助ツバキが知らぬ間に小ぶりの白い花をひっそりと咲かせています。 そこに百舌のはやにえ(早贄)がささっていたのはいつの年だったか。 それにしてもツバキは成長がゆっくりで、そこはわたしと似ているようです。 ちがうところ

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国民健康保険の現状と滞納問題解決の道筋 ~佐倉市の現状から見えてくること~

著者: 醍醐聡

講演の準備を通じて見えてきたこと  11月20日の講演(ちきゅう座編集部注:「地元の市民フェスタで講演します ~テーマは市の財政~ 」)の準備をする中で見えてきた佐倉市の一般会計と国民健康保険の特徴をまとめると次のように

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見えてきた佐倉市の財政の特徴と問題点~市民フェスタでの講演準備を通じて

著者: 醍醐聡

講演の準備ために  1つ前の記事(ちきゅう座編集部注:「地元の市民フェスタで講演します ~テーマは市の財政~ 」)で書いたように、20日は地元の市民活動フェスタ2011の日。市民体育館、市立美術館、佐倉城址公園自由広場な

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