人権の執筆一覧

はたして日本は文明国か。文明国の価値観を受け容れることが出来るのか。

著者: 澤藤統一郎 両性の平等, 人権, 差別

(2023年3月17日)  昨日の東京新聞朝刊トップに、「日本はLGBTQ法整備を」「2月に首相宛促す書簡 差別禁止訴え」「先進6カ国+EU駐日大使」という大見出し。  東京新聞のネット版では、「日本除いた『G6』からL

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弁護士会懲戒委員の皆様に、代理人として、総論的な意見を申し上げます。

著者: 澤藤統一郎

(2023年3月15日)  対象弁護士(被懲戒請求人)代理人の東京弁護士会の澤藤と申します。23期です。1971年4月に弁護士となって以来、司法はどうあるべきか、司法の一翼を担う弁護士は、あるいは弁護士会は如何にあるべき

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おめでとう・袴田巌さん!! 《死刑台からの生還》

著者: 澤藤統一郎

(2023年3月13日) 人の世の悲劇の形はさまざまだが、冤罪ほどの悲惨は稀であろう。ましてや、冤罪による死刑宣告の確定は悲劇の極みである。その悲嘆、絶望、恐怖、神への呪い、社会への憎悪、近親への慮り…、いかばかりであろ

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「竹の檻」に閉じ込められた気の毒な人たちを思う。

著者: 澤藤統一郎

(2023年2月23日)  天皇誕生日である。もちろん、少しも目出度い日ではない。国民の権威主義的社会心理涵養を意図したマインドコントロール装置に警戒を自覚すべき日である。人を生まれながらに貴賤の別あるとする唾棄すべき思

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スペインでは性別変更が自由になった。我が国の「性同一性障害特例法」では…。

著者: 澤藤統一郎

(2023年2月21日)  BBCと共同が伝える記事に驚いた。スペイン議会は、今月16日に「16歳以上の国民が法律上の性別変更の手続きをする際に診断書を不要とする法案を賛成多数で可決した。表決は191対60だった」という

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日中国交「正常化」から50年。様変わりの中国とどう付き合うべきか。

著者: 澤藤統一郎

(2022年9月29日)  日中国交「正常化」から50年である。1972年の9月29日、北京で日中両国の首脳が共同声明に署名した。日本は「過去の戦争を通じて中国国民に重大な損害を与えたことの責任を痛感し深く反省する」とし

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人権侵害の指摘は内政干渉ではない ー 国連ウイグル報告書への中国反発に思う。

著者: 澤藤統一郎

(2022年9月2日)  「鳥のまさに死なんとするや、その鳴くや哀し。人のまさに死なんとするや、その言うや善し」という。名言の一つだろう。人の引き際の言葉は、真実を語るものという意味だが、引き際にならなければ語りにくい真

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「邪教」はとうてい許せない。しかし、「サタン」はもっと怖い。

著者: 澤藤統一郎

(2022年7月31日)  安倍晋三の銃撃事件以来、旧統一教会の反社会性がクローズアップされ、自民党とりわけ安倍派の政治家とこの反社会的組織との癒着が大きく問題視されている。  私も、統一教会を徹底して批判しなければなら

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スマホのアプリが突然「赤」となって、デモ参加者は隔離され追い払われた。

著者: 澤藤統一郎

(2022年6月17日)  これは恐ろしい話である。今のところは中国のエピソードだが、もしかしたら明日の人類全体の様子を物語っているのかも知れない。  ジョージ・オーウェルのデストピア小説「1984年」は、1948年に書

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「習総書記を安心させろ」は、「大御心を安んじ奉れ」に瓜二つではないか。

著者: 澤藤統一郎

(2022年5月29日)  注目の毎日新聞「新疆公安ファイル」報道。連載好調である。流出されたファイルの紹介だけでなく充実した関連取材にも期待したい。  連日の報道に目を離せないが、私が最も興味深く読んだのは、「習氏の命

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衝撃!ー ウイグルでの赤裸々な人権弾圧の実態

著者: 澤藤統一郎

(2022年5月26日)  昨日の毎日新聞朝刊のトップに、「逃げる者は射殺せよ」というおどろおどろしい横見出し。そして、主見出しは「ウイグル公安文書流出」。これは、衝撃的な記事だ。野蛮な中国共産党専制支配によるウイグルで

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できるだけ、「沢藤」ではなく「澤藤」と表記してください。「沢藤」では、自分のことではないようなので。

著者: 澤藤統一郎

(2022年2月27日)  姓は澤藤、名は範次郎。私の同年輩の従弟である。沢藤範次郎ではない。「澤藤」か、「沢藤」か。この違いに、こだわるべきか、こだわらざるべきか。もちろん、同姓の私にとってもまったく事情は同じ、他人事

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大阪高裁「旧優生保護法・違憲判決」に思う ー 法的正義を実現することが司法の役割だ

著者: 澤藤統一郎

(2022年2月23日)  法における正義とは何か、司法の役割とは、裁判官はどうあるべきか。そして人権とは、人間の尊厳とは、差別とは。さらに国会とは、議員とは。もちろん、弁護士のありかたも…。いくつものことを考えさせられ

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「NO WAR IN UKRAINE」「NO WAR IN THE WORLD」「FUNDAMENTAL RIGHT IN CHINA」

著者: 澤藤統一郎

(2022年2月14日)  北京オリンピックで大きく印象に残るものといえば、中国当局の強権的姿勢、それに対する各国の宥和的態度、不公正な審判、ドーピング等々、白けることばかり。人権を無視したこの国でのこんなオリンピック、

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「現代版・リットン調査団」を中国に派遣せよ。今度は「バチェレ調査団」だ。

著者: 澤藤統一郎

(2021年12月15日)  1931年12月10日、国際連盟理事会は「日支紛争調査委員会」の設置を決議し、次いでリットン以下5委員を任命した。世に言う「リットン調査団」の結成である。同調査団は精力的に、東京を皮切りに、

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中国共産党の民主主義論は、神権天皇を寿ぐ無内容な美文によく似ている。

著者: 澤藤統一郎

(2021年12月13日)  アメリカのバイデン政権が、「価値観を共有する」友好国を招いて「民主主義サミット」を開催し、これに中・露など「価値観を共有せざる」諸国が反発している。連合国対枢軸諸国の対立を再現するようなこと

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映画『モーリタニアン 黒塗りの記録』(原題:”The Mauritanian”) アメリカの「人権外交」を考える

著者: 小川 洋

 イギリス人のドキュメンタリー映画作家ケヴィン・マクドナルドが監督を務めたイギリス・アメリカ合作の作品である。アメリカでは今年2月に公開され、日本での公開は10月末であった。原作は、グアンタナモ収容所に14年間拘束された

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今朝の毎日新聞が報じた、2件の在日差別訴訟。

著者: 澤藤統一郎

(2021年11月19日)  本日の毎日新聞朝刊。社会面トップが、『ヘイト投稿、放置できぬ 川崎の在日コリアン 男性を提訴』という記事。その紙面での扱いの大きさに敬意を表したい。  続いて、『差別文書、差し止め命令 フジ

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「弾圧を受けた弁護士の弁護士が有罪とされ、そのまた弁護士までが資格剥奪の通告を受けた」

著者: 澤藤統一郎

(2021年10月25日)  今は昔のこと。中国司法制度調査団などというツァーに参加して、何度か彼の地の法律家と交流したことがある。  そのとき、裁判官の独立も、弁護士の在野性も、検察官の罪刑法定主義もほとんど感じること

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「デジタル改革関連法案」が指向する、監視社会化・管理社会化の危険を警戒しなければならない。

著者: 澤藤統一郎

(2021年2月18日) 2月9日、政府は「デジタル庁設置法」を含む、「デジタル改革関連法案」を閣議決定し、同日衆院に提出した。典型的な束ね法案で、新設・改正の法案数は計64本に及ぶ。政府は、今国会で成立を図り、「デジタ

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