時代をみるの執筆一覧

日の丸・君が代の強制は、憲法20条(信教の自由)違反である。

著者: 澤藤統一郎

「君が代裁判・4次訴訟」で、今月末を期限とした最終準備書面の作成に忙しい。私の分担部分の憲法20条(信教の自由)侵害論の一節(第3部 第2章 第2)を要約してご紹介したい。以前にも申しあげたが、多くの人に、何を問題にして

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事件名提案ー「豊中アベ疑惑事件」・「国有地払下げ・アベ友疑惑事件」ではどうだろう

著者: 澤藤統一郎

言葉は大切だ。用語の選び方次第で、同じものを逆にも見せることができる。そう考えて、自民党は11本の戦争法案を、「国際平和支援法」(1本)と「平和安全整備法」(10本一括)と命名した。「国際平和」であり、「平和安全」である

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公権力は主権者国民に、国旗国歌への敬意表明を強制する権限をもたない

著者: 澤藤統一郎

「君が代裁判・4次訴訟」は、次回3月15日期日に結審して判決を迎える。 弁護団と原告団は、今月末を期限とした最終準備書面の作成に忙しい。本日も、各自の分担原稿を持ち寄っての検討会議がほぼ3時間。私の分担もなんとか間に合い

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大学・研究機関等の軍事化に反対する - 世界平和アピール七人委が訴え -

著者: 岩垂 弘

 世界平和アピール七人委員会は2月24日、「大学・研究機関等の軍事化の危険性を、国民、科学者・技術者、大学研究機関等、ならびに日本学術会議に訴える」と題するアピールを発表した。   同七人委は、1955年、世界連邦建設同

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「国有財産不正払い下げ疑惑小学校・不名誉校長」辞められるかしら?

著者: 澤藤統一郎

サンク・コスト(埋没費用)という経済用語がある。回収不能な既投下費用のことで、その意味自体は分かりやすい。規制緩和を合理化する理論と結びついた概念なのだそうだが、そんな背景とは切り離して、いろんな場面で使われている。 あ

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報道機関もテロ等準備罪(共謀罪)の対象となりえる 報道を萎縮させる拷問と自白のセット = 改憲案から「拷問の絶対禁止」が欠落

著者: 村上良太

 国会答弁で法務大臣がテロ等準備罪(共謀罪)に関して一般市民も対象となりうると説明したことは記憶に新しいところです。  「犯罪の計画段階で処罰する「共謀罪」の要件を変え、「テロ等準備罪」を新設する法案をめぐり、法務省は1

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ヘイトスピーチに、もっと敏感になろう。もっと強く批判しよう。

著者: 澤藤統一郎

岩波ジュニア新書「1945年8月6日ーヒロシマは語り続ける」(伊藤壮著)に、次の一節がある。  満州事変がはじまって以来、町は戦争一色にぬりつぶされようとしていた。学校でも家庭でも、中国軍という「悪者」をやっつける「正義

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卒業式直前・五者(原告団・元原告団)総決起集会で

著者: 澤藤統一郎

弁護団の澤藤です。お集まりの皆さまに、冒頭のご挨拶を申しあげます。 本日はやや冷えておりますが、確実に春が近づいています。春は万物にとっての希望の季節。とりわけ学校にとっては、若者たちの巣立ちを祝い、また新しい生徒たちを

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「アメリカ・ファースト」ではなく、「トランプ・ファースト」「金儲け・ファースト」だろう。

著者: 澤藤統一郎

トランプの長女がイバンカ。そのイバンカが手がけるファッションのブランド名が、「イバンカ・トランプ」だという。「イバンカ・トランプ」は、人気が低迷して売れ行きが悪くなった。大手百貨店が売り上げ3割減の不振を理由に「イバンカ

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象徴天皇制のあり方について、横田耕一(九州大学名誉教授)の原則論

著者: 澤藤統一郎

天皇(明仁)の生前退位希望発言をきっかけに、象徴天皇制のあり方をめぐる議論が活発化している。しかし、その活発化した議論は未整理のまま昏迷しており、幾つかの「ねじれ」さえある。泥縄的に天皇の生前退位を認める法整備が急がれて

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全国党大会の外見は対照的なものの… ともに亀裂の上に立つポデモスと国民党

著者: 童子丸開

バルセロナの童子丸開です。 この2月12日に全国党大会の日程を終えた、スペインの政党ポデモスと国民党についてお知らせします。救いようもなく危機の様相を深めつつある世界の中で、スペインの政党の話など、ちっぽけなことなのでし

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日米同盟は戦争へ向かうのか ― 共同声明に「安保第五条」を入れる愚行 ―

著者: 半澤健市

 2017年2月10日に行われた安倍首相・トランプ米大統領会談について、すかさず多くの同人が、適切な論評を続けている。 私も、念のため、日米合意にある「尖閣条項」の読み方をファクトに基づき書いておく。結論から言うと、共同

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アベとトランプ この朝貢外交に無批判であってよいのか

著者: 澤藤統一郎

古代、中国の周辺諸国は皇帝に朝貢することで臣属の意を表した。進貢とこれを上回る恩賜があって、朝貢貿易が成立したという。周辺各国の安全保障と経済とは、この時代から超大国との関係に律せられていたのだ。 江戸時代、武家諸法度に

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マイナンバー 知らせて危険。知らせられるともっと危険。

著者: 澤藤統一郎

年末から年初にかけて確定申告のための支払い調書(源泉徴収の票)が届いた。 今までにないこととして、事前に「調書作成のためにマイナンバーをご連絡ください」とする問合せが何件かあった。そのいずれの問合せにも、「マイナンバー記

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「瑞穂の國記念小學院」入学予定の生徒と父母の皆さまへ

著者: 澤藤統一郎

よい子のみなさん、お集まりなさい。お父さまお母さま方も、ご参列ください。 さあ、まずは天皇陛下のいらっしゃる宮城に向かって、みんなで遙拝しましょうね。それから、いつものとおり教育勅語を唱えて、「君が代」と「海ゆかば」を合

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米国大統領選挙と民主党の敗北: カリフォルニア大学 ジェローム・キャバレ教授による論評「アウトサイダーの年」

著者: グローガー理恵

今、トランプ新大統領は、物議を醸し出す言動、大統領令などで世界中のメディアを騒がせている。右を見ても左を見ても、絶えることなく、トランプ大統領を巡る報道が流れる今日この頃となった。 一方では、大統領の上級顧問、ケリー・コ

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「ナンチャッテ大統領」(so-called President)の裁判官攻撃

著者: 澤藤統一郎

権力は有用なものだが、同時にこの上なく危険なものでもある。権力の暴走を許さぬために、法の支配の大原則があり、権力の分立がある。 「法の支配」確立の歴史ににおいては、イングランドの法律家エドワード・コーク(コークは、クック

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「一般的意味での戦闘」も「法的意味では平和」である。

著者: 澤藤統一郎

複数のメディアやジャーナリストから情報開示請求のございました「南スーダン PKO陸自部隊日報」の件。廃棄済みで不存在として、昨年12月いずれも不開示決定をしたところでございます。当該資料は、飽くまでも法的意味において廃棄

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自滅する西側世界の左翼運動 左翼のリベラル化と極右の台頭

著者: 童子丸開

バルセロナの童子丸開です。 新しい和訳記事ですが、これも前回と同様に、スペインのポデモスの動向に絡めています。しかし今回の記事の内容は、前回と同じく、アンチ・トランプの嵐が吹き荒れている欧州と米国(たぶん日本も)では非常

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