日本を含むATT締約国は、対サウジアラビア武器輸出についても議論を
- 2016年 2月 28日
- 評論・紹介・意見
- 杉原浩司
NGO「テラ・ルネッサンス」からの情報を転送します。日本ではほとん
ど報道されていませんが、中東のイエメンに対して、民間人を巻き込んだ
攻撃(戦争犯罪!)を続けるサウジアラビアへの英国などの武器輸出が、
国際的な非難にさらされています。後ろにオンライン署名の呼びかけもあ
りますので、ぜひご協力ください。
日本政府も英国に対して、サウジアラビアへの武器輸出をやめるよう、強
く要求すべきです。同時に、英国とのミサイル共同研究を中止すべきです。
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【2/29 武器貿易条約(ATT)締約国臨時会合 @ジュネーブ】
≪日本を含むATT締約国は、対サウジアラビア武器輸出についても議論を≫
https://www.facebook.com/terra.ngo/posts/1213141518714362:0
イエメンでは、2015年3月にサウジアラビアによる空爆が始まってからほ
んの1年弱のうちに、約3万5000人が命を落とし、250万人以上が家を追わ
れたと推計されています。町が破壊され、家族や友人が殺害され、人道援
助の物資が滞るなか、人々は爆撃と深刻な飢えに苦しめられています。
一昨日の2月25日、欧州議会は、サウジアラビアに対する武器移転を禁止
するよう呼びかける決議を採択しました(同日のテラルネ・フェイスブッ
クの速報を参照ください)。
そして、昨日2月26日には、テラ・ルネッサンスも参加している「コント
ロール・アームズ」キャンペーンが、報告書を発表しました。
それによると、2015年に、フランス、ドイツ、イタリア、モンテネグロ、
オランダ、スペイン、スウェーデン、スイス、トルコ、イギリス、アメリ
カは、サウジアラビアに対して、ドローン、ミサイル、ロケット、爆弾な
どを含む合計250億ドル(約3兆円)相当の武器の移転を許可しました。
これらの全ての国は、来週29日(月)にジュネーブで臨時会合が開催され
る武器貿易条約(ATT)に署名しています。人権・人道を掲げてATTの形成
を主導したり、採択されたATTに署名したり、締約国になったりした国々
が、サウジアラビアに武器を移転し続けているのです。
このようなばかげた悲劇は、もうたくさんです。「コントロール・アーム
ズ」キャンペーンは、29日の臨時会合でイエメンの状況を議題にすること
を求めるとともに、各国にサウジアラビアに対する武器移転を許可しない
よう求めています。
★昨日の「コントロール・アームズ」キャンペーンのプレスリリースと報
告書は、以下リンクでご覧ください★
http://bit.ly/20ZzrI1
★昨年サウジアラビアに多くの武器を移転したイギリスでは、イギリス政
府に対サウジアラビア武器移転の停止を求めるオンライン署名を、多くの
団体が展開しています。趣旨に賛同いただける方は、ぜひご参加ください。★
1)CAATのオンライン署名
https://www.caat.org.uk/get-involved/act-now/petition/stop-arming-saudi
2)Avaazのオンライン署名
https://secure.avaaz.org/en/no_more_saudi_arms_deals_loc/?pv=114&rc=fb
3)アムネスティのオンライン署名
https://www.amnesty.org.uk/actions/uk-stop-selling-arms-saudi-arabia?from=issue
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杉原浩司
携帯 090-6185-4407 E-mail kojis@agate.plala.or.jp
FAX 03-6312-0640 ブログ http://kosugihara.exblog.jp/
ツイッター https://twitter.com/kojiskojis
フェイスブック https://www.facebook.com/koji.sugihara.10
<ご参考>
【アーカイブ動画】 レイバーネットTV 第97号(60分)
「死の商人」もうかればいいのか~武器輸出を考える(2月10日、杉原浩司)
https://youtu.be/m1byemSDUfU?t=22m12s
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://www.chikyuza.net/
〔opinion5927:160228〕
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