中国の執筆一覧

「封城」(ロックダウン)下の武漢の暮らし - 方方女史の『武漢日記』(13)

著者: 田畑光永

 3月20日  快晴続き。気温は昼に26度まで上がった。でも暖房はまだ止めてない。部屋の中と外の温度が同じくらいになった。窓を開けて空気を通した時、中庭に数羽のカササギが飛来していた。門前の楠と白木蓮の上を飛び回っている

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「封城」(ロックダウン)下の武漢の暮らし - 方方女史の『武漢日記』(12)

著者: 田畑光永

3月19日  封城57日目。  今日とうとう待ち焦がれたいいニュースを聞いた。武漢で感染確認がゼロ、疑似患者もゼロ!そして友人の医師が興奮して言う、「ついにゼロだ。3つのゼロ、蔓延は抑え込んだ。外からの侵入も抑えた。今の

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「封城」(ロックダウン)下の武漢の暮らし - 方方女史の『武漢日記』(11)

著者: 田畑光永

3月17日  封城55日目。  晴天。ごみを捨てに出る。木の枝越しに坂の下の満開の桃の花が見えた。いささか「灌木、春色の断ずるを遮らず 一枝の紅桃、墻より出る」といった趣を感じた。「文聯大院」(筆者の住む居住区)は人が見

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「封城」(ロックダウン)下の武漢の暮らし - 方方女史の『武漢日記』(10)

著者: 田畑光永

3月16日 空がまた暗くなった。しかし、花咲く春、の花は「多彩多姿」だ。色彩が陰鬱を細かく砕いてくれる。だから抑えつけられる感覚はない。離れた江夏(市内の旧武昌区が江夏区となった場所、筆者はそこにも家を持っているようだ)

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香港市民の人権と民主主義擁護のために声を上げよう

著者: 澤藤統一郎

昨日(5月22日)、遅延していた中国の全人代が開幕した。私の関心は2点につきる。一つは、国防費の増額だ。そしてもう一つは、香港版「国家安全法」の制定という方針。 議事が野党の存在なしに一方的に進行することになる。率直に言

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「封城」(ロックダウン)下の武漢の暮らし - 方方女史の『武漢日記』(9)

著者: 田畑光永

3月15日  引き続き好天。空が明るいと、心が弾む。数日前、同じ「文聯大院」(訳者注:文芸関係の人が住む集合住宅の呼び名?)に住む母方の姪が肉まん、焼売といった粉の食材を届けてくれた。2日間食べてみて、北方人がなぜ粉食を

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香港議会でも火事場泥棒的な「国歌条例案」審議強行

著者: 澤藤統一郎

アベ政権の検察庁法改悪案審議強行は火事場泥棒という最大級の非難を受けているが、コロナ禍のドサクサは日本だけのものではない。大きな抗議行動が困難なこの時期だからこそ今がチャンスという火事場泥棒はアベだけではない。香港の事態

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「封城」(ロックダウン)下の武漢の暮らし - 方方女史の『武漢日記』(8)

著者: 田畑光永

3月14日  快晴。桜はまだ満開だろうか。桜見物の開放日は、いつも雨が降ったり、風が吹いたりだとよく言われるが、それも2,3日ですっかり散ってしまう。満開を見て、すぐに落花の寂しさが来るから、その命のはかなさが人にあまた

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海峡両岸論 第114号 2020.5.13発行 - 新型コロナめぐる情報操作の実態 支離滅裂なトランプの陰謀論 -

著者: 岡田 充

 トランプ米政権の新型コロナウイルスに対する言動は終始、一貫性を欠いてきた。コロナ禍をめぐる対中国姿勢を振り返れば、トランプ(写真「武漢起源に自信」と記者会見で協調=テレビ東京)と政権幹部がいかに支離滅裂で、デマに満ちた

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「封城」(ロックダウン)下の武漢の暮らし - 方方女史の『武漢日記』(7)

著者: 田畑光永

3月13日  太陽は正午になってもまだ眩しい。午後になって光は薄くなり、風も吹き始める。お日様の顔は変わるときに変わる。このままでもう少し、と思ってもそれは無理。武漢大学の桜はもうみんな咲いたろう。老斎舎のベランダから下

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 「封城」(ロックダウン)下の武漢の暮らし - 方方女史の『武漢日記』(6)

著者: 田畑光永

3月12日  太陽は沈んだが、空は明るい。春の感覚はまだ濃厚に残っている。まず数人の友達が一冊の冊子を送ってきた一件を書く。タイトルは「ネットにおける方方へのこのような攻撃を貴方はどう見る?」  そこには200篇以上の私

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「封城」(ロックダウン)下の武漢の暮らし - 方方女史の『武漢日記』(5)

著者: 田畑光永

3月10日 天気は依然申し分なし。気持ちのいい早春の陽光。この季節に、がらんと人気のない東湖を想像する。梅はこの2,3日来の風雨で花が落ちてしまったろう。千本、万本の樹木はただ自らの楽しみのためだけに花を咲かせてこの季節

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「封城」(ロックダウン)下の武漢の暮らし - 方方女史の『武漢日記』(4)

著者: 田畑光永

3月10日  天気はすこぶるよくなった。お日様がまぶしい。どこの庭も写真に絶好だ。満開の花、百花繚乱。そうだ思い出した。今年は2月6日に海南島に行き、ちょうど今日、帰ってくる予定だった。結果は市内に封じ込められて、出かけ

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「封城」(ロックダウン)下の武漢の暮らし - 方方女史の『武漢日記』(3)

著者: 田畑光永

訳者注: ご覧のように今回は前回までよりすこし長い。途中、省略した部分がないためだが、そうしたには理由がある。お読みいただけばお分かりのように、今回は日記の日付より2か月近く以前の1月中旬、蔓延がまだ初期の段階に、北京で

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「封城」(ロックダウン)下の武漢の暮らし - 方方女史の『武漢日記』(2)

著者: 田畑光永

『武漢日記』3月8日 (訳者注:前回は2月6日に書かれた日記だったから、それから1か月が過ぎている。残念ながら、その間の日記は入手できていない。また、文中のカッコ内は訳者の注だが、必要と思われる部分については、末尾に説明

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「封城」(ロックダウン)下の武漢の暮らし ー方方女史の『武漢日記』抄訳

著者: 田畑光永

 新型コロナ肺炎はいまだに世界中で猖獗をきわめているが、発症の地となった中国の武漢市は1月23日から2ケ月半にも及んだ封鎖―中国語では「封城」―が4月8日に解けて、1100万市民の生活はようやくもとに戻りつつあると伝えら

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「中国のすさまじい軍拡を警戒せよ」―右派ジャーナリズムの見方

著者: 阿部治平

――八ヶ岳山麓から(311)―― トランプ米大統領が新型コロナウイルスを「中国ウイルス」と呼んだのに対して、中国外交部報道官がアメリカ由来の可能性もあるとして噛みついたことがあった。いまも双方けんか腰だが、これは一時的現

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「日本人、毎日一度はゴメンナサイ」、「中国人、・・・・・」 ―米中対立から見えてくるもの

著者: 田畑光永

 日本人、毎日一度はゴメンナサイ――中国人留学生作の川柳だそうである。その真偽は不明だが、なるほどわれわれの一面をみているな、と感心した記憶がある。なら、こちらからお返しをするとどうなるか。  中国人、死んでも言わないゴ

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海峡両岸論 第112号 2020.3.18発行 - 安倍政権下では難しい日中改善 習訪日延期と腰定まらぬ対中政策 -

著者: 岡田 充

 新型コロナウイルス肺炎「COVID19」の感染はイタリア、イラン、米国に一気に広がり、世界保健機関(WHO)=写真 テドロスWHO事務局長=は3月11日、「パンデミック」宣言をした。トランプ米大統領は、英国を除く欧州各

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「世界は中国に感謝すべし」ですって―中国の言論は自由です!

著者: 田畑光永

 コロナウイルス肺炎はまだまだ世界中に広まりそうだが、本家の中国では累計患者数が8万人を突破し、死者も3千人を越えたあたりで、さすがに勢いが衰えてきたようである。それは喜ばしいことなのだが、さてこの2か月ほどを振り返って

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延期のお知らせ・・・2/29(土)公開研究会「現代資本主義と中国技術・経済の躍進 ー米国と対峙する中国ー」

著者: 中瀬勝義

2月25日に掲載しました下記の研究会はコロナウイルスの影響で延期となりました。 ********* 公益財団法人政治経済研究所 公開研究会 現代資本主義と中国技術・経済の躍進 -米国と対峙する中国- 報告者: 井村喜代子

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海峡両岸論 第111号 2020.2.20発行 - 習指導部の統治揺さぶる新型肺炎 地方幹部切り、防戦に必死 -

著者: 岡田 充

 中国・武漢で発生した新型コロナウィルス新型肺炎(COVID19)は、世界的規模で感染が拡大。死者数は重症急性呼吸器症候群(SARS)の二倍を超えた。中国全土で生産活動が停滞し、サプライチェーン(供給網)への打撃は、世界

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コロナ・ウイルスの中南海への浸透度は?―新型肺炎と習近平政治

著者: 田畑光永

 2月18日の中国政府の発表によれば、中国のコロナ・ウイルス肺炎の感染者は7万2436人、死者は1868人に達したということである。この後、その数字はさらに増えるのか、それともそろそろヤマを越えて終息に向かうのかが世界の

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中國指導部、元旦(旧暦)から新型肺炎対策 昨年来の難題から目を逸らせる効果も

著者: 田畑光永

 昨年12月、中国湖北省武漢から始まった新型肺炎の蔓延はまだ頂上が見えない。昨27日の中国国家衛生健康委員会の発表では患者数は2744人、うち重傷者は461人、死者は80人に達したという。海外への拡散も続いていて、世界が

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日本大学経済学部 中国・アジア研究センター主催 国際シンポジウム - ユーラシア新興市場国における国家と市場:中国,ロシア,中東欧諸国の比較研究 -

著者: リベラル21

日時: 2020年1月25日(土曜日) 場所: 日本大学経済学部7号館 2階 講堂    “https://www.eco.nihon-u.ac.jp/access/       プログラム(使用言語:英語)

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