時代をみるの執筆一覧

人間を愛する人たちへの贈り物ー「原爆の図」と「原爆詩集」

著者: 澤藤統一郎

一昨日(9月18日)、東松山の丸木美術館を訪れた。常設展の『原爆の図』連作と、画家・四國五郎の企画展を見るために。 高名な『原爆の図』は圧倒的な迫力をもつものだった。これは、第1部から第15部までの連作である。丸木位里・

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1年間「無政府」の果てに3回目の総選挙? 分裂・崩壊の扉を叩きつつあるスペイン国家(第1部)

著者: 童子丸開

バルセロナの童子丸開です。お世話になっております。 今回は、しばらくご無沙汰していたスペイン情勢についてです。 内容が多いため、第1部と第2部に分けてお知らせしますが、第2部はまた近日中に公表する予定です。 お読みになっ

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「衆院選で野党共闘を」「南スーダン派兵許さず」の声高く  - 安保関連法成立1周年で国会前に人の波 -

著者: 岩垂 弘

 「戦争する国絶対反対」。豪雨の中に立ち尽くす人たちのコールが、雨雲に煙る国会議事堂の周辺にこだました。9月19日は、安倍政権が野党の反対を押し切って、自衛隊の集団的自衛権行使を認める安全保障関連法を成立させてから1年。

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「戦争法廃止!」 雨にも負けず歳にも負けずの国会前行動

著者: 澤藤統一郎

本降りの雨中国会前集会となった。あの日からちょうど1年にあたる今日、国会前に2万3000人が抗議の声を上げた。「戦争法廃止!国会正門前行動」である。 たまたま、今日は敬老の日。若者の遠慮の故か、あるいは高齢化社会を反映し

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「弁護士バカ」事件で勇名を馳せたイナダ防衛大臣の夫は防衛産業株を保有。

著者: 澤藤統一郎

イナダは、その存在自体が平和憲法と相容れない。この点で、けっしてアベにも引けをとらない。その人物が、よりによって安倍内閣の防衛大臣である。安倍内閣の近隣諸国に対する挑発的姿勢をよく表している。 この人物の防衛大臣不適格理

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「こんな裁判所なら不要」ではなく、「こんな判決は有害」というべきだ。

著者: 澤藤統一郎

沖縄県名護市辺野古の新基地建設を巡り、石井啓一国土交通相が沖縄県の翁長雄志知事を訴えた「辺野古違法確認訴訟」で福岡高裁那覇支部(多見谷寿郎裁判長)は(9月)16日、国側の請求を認め、県側敗訴の判決を言い渡した。(朝日から

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驕れる慎太郎は久しからずー無間の底に落ちたまふべし

著者: 澤藤統一郎

祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。沙羅双樹の花の色、盛者必衰の理をあらはす。驕れる慎太郎も久しからず、ただ春の夜の夢のごとし。猛き者も遂には亡びぬ、ひとへに風の前の豊洲の塵に同じ。 近く歴代都知事をとぶらへば、先代舛

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「食の安全・安心」のためにも、東京都政の「伏魔殿」利権にメスを!

著者: 加藤哲郎

2016.9.15  かつて東京都庁が「伏魔殿」とよばれたことが、幾度かありました。戦前もそうでしたが、戦後でも1955年、安井誠一郎知事のもとでの「七不思議」とよばれた、戦後復興過程での東京駅八重洲口開発、三原橋・数寄

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プライドあればできることではないー「産経記者の行政への資料提供」と「DHCの情報収集行為」。

著者: 澤藤統一郎

1週間ほど前のこと、次の記事が目を惹いた。 「産経記者、大津市に録音記録提供 市を提訴の住民側取材」(朝日)、「大津・行政訴訟 産経記者が原告会見録音を被告の市に提供 産経新聞社 取材受けて、原告側に謝罪」(毎日)、「産

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トルコ非常事態法によるすさまじい実例   ―よそ事ではない、自民党の改憲草案が明記の条項

著者: 坂井定雄

トルコのエルドアン政権は、7月15日のクーデター未遂鎮圧直後、非常事態を宣言、閣議決定に基づき発布した非常事態法に基づき、政敵ギュレン師の支持勢力とみなした将兵約3千人、裁判官はじめ公務員、教育関係者など1万3千人以上を

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「金額白地の領収書は、領収書ではない」ー反省せよイナダ防衛大臣

著者: 澤藤統一郎

「白馬は馬にあらず」とは詭弁である。しかし、「金額白地の領収書は、領収書ではない」は法的に正しい。これを「金額欄空欄でも白地でも、領収書は領収書」との詭弁は成り立たない。 富山市議会議員政務活動費の不正受給問題で、本日(

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大量破壊兵器としてのマスメディア ジェイムズ・ペトラスの注目記事和訳

著者: 童子丸開

バルセロナの童子丸開です。   9月11日深夜、たまたま偶然ですが、スペイン語ラジオでウィリアム・ロドリゲス氏のインタビューを聴きました。それについては以下にご紹介する翻訳記事の翻訳後記で詳しく述べますが、彼は

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「しのばず通信」に見る、それぞれの「私の戦争」「私の8月15日」。

著者: 澤藤統一郎

「根津・千駄木憲法問題学習会」の機関紙「しのばず通信(9月8日号)」が届いた。毎月、切手のない封筒に入れての戸別配達。わが事務所の郵便受けにぽとり。 A4・1枚両面印刷の手作りだが、通算129号。毎月1回の例会を欠かさず

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「法学セミナー」に、特集「スラップ訴訟」-「DHCスラップ訴訟」を許さない・第79弾

著者: 澤藤統一郎

本日(9月12日)発売の「法学セミナー」(日本評論社)10月号が、「スラップ訴訟」を特集している。弁護士・学者・ジャーナリストが執筆した、計9本の論文から成っている。 私が、総論として「スラップ訴訟とは何か」を書き、以下

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「西松建設違法献金・株主代表訴訟」和解での、政治献金監視センター発足の意義

著者: 澤藤統一郎

本日(9月10日)の朝日朝刊が大きく報じている。「西松建設の元役員ら、株主と和解」「違法献金めぐり賠償」の記事。北朝鮮核実験の愚挙がなければ社会面トップの扱いにもなったところ。中見出しの「弁護団『企業監視のモデルに』」が

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南スーダン内戦と日本政府の認識 ―PKO軍増派に鈍感な日本政府―

著者: 半澤健市

  2016年9月10日付拙稿「安倍内閣の支持率はなぜ高いのか(4)」の原稿執筆(9月6日)直後に、南スーダン内戦と自衛隊派遣についてメディア報道が重なったので紹介したい。 《宿営地の共同防衛の違憲リスク》  日本政府は

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安倍政権の支持率はなぜ高いのか(4)    ―改憲論争を見て考え込む―

著者: 半澤健市

 一つの改憲論争◆を見て、私は考え込んでいる。 それは、有料ネット放送局「デモクラテレビTV」の討論番組(「デモクラTV本会議」、初回放映は2016年8月27日)で、今井一(市民運動家、ジャーナリスト)と孫崎享(元外務官

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ネトウヨ・産経グループの差別記事に負けるなー蓮舫候補にエールを送る

著者: 澤藤統一郎

戦争と差別は、緊密に結びついてきた。差別こそは、平和や共生の最大の敵である。人種や民族間の差別意識が憎悪や猜疑を生む、これなくしては戦争も戦争準備も成り立たない。だから、戦争や戦争準備をたくらむ勢力は、必ず差別意識の醸成

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脱原発運動、反転攻勢へ - 9月22日(秋分の日)に大規模集会へ ー

著者: 岩垂 弘

 「さようなら原発 さようなら戦争大集会」と銘打った集会が、9月22日(木、秋分の日)、東京・代々木公園B地区・けやき並木で開かれる。原発の再稼働を推進する安倍政権と電力業界に対し再稼働停止を迫ろうという狙いで、脱原発を

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近ごろ気になることー「天皇を護憲の守護神のごとく見てよいのか」

著者: 澤藤統一郎

「憲法日記」と題した当ブログ。本日で連続更新1256回となる。3年5か月と7日。毎回が何の節目でもない積み重ねの一コマ。毎日途切れることなく、飽きることなくよく続くものと、自分でも感心している。 ときおり、読者から励まし

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「議論段階から社会実験へ」ヨーロッパでのベーシックインカム事情

著者: 澤藤統一郎

本日の東京新聞「暮らし」欄(17面)に、興味深い解説記事が出ている。 「ベーシックインカム(BI)」「『全ての人にお金』で脱貧困?」という大きな見出し。続く中見出が、読者の目を惹く。 「欧州で来年から社会実験」 「フィン

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「差別がまかりとおる国の国旗に敬意は払えない」ーキャパニックの勇気

著者: 澤藤統一郎

ハフィントンポスト(日本版)やロイターが、写真とともに生き生きと伝えている。「米ナショナル・フットボール・リーグ(NFL)サンフランシスコ・フォーティナイナーズのクォーターバック、コリン・キャパニック(28)は1日、サン

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国家に子の命を奪われ、靖国に子の魂を奪われー「九段の母」の二重の悲劇

著者: 澤藤統一郎

8月31日の当ブログで紹介した、2008(平成20)年8月靖國神社社頭掲示の立山英夫「遺書」には後日談がある。 陸軍歩兵見習士官立山英夫は、日中戦争開始直後の1937年8月、初陣での斥候任務の途中で戦死した。その血まみれ

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この国の治山治水はいったいどうなっているのか - 岩手県岩泉町の浸水被害に思う -

著者: 岩垂 弘

 台風10号が岩手県に上陸し、東北と北海道に豪雨による被害をもたらした。とくに岩手県岩泉町では小本川の氾濫により、高齢者のグループホームの入居者9人が濁流にのまれて亡くなるという悲惨な事態となった。同町では、他に今なお孤

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「NHK・ワンセグ裁判」さいたま地裁判決を評価する

著者: 澤藤統一郎

高市早苗総務相は昨日(9月2日)の記者会見で、さいたま地裁が、「ワンセグ放送を受信できる携帯電話を持っているだけではNHKの受信料を支払う義務はない」と判断したことについて、「携帯受信機も受信契約締結義務の対象と考えてい

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