直前にみた賃銀や雇用の内実からして明らかなように、アベノミクスは破綻している。経済実態がさらにそれを裏付ける。鉱工業生産指数(内閣府)は、2010年=100とすると2015/5では97,1である。2010年は,リーマン
本文を読むアベノミクスの執筆一覧
アベノミクスとは何だったのか? 15
著者: 大野 和美他方で,「毎月勤労統計調査」(厚労省)は雇用形態別統計は「常用雇用者」のみで、内訳は一般労働者とパートタイム労働者という区分である。この区分にまたがって「雇用期間の定めなし」と「……定めあり」となっているが、この「毎月
本文を読むアベノミクスとは何だったのか? 14
著者: 大野 和美これまでのところで明らかになったのは、アベノミクスは人々の暮らしに、何の恵みももたらさなかったどころか、生活の苦しみを累増させる経済政策であったと言うことであろう。その点は、以下の官庁の資料からも見て取れる。一つは厚労
本文を読むアベノミクスとは何だったのか? 13
著者: 大野 和美昨日(2015/6/15)公表された「月例経済報告(内閣府)」(以後、「月例」と略記)は、「個人消費は持ち直しの兆しがみられる」としているが、これは5月の「月例」と全く同じ文言で、正確な表現ではない。これでは、民主党政権
本文を読むアベノミクスとは何だったのか? 12
著者: 大野 和美アベノミクスがもたらした経済的成果を上げるのは困難である。最近の話題では、2015/4の実質賃銀が+0.1%に転じた事を、メディアを含めて喜ばしニュースとしてあつかった。これはしかし物価上昇がなかった事による。消費税増税
本文を読むアベノミクスとはなんだったのか? 10
著者: 大野 和美ところで、安倍首相がアベノミクスと自称する経済政策を、国内はもとより世界の大舞台(例えばダボス会議)でも大見得を切って喧伝してから丸2年経た。日本経済は安倍首相が唱えたような見事な経済成長を実現したのか!?アベノミクス成
本文を読むアベノミクスとは何だったのか? 9
著者: 大野 和美では、最近までのIT技術の発展はどう評価すべきか。正直に言えば私にそれを明言しうる資格はない。しかし、あえて公言すれば既存産業・企業の顕著な生産性の向上に貢献したのではないか…。生産・販売・流通・情報処理での合理化が進
本文を読むアベノミクスとは何だったのか? 8
著者: 大野 和美先進工業諸国の経済成長の著しい鈍化とそれら諸国の自動車産業の顕著な停滞とは軌を一にしている。アメリカの自動車産業は日本の自動車産業のアメリカ国内での生産とその漸増傾向の中でまたヨーロッパからの自動車輸入増もあって緩慢な
本文を読むアベノミクスとは何だったのか? 7
著者: 大野 和美上記のような自動車産業の特徴から自動車メーカーが取り得る手段は輸出である。例えば日本の自動車メーカーからみれば自動車の輸出相手国は同質の産業構造を擁し、従って自動車産業が発展しており、それを支えている分厚い中間層を抱えて
本文を読むアベノミクスとは何だったのか? 6
著者: 大野 和美確かに、自動車産業の発展過程では設備の増大、高速道路の建設・延伸、ガソリン需要の急増による各種波及効果があり、それがまた雇用と賃金を増やし自動車へのへの需要拡大につながった。さらにトラックによる物流の高速化、保冷技術の増
本文を読むアベノミクスとは何だったのか? 5
著者: 大野 和美個人消費に依存する耐久消費財産業は、経済の高度成長で中心的役割を果たしつつ、その過程で増大した一定所得を確保出来るようになった社会層(中間層とされる階層と重ねておく)に依存する。この中間層が増えないかぎり、個人消費に依
本文を読む消費と生産の「好循環」はなぜ機能しないのか
著者: 盛田常夫GDP速報の修正値が発表されて、「アベノミックス」が目指す「好循環」が機能していないことが明々白々になった。前代未聞の大量の貨幣供給を2年も続けながら、なぜ「好循環」が機能しないのか。「経済学者」は円安や消費税引上げに
本文を読むアベノミクスとは何だったのか?4
著者: 大野 和美前回に議論の前提としたポイントから始めよう。 先進工業諸国と形容される諸国の経済成長(GDPの増加率)が嘗てのような勢いがないのは明らかだ。浜矩子(同志社大学教授)さんは「(アベノミクスの)最大の眼目が成長戦略だとい
本文を読むアベノミクスとは何だったのか?2
著者: 大野 和美正直に申し上げれば、私は「新自由主義」とか「新古典派」とかの経済学は学んだことはない。宇野弘蔵を持ち出すまでもなく、現代の企業は株式会社形式で主要国の主要産業は少数の巨大な株式会社によって支配されている。もちろん利益追求
本文を読むアベノミクスとは何だったのか?
著者: 大野 和美アベノミクスはもう過去形で語られるべきであろう。崩れかかっている社会保障制度のてこ入れに「消費税」上げが課題となっていた政権がその先送りを検討し始めている。増税の条件とされる順調な経済情況が見通せないからだ。増税が先送り
本文を読むアベノミ(ッ)クスは愚民政策 -物価上昇と円安が惹き起こす結末
著者: 盛田常夫アベノミ(ッ)クスを信奉する学者は、消費者の合理的行動に期待して、消費者物価の上昇を見込んだ消費活動の活性化が、生産拡大(GDP成長)をもたらすと信じている。しかし、そもそも消費者が合理的に行動するという前提自体が間違
本文を読む地獄への道は善意で敷き詰められている ―レトリックを操る政治は破滅への道―
著者: 盛田常夫いったい経済学は科学かそれともイデオロギーか。これは古くて新しい問題。一昔前、マルクス経済学はイデオロギーで、「近代経済学」は科学と断言する学者が多かったが、何のことはない、マルクス経済学が姿を消したら、「近代経済学」
本文を読むアベノミクスの経済学について
著者: 岡本磐男アベノミクスの経済学とは、今日のデフレ脱却のための三本の矢としての金融緩和、公共事業、成長戦略をさしている。この経済政策は今年7月の参院選挙において、自民・公明が圧勝したことにおいても示されているように、大方の市民・大衆
本文を読む参院選大勝に傲る政権は久しからず -新聞社説もアベノミクスを批判-
著者: 安原和雄平家物語に「驕れる人も久しからず」とある。地位や財力を鼻にかけ、おごり高ぶる者は、その身を長く保つことができないというたとえとして知られる。参院選で大勝した安倍自民党にそういう臭いがつきまとっている。大勝に傲る政権は久
本文を読む「どアホノミクス」の馬脚が現る
著者: とら猫イーチ2013年5月下旬は、後世に残る日々となるかも知れません。 何故かならば、「風が吹けば桶屋が儲かる」式の全国キャンペーンが、敢え無く文字通りに「風前の灯」と化したのですから。 何時かは来ると予想された展開でした。 投資仲
本文を読む相場は誰にも分からないのである ―市場は何故アベノミクスを好感するのか―
著者: 半澤健市最初から逃げを打つつもりはない。しかし相場は誰にも分からないのである。 安倍政権発足少し前から今日に至る円安・株高はどう説明できるのか。アナリストやエコノミストという「専門家」はもっともらしく説明するが、喋っている本人
本文を読むデフレ不況脱出のカギは賃上げ -企業内部留保の還元を社員にも-
著者: 安原和雄信用金庫の経営トップが「デフレ不況脱出のカギは賃上げであり、逆に給与を削減すれば、消費が減り、企業の業績も悪化する」と指摘している。これは大企業経営者たちの「賃上げは、コスト負担増となって経営を圧迫する」という賃金抑制
本文を読むデフレ不況脱出のカギは賃上げ -企業内部留保の還元を社員にも-
著者: 安原和雄信用金庫の経営トップが「デフレ不況脱出のカギは賃上げであり、逆に給与を削減すれば、消費が減り、企業の業績も悪化する」と指摘している。これは大企業経営者たちの「賃上げは、コスト負担増となって経営を圧迫する」という賃金抑制
本文を読む本間宗究「ちきゅうブッタ斬り」(38)
著者: 本間宗究1兆ドルのプラチナ硬貨 1月8日のマスコミ報道によると、「ノーベル経済学者のクルーグマン氏」などが、「額面が一兆ドル(約90兆円)のプラチナ硬貨を鋳造し、連邦準備制度に預ける」という案を提唱したそうである。ただし、こ
本文を読む本間宗究「ちきゅうブッタ斬り」(38)
著者: 本間宗究1兆ドルのプラチナ硬貨 1月8日のマスコミ報道によると、「ノーベル経済学者のクルーグマン氏」などが、「額面が一兆ドル(約90兆円)のプラチナ硬貨を鋳造し、連邦準備制度に預ける」という案を提唱したそうである。ただし、こ
本文を読むアベノミクスは人びとの生活を破壊 -新政党「緑の党」が安倍政権を批判-
著者: 安原和雄2012年夏発足した新政党「緑の党」が最近、安倍政権を手厳しく批判する姿勢を打ち出した。「アベノミクスは人々の生活を破壊する」というのだ。正論であり、支持したい。ただ「緑の党」といってもまだ広く知れ渡っているわけではない
本文を読むアベノミクスは人びとの生活を破壊 -新政党「緑の党」が安倍政権を批判-
著者: 安原和雄2012年夏発足した新政党「緑の党」が最近、安倍政権を手厳しく批判する姿勢を打ち出した。「アベノミクスは人々の生活を破壊する」というのだ。正論であり、支持したい。ただ「緑の党」といってもまだ広く知れ渡っているわけではない
本文を読む寓話「アベのミックソ」 (続)
著者: 盛田常夫第二話 「アベのミックソ」結末 真正維新議員「アベのミックソ総理。金融緩和政策とインフレターゲットについて、質問いたします。まず、追加的金融緩和政策ですが、すでに対GDP 比でみた日銀保有の国債残高は先進国の中でも一番高
本文を読む寓話「アベのミックソ」
著者: 盛田常夫1月3日 ちきゅう座編集部注:原典が、”パロディ「アベのミックソ」”から ”寓話「アベのミックソ」”に改訂されたのに伴い、改訂版を掲載いたします。 第一話 早分かり「アベのミックソ」 J 大学医学部内科医長にアベセンセイ
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