社会の分断やヘイト運動が世界中で問題化して久しい。人々は何故「よそ者」を作り出し、排除や差別をしてしまうのか。アフリカ系米国人初のノーベル文学賞作家トニ・モリスンは、そんな「他者化」のからくりを考察。講演や著述を通じ、
本文を読むカルチャーの執筆一覧
二十世紀文学の名作に触れる(38) トニ・モリスンの『ビラヴド』――現代の米国社会に対する深い考察
著者: 横田 喬1993年、トニ・モリスンはアフリカ系米国人として初めてノーベル文学賞を受けた。授賞理由は「先見的な力と詩的な重要性によって特徴付けられた小説で、アメリカの現実の重要な側面に生気を与えたこと」。受賞作の小説『ビラヴド』
本文を読む屋上菜園瓦版号187号/関東大震災 100 周年 災害大国から防災大国に 人のつながりが必須!!
著者: 中瀬勝義https://chikyuza.net/wp-content/uploads/2022/09/cf35c682f3e9a807dafad6f891d86f7d.pdf 〈記事出典コード〉サイトちきゅう座h
本文を読む時流に漂弄される儚い定め
著者: 合澤 清書評:『虚栄の市』サッカレ作 三宅幾三郎訳(岩波文庫1939/71)全6冊 *この翻訳は非常な名訳であるが、なにぶんにも改訳されないまま17刷(32年間)まできているため、今のわれわれには、少々「古めかしすぎる」言い回し
本文を読む二十世紀文学の名作に触れる(37) 『ニルスのふしぎな旅』のセルマ・ラーゲルレーヴ――自然保護の大切さを説いた先見性
著者: 横田 喬(上)(下)二巻、一千頁を超える長尺の物語の中で、私は第十九章「大きな<鳥の湖>」の内容にとりわけ胸を衝かれた。スウェーデン中南部にある小規模の湖(トーケルン湖)の干拓をめぐる挿話だが、眼力に富む女性作家は百年以上も昔
本文を読むささや句会 第82回 2022年 7月20日 水曜日
著者: 公子包丁に一瞬はずむ茄子の紺 奥野 皐 商店街抜けて売り家の茂りかな 中代曜子 心太何か忘れてゐるやうな 丑山孝枝 あを
本文を読む二十世紀文学の名作に触れる(36) ラーゲルレーヴの『ニルスのふしぎな旅』――スウェーデン児童文学の古典
著者: 横田 喬セルマ・ラーゲルレーヴ(1858~1940)は1907年、スウェーデン人として、また女性として初めてノーベル文学賞を受けた。授賞理由は「その著作を特徴付ける崇高な理想主義、生気溢れる想像力、精神性の認識を称えて」。受賞
本文を読むリハビリ日記Ⅴ 23 24
著者: 阿部浪子23 松本正枝のこと 早朝の歩行訓練だ。夏空は青く澄んでいる。あれっ、今年も咲いた。背の高いヤマユリの花たち。白い、清楚なラッパたち。かたわらには、ムラサキツユクサがひっそり咲いている。 バイクの音がする。わたしは叫
本文を読む屋上菜園瓦版号186号/屋 上 菜 園 元 気 で す ! + 東海大学
著者: 中瀬勝義https://chikyuza.net/wp-content/uploads/2022/08/6123beced9ff4b834c48f51163520f2b.pdf 〈記事出典コード〉サイトちきゅう座h
本文を読む二十世紀文学の名作に触れる(35) 『バーガーの娘』のナディン・ゴーディマ――人種差別に真正面から取り組んだヒューマニスト
著者: 横田 喬サハラ以南の女流作家で初めてノーベル文学賞を受けたナディン・ゴーディマは母国・南アフリカの人種差別に真正面から取り組んだ。ユダヤ系の白人だった彼女は、イスラエル政府による対パレスチナ政策が南アのアパルトヘイトと本質的に
本文を読む二十世紀文学の名作に触れる(34) ナディン・ゴーディマの『バーガーの娘』――南アの人種差別に挑んだ意欲作
著者: 横田 喬南アフリカの作家ナディン・ゴーディマは1991年、女性作家としては二十五年ぶりにノーベル文学賞を受けた。授賞理由は「その壮大な叙事詩が『アルフレッド・ノーベルの言葉』に即した人文主義にとって重要な利益であったこと」。ア
本文を読む「水がきれい、空気がおいしい、大好き桂林」(Suketchi in Guilin )
著者: 出町 千鶴子「山は水を得て活き、水は山を得て媚(うつく)しく」互いに傍(より)添う。 天と地の間の地球から生まれたたくさんの命が呼応する。共に守り守られ喜びを分かち合っているのだ。千万の緑の峰々を映してくねくねと曲がって流れる漓
本文を読む江東自転車エコライフ通信204号/木場公園と渋沢邸移築現場 を走りました。
著者: 中瀬勝義木場公園 と 渋沢邸移築現場 を走りました。 https://chikyuza.net/wp-content/uploads/2022/07/8f09ac17906beeb130faa1e29bbe55b8.pdf
本文を読む農作業のお手伝い 越後いろりん村の田植えに参加。
著者: 村尾知恵子新型コロナウィルスの感染拡大と、県をまたいだ人の移動が懸念される中、連絡会が長年取り組んで来た農業支援活動が、この2年程、何も出来ないような状態でしたが、コロナも一段落となると思われる今年は、どうにかこの活動をつないで
本文を読むリハビリ日記Ⅴ 21 22
著者: 阿部浪子21 鷹野次弥のこと セミは早起きである。今年もまた、彼らはかしましい。 アジサイの花は出番を終えて、萎れている。ここを通るたびに花たちの色が変わっていた。買い物の行き帰りが愉しかった。 みえこさんは今、どうしてい
本文を読む二十世紀文学の名作に触れる(33) 『蠅の王』のゴールディング――倫理的・実存的な関心を貫いた異色作家
著者: 横田 喬プーチン・ロシアによるウクライナ侵略で明らかなように、人の心の中には「内なるナチズム」が潜んでいる。物理的に絶対な暴力と向き合った時の「正義」の脆弱性こそ、人間の根底にある「根源悪」の何よりの証明ではないか。イギリスの
本文を読む二十世紀文学の名作に触れる(32) ゴールディングの『蠅の王』――少年漂流物語の体裁で追究する人間の根源悪
著者: 横田 喬1983年にノーベル文学賞を受けたイギリスの作家ゴールディングの代表作が表題の『蠅の王』だ。「蠅の王」とは、聖書に出てくる悪魔ベルゼブル(ベルゼバブ)を指す。この作品は、ジュール・ヴェルヌの『十五少年漂流記』を架空の未
本文を読む「スコットランド国立美術館展」へ
著者: 内野光子こともあろうに、猛暑日の続く6月末日、連れ合いの誘いで、久しぶりの展覧会である。スコットランドは、私には、初めての海外旅行で出かけた地、家族三人の旅行でもあっただけに、思い入れも深い。何せ1996年のことだから、四半世
本文を読むささや句会 第81回 2022年 6月20日 月曜日
著者: 公子更紗裁つ一直線に夏来る 中代曜子 夏の月能登に伝はる夜叉の面 丑山孝枝 竹皮を脱ぐ曾良芭蕉草鞋脱ぐ 守屋明俊 ほう
本文を読むアレクサンドロス大王とはどういう人物だったのか-『プルターク英雄伝』から
著者: 合澤 清『プルターク英雄伝』(9)プルータルコス著 河野与一訳(岩波文庫1956・1972) 最初に、著者(プルータルコス)について簡単に紹介する。 「プルータルコス/ボイオーティアーにあるカイローネイアの人。トラ
本文を読む江東自転車エコライフ通信203号/仙台堀川公園、旧中川沿い を走りました。
著者: 中瀬勝義https://chikyuza.net/wp-content/uploads/2022/07/b90bf2f912dd6a4c635e2d71d8b40905.pdf 〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 https:/
本文を読む辺見庸Ⅵ―わたしの気になる人⑯
著者: 阿部浪子「スナ」さんとは? いったいどんな人物だろう。「辺見庸ブログ」によく登場する。とても気になる存在なのだ。 40歳前の独身男性か。「けふも一生懸命はたらいている」。ときおり、辺見さんの部屋をおとずれては、ケーキやアイス
本文を読む江東自転車エコライフ通信 号外35号
著者: 中瀬勝義https://chikyuza.net/wp-content/uploads/2022/06/9d502dce9c0b359244fa7a5d772f3b0a.pdf 〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 https:/
本文を読むささや句会 第80回 2022年 5月20日金曜日
著者: 公子桜蕊降るや軍馬の慰霊塔 新海あぐり 好取組さばく行司の夏衣装 奥野 皐 踏切の音の高らか立葵 中代曜子 母
本文を読む戦時下に、ひたすら家族を歌い、房総の地を詠み続けた伯父がいた~若くして、病にたおれた無念を思う(1)(2)
著者: 内野光子戦時下に、ひたすら家族を歌い、房総の地を詠み続けた伯父がいた~若くして、病にたおれた無念を思う(1) 昭和十一年 大利根の曲りて廣く見ゆるところ浚渫船は烟ながしぬ(佐原短歌誌抄) まばゆくてま向かひがたき入りつ日にしばし
本文を読む『喜べ、幸いなる魂よ』(佐藤亜紀)~フランドル地方が舞台と知って
著者: 内野光子近年、めったに小説など読むことはないのだが、主人公がフランドル地方のゲント(現地の読み方がヘントらしい)のベギン会の修道院で暮らす女性と知って、読み始めた。というのも、すでに20年も前のことなのだが、2002年の秋、ブ
本文を読む二十世紀文学の名作に触れる(31) 『ブリキの太鼓』のギュンター・グラス――現代ドイツ最大の社会派作家
著者: 横田 喬中学一年の際に第二次世界大戦の幕開けを経験したギュンター・グラスはドイツ敗戦の直前、十七歳の少年兵として東方国境の最前線へ送られた。文字通り九死に一生を得る極限状況を体験し、戦後のドイツで良心的な社会派作家として不動の
本文を読む精神心理学とポオの小説に見る「影の世界の不気味さ」
著者: 合澤 清書評:『黒猫、モルグ街の殺人事件、他五篇』ポオ作 中野好夫訳(岩波文庫) 気分休めにと思って図書館からE.A.ポオの短編集(中野好夫訳 岩波文庫1978/2014)を借りてきた。ポオを読むのは何十年ぶりであ
本文を読む二十世紀文学の名作に触れる(30) ギュンター・グラスの『ブリキの太鼓』――読者を仰天させる新奇な物語(下)
著者: 横田 喬1941年秋、ドイツ軍はモスクワ西方の戦線でロシア軍を相手に泥沼に落ち込んだ。十七歳の僕オスカルもまた、視界不明でもがいていた。そんな僕に「世界市民」の看板を掛けさせるよう導く教師たる小人の道化者べブラ師が立ち現れる。
本文を読む二十世紀文学の名作に触れる(29) ギュンター・グラスの『ブリキの太鼓』――読者を仰天させる新奇な物語(上)
著者: 横田 喬1999年にノーベル文学賞を受けた現代ドイツ最大の作家ギュンター・グラス(1927~2015)の代表作が表題の『ブリキの太鼓』だ。59年に発表(処女作)され、作家としての地位を確立した同作は文庫版(集英社:訳・高本研一
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