中國共産党の第20回大会は22日に閉会した。最終日のメイン・イベントは第20期の中央委員とその候補委員、それに中央規律検査委員会の委員の選挙であった。 そして前者では205人の中央委員と171人の候補委員が選出され、
本文を読む中国の執筆一覧
来るところまできた?習一強体制 ― 中国共産党第20回大会について 6
著者: 田畑光永奇妙な光景だった。一昨22日、中国共産党第20回党大会の最終日、おそらく最後の議題であった中国共産党規約の改訂案が議題になっていた時だと思う(思うというのは、詳しい議事日程は公表されていないので)、舞台最前列の中央、習
本文を読む経済大国中国の、度しがたい人権後進国性。
著者: 澤藤統一郎(2022年10月22日) 本日、第20回中国共産党大会が閉幕。胡錦濤強制退去の一幕も含めて、面白くもおかしくもないシラケたセレモニー。要するに習近平一強独裁体制を追認し、さらに習近平個人崇拝路線確認の儀式。一党独裁に
本文を読むベールに覆われた「中国式民主」の総本山 ― 闇?から現れる次期指導者 第20回中国共産党大会について 5
著者: 田畑光永16日に開会した中国共産党大会は、途中、17日に発表されることになっていた今年7~9月の経済成長率などの経済指標が理由の説明もないまま発表が延期されるというハプニングはあったものの、おおむね順調に進んでいるようである。
本文を読む脚本通りのスタートと見えたのに、とんだ躓き・・・ ― 中国共産党第20回大会について 4
著者: 田畑光永16日に始まった中国共産党の第20回大会、初日の主要議題は前回大会以来の5年間の「活動報告」だが、これまでの例では、次の5年間を担うトップ候補が行うことが多かったこの報告を、今回は習近平が自ら行ったことで、習続投が既定
本文を読む習近平の活動報告を聞く・無味乾燥の2時間弱 ― 中国共産党第20回党大会について 3
著者: 田畑光永一昨16日、中国共産党の第20回党大会が始まった。最近はありがたいことに毎年春の全国人民代表大会と5年に1度の共産党大会の初日は新華社がネット中継してくれるので、出席者なみの臨場感を味わうことが出来る。 正規の大会代
本文を読む中国の「中間的立場」はいつまで続くか
著者: 阿部治平――八ヶ岳山麓から(397)―― 各メディアによると、9月15日、上海協力機構(SCO)サマルカンド会議における中露首脳会談を前にして、プーチン氏は「中国の友人がバランスのとれた立場をとっていることを高く評価する」「ウ
本文を読む海峡両岸論 第143号 2022.10.11発行 - 「台湾は中国内政」と認めた大平外相 日中共同声明からみる台湾の現状 -
著者: 岡田 充バイデン大統領が9月18日、米TV番組(写真CBS 60 Minutesから)テレビで「台湾独立」を容認する発言をした。米上院外交委員会が可決した台湾を国家扱いする「台湾政策法案」に続く、中国への挑発だ。日中国交正常化
本文を読むひょっとすると、これが勝利宣言?― ―中国共産党第20回党大会について 2
著者: 田畑光永来る16日に開会する中國共産党第20回党大会について、前回は9600万余の党員から2296人の「代表」、日本風に言えば大会代議員がどう選ばれるのかを見た。と言っても、これまた細かいところは分からないのだが、誰を党のトッ
本文を読む政党の大会というけれど― ―― 中国共産党第20回党大会について1
著者: 田畑光永今月16日から中国共産党の第20回党大会が北京で開かれる。中国という大国の政権党の定期大会であり、5年に1度の開催だから、ここで次の5年間、国の支配機構の要所を占める幹部たちの顔ぶれと施政の基本方針が決まる。いったん支
本文を読む求職難と求人難の同時発生、これを中国政府はどうさばくか
著者: 阿部治平――八ヶ岳山麓から(395)―― 中国の2022年の成長率は、都市ロックダウン政策の影響で、コロナ以前の6%台から3~4%あるいはそれ以下に低落すると見られている。このためだろうか、中国国家統計局の発表によると、今年7
本文を読む日中国交「正常化」から50年。様変わりの中国とどう付き合うべきか。
著者: 澤藤統一郎(2022年9月29日) 日中国交「正常化」から50年である。1972年の9月29日、北京で日中両国の首脳が共同声明に署名した。日本は「過去の戦争を通じて中国国民に重大な損害を与えたことの責任を痛感し深く反省する」とし
本文を読む海峡両岸論 第142号 2022.09.15発行 - 台湾を同盟国化し外交特権を付与 「日米台同盟」狙う台湾政策法案 -
著者: 岡田 充米国の対中挑発は続く。ペロシ下院議長の台湾訪問に続いて、超党派上院議員が台湾を同盟国にして攻撃用兵器を供与、在米機関の名称を「台湾代表処」に変え外交特権を付与する「2022年台湾政策法案」注1を米上院に提出した。法案が
本文を読む2022.09.10 一党支配と個人崇拝の禁止を要求――中国に投獄覚悟の公然たる批判現る
著者: 阿部治平――八ヶ岳山麓から(393)―― 8月末に日本のメディアは、中国のネット上に習近平総書記(国家主席)を批判する文書が現れたと報じた。5年に1度の中国共産党大会を秋に控えて、3期目を目指す習氏の権力集中と個人崇拝への動き
本文を読む人権侵害の指摘は内政干渉ではない ー 国連ウイグル報告書への中国反発に思う。
著者: 澤藤統一郎(2022年9月2日) 「鳥のまさに死なんとするや、その鳴くや哀し。人のまさに死なんとするや、その言うや善し」という。名言の一つだろう。人の引き際の言葉は、真実を語るものという意味だが、引き際にならなければ語りにくい真
本文を読む大国間の危ういゲーム
著者: 阿部治平――八ヶ岳山麓から(390)―― 中国外交学院副院長王帆氏は、8月17日、人民日報国際版の環球時報に「アメリカは覇権維持のために世界を将棋の対局と見なしている」という論説を発表した。王帆氏は中華アメリカ学会副会長で、ア
本文を読む日中国交正常化50周年記念大集会
著者:■短信■ 日中国交正常化50周年記念大集会 中国を仮想敵国に仕立て上げて、着々と戦争準備に突き進んで良いのか 今年9月29日に日中共同声明が調印されてから50年を迎えます。これを記念して、前日の9月28日
本文を読むチベット現代文学を読む
著者: 阿部治平――八ヶ岳山麓から(389)―― 最近、チベット語テキストによる短編小説集を読む機会があった。 ラシャムジャ著・星泉訳『路上の陽光』(書肆侃侃房 2022・03)と、星泉・三浦順子・海老原志穂3氏の翻訳編集による『チベッ
本文を読む海峡両岸論 第141号 2022.08.13発行 - 「一つの中国」、米日との対立が先鋭化 ペロシ訪台と「第4次海峡危機」 -
著者: 岡田 充中国はナンシー・ペロシ米下院議長の台湾訪問(8月2~3日)=写真 総統府HP=の報復措置として、8月4日から7日まで台湾を包囲する6カ所の演習区域で、ミサイル発射を含む「重要軍事演習行動」を行った注1 。演習には中国空
本文を読むペロシ訪台―愚かな、あまりにも愚かな
著者: 阿部治平――八ヶ岳山麓から(388)―― ペロシ米下院議長の台湾訪問は、アメリカでも危ぶむ声があったが、彼女はおのれの政治信条にもとづいて強行した。かりに目的のひとつが半導体サプライチェーン確立のためだとしても別な方法はいくら
本文を読む安倍外交の克服と岸田外交への期待
著者: 阿部治平――八ヶ岳山麓から(387)―― 根性の座った外交官として知られる、元外務審議官田中均氏はこのほど毎日新聞政治プレミアムに寄稿し、岸田内閣に独自外交を求め、日本は「外交の内政化」から脱却しなければ活路はない、近隣諸国と
本文を読む「邪教」はとうてい許せない。しかし、「サタン」はもっと怖い。
著者: 澤藤統一郎(2022年7月31日) 安倍晋三の銃撃事件以来、旧統一教会の反社会性がクローズアップされ、自民党とりわけ安倍派の政治家とこの反社会的組織との癒着が大きく問題視されている。 私も、統一教会を徹底して批判しなければなら
本文を読む中国から見た安倍施政下の安全保障政策
著者: 阿部治平――八ヶ岳山麓から(386)―― 安倍晋三氏殺害事件の16日前、中国人民日報の国際版「環球時報」に、安倍晋三施政下の安全保障政策の変化の過程を分析した論文「日本が直面する最大の脅威」が現れた(2022・06・22)。
本文を読む到站下車 「駅に着いたら下車しよう」 ―あたりまえではないか
著者: 田畑光永最近、中国に「到站(タン)下車」という言葉がある、と知人が教えてくれた。「站」は駅である。だから「駅に着いたら下車する」―つまり当たり前のこと、当然のことの比喩に使う。日本語でいえば「雨の降る日は天気が悪い」のような。
本文を読む中国人口ナンバー2へ 鄧小平の言う「普通選挙への障害」はなくなった ―あとは習近平の決断一つ、腹をくくれ
著者: 田畑光永7月11日の世界人口デーに国連が発表した世界人口予測によると、来年、インドが中国を抜いて世界一の人口大国になるとのことである。今年、2022年の両国の人口は中国14億2600万人、インド14億1200万人で、その差14
本文を読む専制主義といわれようと民主主義だ
著者: 阿部治平――八ヶ岳山麓から(384)―― 天安門事件(六四学生運動)のちょうど1年前、1988年末にときの中国共産党総書記趙紫陽は、「民主主義はあと10年待ってほしい」といった。当時中国では、「開発独裁」論議が盛んであったから
本文を読む習近平とNATOの「体制上の挑戦」 「体制上の挑戦者」と言われた習近平の胸中は ―驚き?怒り?冷笑?無視?
著者: 田畑光永6月29日の本ブログ(ちきゅう座編集委員会注:http://lib21.blog96.fc2.com/)で、私は今年の中国共産党の創立記念日、7月1日がどんな行事になるか、習近平がどんな振る舞いに出るかを注目している、
本文を読む中国は衰弱する日本をどう見ているか
著者: 阿部治平――八ヶ岳山麓から(381)―― わが国の国力の衰弱はかなり前からの話だが、あらためて日本は世界市場においてどんどん存在感を失っていることを痛感させられる。 日本の国債発行高は1000兆円、地方も入れると1200兆円
本文を読むスマホのアプリが突然「赤」となって、デモ参加者は隔離され追い払われた。
著者: 澤藤統一郎(2022年6月17日) これは恐ろしい話である。今のところは中国のエピソードだが、もしかしたら明日の人類全体の様子を物語っているのかも知れない。 ジョージ・オーウェルのデストピア小説「1984年」は、1948年に書
本文を読む日米首脳会談とバイデンの「YES」について
著者: 阿部治平――八ヶ岳山麓から(379)―― 5月24日、岸田文雄首相とバイデン米大統領との会談があった。両首脳は「自由で開かれたインド太平洋」の実現に向け、日米同盟の深化が重要になっている、との認識を共有したという。双方、軍事費
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