台湾総統選挙(2020年1月11日投開票)で、民主進歩党(民進党)の蔡英文総統が過去最多の817万票(得票率57・1%)を獲得して圧勝・再選(写真 勝利宣言後、記者会見する蔡氏 TVBS画面から)された。立法委員選挙も
本文を読む中国の執筆一覧
米中「第1段階協定」に署名 ―「内弁慶」習近平の面目躍如 国内の反米感情をどう抑えるかが見もの
著者: 田畑光永何度も「合意近し」「署名近し」といううわさが流れて、その都度、世界の株式相場を揺らしてきた米中貿易摩擦についての「第1段階協定」が15日、ようやくワシントンで署名された。 国家間の約束事は通常、同格の代表どうしの間で
本文を読む台湾総統に蔡英文再選 ――流れは変わった、負けたのは習近平である
著者: 田畑光永去る11日の台湾総統選。予想された結果とはいえ現職の蔡英文が得票率57.13%、800万票余を積み上げて圧勝したことは、中華人民共和国誕生以来の中国の歴史の流れが変わったのを世界に知らしめる一大エポックを画すものであっ
本文を読む台湾総統選は、「民主主義を守ろう」対「みんな金持ちになれる」の抗争。
著者: 澤藤統一郎台湾総統選の結果には注目すべきだろう。時事の記事には、「蔡英文氏が再選 過去最多得票で韓氏に圧勝―「一国二制度」拒絶」と見出しが打たれている。取材者の印象が「圧勝」だというのだ。 昨日《1月11日》の投開票で、投票率は7
本文を読むサハロフ賞受賞、されど受賞者の消息は不明
著者: 阿部治平12月18日、欧州連合(EU)の欧州議会で、人権や民主主義を守る上で功績のあった人に贈る「サハロフ賞」の授賞式があった。今年の受賞者、ウイグル族の経済学者イリハム・トフティ氏(50)は、中国で国家分裂罪に問われて収監され
本文を読む海峡両岸論 第109号 2019.12.11発行 - 現実味帯びてきた「中ロ同盟」 ミサイル軍拡進み、米朝協議に影響 -
著者: 岡田 充中国とロシアが軍事を含むあらゆる領域で連携と協力を強化し、事実上の「中ロ同盟」の存在が現実味を帯びてきた。米ロ対立と米中対立の副産物でもあるが、「中ロ同盟」の仮想敵は米国及び、米国と同盟関係を結ぶ日本、北大西洋条約機構
本文を読むトランプは習近平の救いの神?- 棚からぼた餅のサンドバッグ ――習近平の中国(9)
著者: 田畑光永米議会上下両院がともに圧倒的多数で「香港人権・民主法案」を可決したのを受けて、その成立のための大統領署名を中国との貿易交渉を抱えているトランプ大統領がすんなりするかどうか、世界が注目する中、11月27日、トランプはあっ
本文を読む香港区議会議員選挙結果の巨大な意義>―ゆらぐ一党独裁の根拠 ――習近平の中国(8)
著者: 田畑光永世界が注目する中、24日に投開票がおこなわれた香港区議会選挙の結果はいわゆる民主派の圧倒的勝利となった。投票総数約300萬、得票率は民主派57%、親中派41%。当選者数民主派395人、親中派59人、その他8人(11月2
本文を読む海峡両岸論 第108号 2019.11.23発行 - 中国の一党独裁とは何なのか 危機感あらわにした4中総会-
著者: 岡田 充「世界は100年来の大変動の局面にあり、国際情勢は複雑で目まぐるしく変化している。改革・発展・安定、内政・外交・国防、党・国家・軍の統治が直面するリスク・挑戦の厳しさはかつてなかった」― これは、習近平・中国共産党総書
本文を読む少数民族にとって中国革命とは何だったか(7)
著者: 阿部治平――八ヶ岳山麓から(300)―― ここでは皇帝に匹敵する権力と階級闘争の論理が少数民族の衰退を導いた経過を見る。 反右派闘争の始まり 1956年2月、ソ連共産党20回大会でのフルシチョフ首相のスターリン批判は世界に大きな
本文を読む少数民族にとって中国革命とは何だったか(6)
著者: 阿部治平――八ヶ岳山麓から(299)―― チベット人は現行の行政区分とは別に、チベット人地域を3区分する。ラサやシガツェを中心とする地域はウ・ザンである。カムは現在のチベット自治区のチャムド地区と四川省甘孜州、雲南省徳欽州、それ
本文を読む「香港での弾圧の即時中止を求める」
著者: 澤藤統一郎香港の事態が頭から離れない。大国中国の権力に対峙し、民主主義を求めて立ち上がった香港の人びとに心からの敬意を惜しまない。遠くからの声援を送りたいが、これ以上の犠牲を出して欲しくはない。胸が痛むばかり。 いったい中国はどう
本文を読む少数民族にとって中国革命とは何だったか(5)
著者: 阿部治平――八ヶ岳山麓から(297)―― いわゆるチベット叛乱は、農牧民のレベルでは、民族の自決とか高度の自治を要求するものではなかった。初めは「民主改革」への抵抗である。こののちは中共軍の殺人と破壊からの逃亡である。 パンチェ
本文を読む少数民族にとって中国革命とは何だったか(4)
著者: 阿部治平――八ヶ岳山麓から(296)―― チャムドへの進軍 1959年3月、チベットの王にしてチベット仏教最高位の僧ダライ・ラマはインドに亡命した。かくしてこの政教一致の国家は消えたが、その画期となったのはラサ政府の拠点チャムド
本文を読む少数民族にとって中国革命とは何だったか(3)
著者: 阿部治平すべては毛沢東から始まった 1949年の中華人民共和国成立後から1953年までに、中国内地(漢人地域)では農地改革が完了した。このとき、すでに農業生産合作社(のちの生産隊)が試行されていたが、それは期待通りに経営されてい
本文を読むようやく決まった中国共産党4中全会 ――習近平の中国(7)
著者: 田畑光永中国を観察している人間としては、この数日、なんとなく落ち着かなかった。というのは他でもない。23日の本欄(習近平の中国 6)でも触れたが、今月中に開くとすでに8月に予告された中国共産党の第19期4中全会という会議につい
本文を読む少数民族から見た中国革命70周年(2)
著者: 阿部治平――八ヶ岳山麓から(294)―― 2019年10月1日は中国共産党にとって建国70周年だったが、少数民族にとっては過酷な日々の始まりの記念日だった、と前記(八ヶ岳山麗から(294))で書いた。とりわけチベット人にとっては
本文を読む不安を掻き立てる米中関係――双方に見える“司令塔不在” ――習近平の中国(6)
著者: 田畑光永トランプ米大統領が米中間の貿易不均衡をやり玉にあげて、その是正をやみくもに迫って始まった米中「新冷戦」は、各方面に飛び火しながらすでにおよそ1年半を経過した。 ここまでの「戦況」を整理してみると、双方が面と向かって矛
本文を読む中国よ、大国の風格はどこに。
著者: 澤藤統一郎風格という言葉がある。その意味するところの説明は難しいが、なんとなく分からないではない。山岳や巨樹・古木の中には、確かに風格を感じさせるものがある。遺跡や建造物についても同様である。自ずと畏敬の念を呼び起こす雰囲気。今は
本文を読む少数民族から見た中国革命70周年(1)
著者: 阿部治平――八ヶ岳山麓から(293)―― 1949年10月1日、毛沢東は北京天安門楼上で、中華人民共和国の成立を宣言した。70年後のことし2019年10月1日、習近平国家主席はこれを記念して盛大なパレードを催した。 しかしモンゴ
本文を読む海峡両岸論 第107号 2019.10.12発行 - 中国は香港に武力行使しない 依然必要な『国際金融センター』-
著者: 岡田 充中国が建国70周年を迎えた10月1日、大規模デモが続く香港で、警察官が高校生に実弾を発射し情勢は緊迫化した。(写真 U-TUBEから) 香港政府は5日、「緊急状況規則条例」を発動し、デモ参加者が顔をマスクで覆うのを禁じ
本文を読む不安?焦り?それともほかに?――国慶節、何故の大騒ぎ ――習近平の中国(5)
著者: 田畑光永昨10月1日は中国の建国記念日、国慶節だった。ことしは建国70周年ということで、盛大なお祝いになるらしいと言われていたので、さてどんなものかと、インターネットの中継を見ていた。驚いた。なんといったらいいか、何かに向かっ
本文を読む中国経済をどう見るか
著者: 阿部治平――八ヶ岳山麓から(292)―― この数年「中国経済は中所得国の罠にはまり始めた」「近々崩壊する」といった議論が論壇に繰り返し現れている。だが中国経済は減速したとはいえ、昨年もバブルははじけず、破綻もしなかった。だれが見
本文を読む中国の知識人は何を考えているか
著者: 阿部治平――八ヶ岳山麓から(290)―― 今年1月、元北京大学教授鄭也夫が「中国共産党は歴史の舞台から退場を」という趣旨の主張を公開したというニュースがあった(信濃毎日新聞2019・1・9)。習近平政権の思想統制のなか、リベラル
本文を読む海峡両岸論 第106号 2019.09.11発行 - 北朝鮮の「後ろ盾」強める中国 中朝国境の鴨緑江ルポ -
著者: 岡田 充「ジージー」というセミが鳴く林を通って坂を下ると、突然視界が開けた。鉄線フェンスの先2メートル程の幅の小川を挟んで広がる緑の森は、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の新義州(写真「物品を朝鮮側に投げるのは厳禁」と赤字の注
本文を読む香港・加油(香港の市民よ、がんばれ)!!
著者: 澤藤統一郎10年ほども前のある土曜日の午後のこと。NHKラジオからこんな言葉が、耳にはいってきた。 「今日の番組では、折り込み都々逸を募集しています。季節にちなんで、『クチナシ』を折り込んでください。」「さっそくこんな句が届きまし
本文を読む「平和を願う文京戦争展」総括会議ご報告
著者: 澤藤統一郎日中友好協会・文京支部が、8月8日~10日の3日間、文京シビック内のアートサロン(展示室2)で開催した、「平和を願う文京戦争展―日本兵が撮った日中戦争」の総括会議が8月28日夕刻に開かれた。ノモンハンから帰日したばかりの
本文を読む大草原のノモンハンと、ピリピリ感中国のご報告。
著者: 澤藤統一郎一昨日(8月28日)、ノモンハンへの旅から帰日した。充実した6泊7日。まだ、気持は草原の風に吹かれたままである。日常生活の感覚が戻ってこない。 なるほど、内蒙古の草原は確かに広かった。森も、林も、一本の木立ちもない、見は
本文を読む「星々之火 可以燎原」香港が訴えるもの ――習近平の中国(4)
著者: 田畑光永毎日、固唾をのんで香港からのニュースを見ている。犯罪容疑者を中国へ引き渡すことを可能とする「逃亡犯条令」改正案に反対するデモが始まったのは6月9日だった。じつは恥ずかしながら、現行法では、香港は大陸へ容疑者を引き渡さな
本文を読むいざ、モンゴルの大平原へ。ノモンハンへ。
著者: 澤藤統一郎本日(8月22日)、私は内蒙古ハイラルへの旅の途上である。帰京は8月28日夕刻の予定。おそらく、ハイラルでお分かりの方は少なかろう。ノモンハンの近くの街である。戦前、このハイラルに第23師団の本部があった。そして、その近
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