中国の執筆一覧

中央委員の選挙はどのように? ― 中国共産党大会を考える 7

著者: 田畑光永

 中國共産党の第20回大会は22日に閉会した。最終日のメイン・イベントは第20期の中央委員とその候補委員、それに中央規律検査委員会の委員の選挙であった。  そして前者では205人の中央委員と171人の候補委員が選出され、

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来るところまできた?習一強体制 ― 中国共産党第20回大会について 6

著者: 田畑光永

 奇妙な光景だった。一昨22日、中国共産党第20回党大会の最終日、おそらく最後の議題であった中国共産党規約の改訂案が議題になっていた時だと思う(思うというのは、詳しい議事日程は公表されていないので)、舞台最前列の中央、習

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ベールに覆われた「中国式民主」の総本山 ― 闇?から現れる次期指導者 第20回中国共産党大会について 5

著者: 田畑光永

 16日に開会した中国共産党大会は、途中、17日に発表されることになっていた今年7~9月の経済成長率などの経済指標が理由の説明もないまま発表が延期されるというハプニングはあったものの、おおむね順調に進んでいるようである。

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脚本通りのスタートと見えたのに、とんだ躓き・・・ ― 中国共産党第20回大会について  4

著者: 田畑光永

 16日に始まった中国共産党の第20回大会、初日の主要議題は前回大会以来の5年間の「活動報告」だが、これまでの例では、次の5年間を担うトップ候補が行うことが多かったこの報告を、今回は習近平が自ら行ったことで、習続投が既定

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習近平の活動報告を聞く・無味乾燥の2時間弱 ― 中国共産党第20回党大会について 3

著者: 田畑光永

 一昨16日、中国共産党の第20回党大会が始まった。最近はありがたいことに毎年春の全国人民代表大会と5年に1度の共産党大会の初日は新華社がネット中継してくれるので、出席者なみの臨場感を味わうことが出来る。  正規の大会代

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海峡両岸論 第143号 2022.10.11発行 - 「台湾は中国内政」と認めた大平外相 日中共同声明からみる台湾の現状 -

著者: 岡田 充

 バイデン大統領が9月18日、米TV番組(写真CBS 60 Minutesから)テレビで「台湾独立」を容認する発言をした。米上院外交委員会が可決した台湾を国家扱いする「台湾政策法案」に続く、中国への挑発だ。日中国交正常化

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ひょっとすると、これが勝利宣言?― ―中国共産党第20回党大会について 2

著者: 田畑光永

 来る16日に開会する中國共産党第20回党大会について、前回は9600万余の党員から2296人の「代表」、日本風に言えば大会代議員がどう選ばれるのかを見た。と言っても、これまた細かいところは分からないのだが、誰を党のトッ

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政党の大会というけれど― ―― 中国共産党第20回党大会について1

著者: 田畑光永

 今月16日から中国共産党の第20回党大会が北京で開かれる。中国という大国の政権党の定期大会であり、5年に1度の開催だから、ここで次の5年間、国の支配機構の要所を占める幹部たちの顔ぶれと施政の基本方針が決まる。いったん支

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求職難と求人難の同時発生、これを中国政府はどうさばくか

著者: 阿部治平

――八ヶ岳山麓から(395)――  中国の2022年の成長率は、都市ロックダウン政策の影響で、コロナ以前の6%台から3~4%あるいはそれ以下に低落すると見られている。このためだろうか、中国国家統計局の発表によると、今年7

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日中国交「正常化」から50年。様変わりの中国とどう付き合うべきか。

著者: 澤藤統一郎

(2022年9月29日)  日中国交「正常化」から50年である。1972年の9月29日、北京で日中両国の首脳が共同声明に署名した。日本は「過去の戦争を通じて中国国民に重大な損害を与えたことの責任を痛感し深く反省する」とし

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海峡両岸論 第142号 2022.09.15発行 - 台湾を同盟国化し外交特権を付与 「日米台同盟」狙う台湾政策法案 -

著者: 岡田 充

 米国の対中挑発は続く。ペロシ下院議長の台湾訪問に続いて、超党派上院議員が台湾を同盟国にして攻撃用兵器を供与、在米機関の名称を「台湾代表処」に変え外交特権を付与する「2022年台湾政策法案」注1を米上院に提出した。法案が

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2022.09.10 一党支配と個人崇拝の禁止を要求――中国に投獄覚悟の公然たる批判現る

著者: 阿部治平

――八ヶ岳山麓から(393)――  8月末に日本のメディアは、中国のネット上に習近平総書記(国家主席)を批判する文書が現れたと報じた。5年に1度の中国共産党大会を秋に控えて、3期目を目指す習氏の権力集中と個人崇拝への動き

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人権侵害の指摘は内政干渉ではない ー 国連ウイグル報告書への中国反発に思う。

著者: 澤藤統一郎

(2022年9月2日)  「鳥のまさに死なんとするや、その鳴くや哀し。人のまさに死なんとするや、その言うや善し」という。名言の一つだろう。人の引き際の言葉は、真実を語るものという意味だが、引き際にならなければ語りにくい真

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海峡両岸論 第141号 2022.08.13発行 - 「一つの中国」、米日との対立が先鋭化 ペロシ訪台と「第4次海峡危機」 -

著者: 岡田 充

 中国はナンシー・ペロシ米下院議長の台湾訪問(8月2~3日)=写真 総統府HP=の報復措置として、8月4日から7日まで台湾を包囲する6カ所の演習区域で、ミサイル発射を含む「重要軍事演習行動」を行った注1 。演習には中国空

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「邪教」はとうてい許せない。しかし、「サタン」はもっと怖い。

著者: 澤藤統一郎

(2022年7月31日)  安倍晋三の銃撃事件以来、旧統一教会の反社会性がクローズアップされ、自民党とりわけ安倍派の政治家とこの反社会的組織との癒着が大きく問題視されている。  私も、統一教会を徹底して批判しなければなら

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到站下車 「駅に着いたら下車しよう」 ―あたりまえではないか

著者: 田畑光永

 最近、中国に「到站(タン)下車」という言葉がある、と知人が教えてくれた。「站」は駅である。だから「駅に着いたら下車する」―つまり当たり前のこと、当然のことの比喩に使う。日本語でいえば「雨の降る日は天気が悪い」のような。

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中国人口ナンバー2へ 鄧小平の言う「普通選挙への障害」はなくなった ―あとは習近平の決断一つ、腹をくくれ

著者: 田畑光永

 7月11日の世界人口デーに国連が発表した世界人口予測によると、来年、インドが中国を抜いて世界一の人口大国になるとのことである。今年、2022年の両国の人口は中国14億2600万人、インド14億1200万人で、その差14

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習近平とNATOの「体制上の挑戦」 「体制上の挑戦者」と言われた習近平の胸中は ―驚き?怒り?冷笑?無視?

著者: 田畑光永

 6月29日の本ブログ(ちきゅう座編集委員会注:http://lib21.blog96.fc2.com/)で、私は今年の中国共産党の創立記念日、7月1日がどんな行事になるか、習近平がどんな振る舞いに出るかを注目している、

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スマホのアプリが突然「赤」となって、デモ参加者は隔離され追い払われた。

著者: 澤藤統一郎

(2022年6月17日)  これは恐ろしい話である。今のところは中国のエピソードだが、もしかしたら明日の人類全体の様子を物語っているのかも知れない。  ジョージ・オーウェルのデストピア小説「1984年」は、1948年に書

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