(新・管見中国 3) 中国の夢 下 豊かで強い、かつての中華帝国の再現を目指す習近平の「中国の夢」― ともかくGDP総量で世界第2の経済大国となった以上、内には国民生活を充実させ、外では国際的に威光を輝かせねばならな
本文を読む中国の執筆一覧
中国にとり憑いているものは? -2
著者: 田畑光永(新・管見中国 2) 中国の夢! (上) 前回は2012年の尖閣諸島をめぐって対日態度を硬化させて以来、現在の南シナ海の人工島建設に至るまでの、海へ!海へ!という習近平政権の行動をふり返った。そこで確認したことは、強引な
本文を読む中国にとり憑いているものは?
著者: 田畑光永(新・管見中国 1) 私はこれまで本ブログに「管見中国」という題で中国についての時評を40数本書いてきた。しかし、この2、3年、つまり習近平体制になってから、さっぱり書けなくなった。恥ずかしいことだが、わけが分からなく
本文を読む中国よ、どこへ行く? 『現代中国のリベラリズム思潮-1920年代から2015年まで』出版記念シンポジウム
著者: 明治大学現代中国研究所中国よ、どこへ行く? 『現代中国のリベラリズム思潮-1920年代から2015年まで』出版記念シンポジウム 明治大学現代中国研究所主催、藤原書店共催 日 時 : 12月6日(日)、午前 9時半 ~ 午後 5時半 場 所 :
本文を読む国際関係から読む説く首脳会談 米主導の冷戦構造の変化が背景
著者: 岡田 充かつて戦火を交えた中国と台湾のトップが、分断から66年後の11月7日、シンガポールで歴史的な握手をし、台湾海峡の平和・発展を確認した。米中確執が目立つ東アジアで、中台関係は貴重な安定要因である。台湾海峡の平和と安定は、両
本文を読む海峡両岸論 第59号 - 南沙の軍事化を主張する識者も 武漢大が戦後秩序・領土シンポ -
著者: 岡田 充南シナ海の南沙諸島(スプラトリー)で中国が進める岩礁埋め立てに対し、米国イージス駆逐艦ラッセンが10月27日、人工島の12カイリ(22キロ)に入った。日本メディアや識者の中には「一触即発」、「高まる米中軍事衝突の危機」(
本文を読む安保法制攻防戦の中から中国を見る
著者: 阿部治平――八ヶ岳山麓から(158)―― 9月3日北京天安門広場で「反ファシズム戦争・抗日戦争勝利70周年記念」の軍事大パレードが行われ、新華社通信は「中国の抗日戦争が反ファッショ戦争勝利に重大な役割を果たした」という習近平主席
本文を読む日本左翼は中国の「新常態」をどうとらえているか
著者: 阿部治平――八ヶ岳山麓から(144)―― 日本で社会主義をめざす人々は中国の『新常態(ニューノーマル)』についてどう考えているか。これを気にしていたところ、日本共産党機関紙がとりあげた(「しんぶん赤旗日曜版」「経済―これって何?
本文を読む若者一千万人を政権応援団のネット部隊に組織
著者: 田畑光永(新・管見中国 2) 中国には「五毛族」といわれる人びとがいて、ネット上に反権力的な文章などを見つけるや、よってたかって攻撃を加え、相手を炎上させるという話を御存じの方も多いだろう。「毛」というのは中国の最小の通貨単位
本文を読む加速する虎狩り-1~3月に11人の高級幹部が司法の手に
著者: 田畑光永(新・管見中国 1) 一昨日の「暴論珍説メモ 136」でも触れたが、中国の腐敗撲滅運動は収まるどころか、勢いを増している。4月1日の『人民網』(ネット)によれば、今年の第1・4半期の3か月間に党内での調査によって「犯
本文を読む中国の少数民族の悲しみとともに、超国家主義はよみがえる
著者: 阿部治平――八ヶ岳山麓から(132)―― 『夢・大アジア』(集広社刊)という季刊雑誌創刊号を見た。右翼のイデオロギー雑誌である。執筆者には加瀬英明・頭山興助・田母神俊雄ら20数人が登場する(編集の仕方は「習近平」を「周近平」とす
本文を読む司法に送られた汚職の大虎・周永康と中国の法治の行方
著者: 田畑光永暴論珍説メモ(135) (1) 去る7月末に「重大な規律違反」で審査にかけられることが公表されて以来、四か月あまりも音沙汰がなかった中国共産党の元中央政治局常務委員・周永康について、ようやく12月6日、新しい発表があ
本文を読む「うらぎりの中華文明の研究」の研究
著者: 阿部治平――八ヶ岳山麓から(111)―― 「文藝春秋」(8月号)に中西輝政京都大学名誉教授「特別寄稿うらぎりの中華文明研究・中国はなぜ平気で嘘をつくのか」という論文(?)があった。 この趣旨を一口でいえば、中国はウソをつく国家だ
本文を読む「周永康を審査」の意味するもの―習近平は強くなったのか
著者: 田畑光永(管見中国43) ***周永康とは? 中国の政治がまたきな臭くなってきた。7月29日、「周永康の重大な規律違反に鑑み、中共中央は『中国共産党規約』および『中国共産党規律検査機関案件検査工作条例』の関係規定に基づいて、本人
本文を読む新疆は民族対民族の対立へ
著者: 阿部治平――八ヶ岳山麓から(104)―― 中国の新疆ウイグル自治区すなわち東トルキスタンは、チュルク系ムスリムと漢人の民族対民族の対立抗争の様相を帯びてきた。 5月22日朝7時50分ころ、4輪駆動車2両が、ウルムチ市サイベク区公
本文を読む自立した帝国主義へ歩む日本――南京大虐殺と安重根におもうこと
著者: 阿部治平――八ヶ岳山麓から(101)―― 3月23日夜、オランダ・ハーグで韓国の朴槿惠(パク・クネ)大統領と習近平中国国家主席は、1909(明治42)年に初代韓国統監伊藤博文を暗殺した安重根(アン・ジュングン)注1)の記念館が今
本文を読む対中国強硬派の認識と意見
著者: 阿部治平――八ヶ岳山麓から(98)―― この2月の北京で、産経新聞古森義久・矢板明夫両記者による『2014年の米中を読む』(海竜社)という本を読む機会があった。柴田穂氏の文化大革命報道以来、産経の中国報道には一目も二目も置いてき
本文を読むケンカは高くつく 漁夫の利はあの男に?
著者: 田畑光永暴論珍説メモ(129) 安倍首相は国会審議の合間を縫って、2月7日のソチ五輪の開会式に出席し、翌8日にはロシアのプーチン大統領との「個人的な信頼関係をさらに強固なものにするために」、就任以来5回目となる首脳会談を行っ
本文を読む日本がASEAN諸国と結んで中国に対抗することは可能か
著者: 阿部治平――八ヶ岳山麓から(87)―― 安倍内閣は、12月13~15日に東南アジア諸国連合(ASEAN)10ヶ国との特別首脳会議を開催した。ASEANと日本との経済、安全保障分野での一層の緊密化を図るためという。東京開催は10年
本文を読む従属国とはこういうものだ――頼みのアメリカにそでにされた日本
著者: 阿部治平――八ヶ岳山麓から(86)―― イヤな感じになってきた。私のような「日中不再戦」派にとっては最悪の事態である。 11月23日、中国政府の防空識別圏発表時のもののいいかたは、中国は周辺国に有無を言わせぬ強硬姿勢で、飛行計画
本文を読む中国の防空識別圏設定 危険回避の話合いを急げ -「不作為」による事故は共同責任だ-
著者: 田畑光永暴論珍説メモ(127) 尖閣問題は打開の道が見えないどころか、ますます危険の度を増して年を越すことになりそうだ。危険が増したのは中国による防空識別圏設定と言う新たな要因が加わったためである。 これが発表された11月2
本文を読む世の中変わってほしいけど(唯恐天下不乱)――中共18期3中全会の印象
著者: 阿部治平―八ヶ岳山麓から(85)― 「中国共産党第18期3中全会」があった。 中共第18回党大会後の3回目の中央委員会総会である。習近平氏は第1回会議で党総書記になり、2回目で国家主席として選出される段取りをし、直後の全国人民代
本文を読む日本版NSC・秘密保護法案よりも、御本家NSCに盗聴されていないかどうか確かめたら?
著者: 加藤哲郎2013.11.1 短期の観光旅行や視察旅行というのは、本当に外国を知るには、あてにならないものです。つい9月の末に1週間ほど見て、開発が進み、順調に近代化していると思っていた中国・新疆ウィグル自治区が、新しい天安門事件
本文を読む「核なき世界」への貢献こそ、本当の積極的平和主義!
著者: 加藤哲郎◆2013.10.1 連日30度の日本を離れて、中国に2週間ほど滞在しました。西安から敦煌、トルファン、ウルムチと、西域新疆ウィグル自治区で目前に天山山脈の雪を見るところまで入って、上海経由で帰国したら、酷暑だった日本も
本文を読む中國の「今」を映した薄熙来裁判
著者: 田畑光永管見中国(45) 薄熙来裁判が終わった。判決はこの後、「日を選んで」下されるそうだが、さまざまな意味で中国の「今」を感じさせる裁判だった。日本でも報道によってたくさんの情報が伝えられたが、とりあえずメモ風にこの裁判の要
本文を読む世界の懸念材料となった「中国リスク」とは何か
著者: 岡田幹治月例世界経済管見 8 ◆年3割も伸びた投資 国際通貨基金(IMF)のブランシャール調査局長は7月9日の記者会見で、世界経済の「新たな懸念材料」の筆頭に「中国の金融システム不安と成長の鈍化」を挙げた。ちなみに第2の懸念は「
本文を読む元中国大使丹羽宇一郎の中国観について
著者: 阿部治平―八ヶ岳山麓から(73)― 最近、丹羽宇一郎元駐中国日本大使の著作(口述筆記らしい)『北京烈日』(文藝春秋)が出版された。尖閣諸島をめぐって日中関係が緊張しはじめたとき、私は中国西北の青海省で生活していた。あの日々を忘れ
本文を読むヒマラヤを越えてネパールに向かう中国をどうみるか
著者: 阿部治平―八ヶ岳山麓から(69)― 中国共産党「人民日報」の国際情報紙「環球時報」(2013・5・8)は、イギリスBBC(「英国広播公司」)の記事「インドが、中国のネパールへの影響力を心配するのはなぜか」を転載した。強硬な対外姿
本文を読むマルクス先生さようなら、熱烈歓迎孔子さま
著者: 阿部治平――八ヶ岳山麓から(56)―― 21世紀に入ってしばららくしてから、中国には儒教の徳目をもちだす評論や論文が多くなった。前稿でさる対日強硬論者が、「中国には『自由・民主・平等』を超越した価値観がある。『礼』は『自由』を超
本文を読む月例世界経済管見 2 安値で各国市場に殺到する中国製品
著者: 岡田幹治中国発のデフレが世界を襲い出した 世界経済にまた一つ、暗雲が広がってきた。世界の工場として急速に生産能力を高めてきた中国で供給過剰が顕在化し、世界の資源、素材、装置、海運などの業界で余剰感が強くなっているのだ。中国景気
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