首相官邸宛てに意見を送りました
- 2020年 5月 23日
- 評論・紹介・意見
- 検察定年延長醍醐聡
先ほど、首相官邸のHPに設けられている「ご意見募集(首相官邸に対するご意見・ご感想)」
https://www.kantei.go.jp/jp/forms/goiken_ssl.html
宛てに、Eメールで、次のような意見を送りました。
(2000字以内、意見以外の欄の記入は任意となっています。)
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2020年5月22日
内閣総理大臣 安倍晋三 様
法務大臣 森 雅子 様
(1)安倍内閣が、国会の立法権を侵害し、所要の法律改正の手続きを経ず、閣議による法解釈・運用
で、黒川弘務検事長の定年を延長したのは明白な脱法行為である。
この事実は、検察庁法改「正」法案の今国会成立を断念したからといって消えるわけではない。また、
黒川氏が検事長を辞任したからといって抹消できるわけでもない。
検察幹部OBが意見書で引用した「法が終わるところ、暴政が始まる」というジョン・ロックの言葉
そのものである。
今回も、安倍首相は「責任は私にある」という常用句を使った。しかし、今や、多くの市民は、この
言葉が、「責任を取る」ための言葉ではなく、「責任をすり抜ける」ための姑息な修辞であることを悟
っている。
ただちに、黒川氏の定年延長を決めた閣議決定を取り消し、内閣の意思で生じた違法状態を解消させ
たうえで、黒川氏を「訓告」ではなく、懲戒処分(免職または停職)とするよう求め
る。
(2)安倍首相は、検察庁法改「正」法案の今国会成立を断念した際、「国民の理解なくして前へ進
めることはできない」と語った。
しかし、この間の国政を見ると、国民の理解そっちのけで、悪政を強引に「前へ進めてきた」のが安
倍政権の最大の特徴である。
もともと、選挙は白紙委任を取り付けるための通過儀礼ではない。国会での占有議席の多寡がどうで
あれ、「国民の理解」を国政運営の礎にする気が真にあるなら、まずは、
イ.沖縄県民の「理解が全く得られていない」辺野古新基地建設を断念し、移設条件なしで、普天間
基地の閉鎖を決断し、米国と交渉を進めるべきである。
ロ.同じく、いっこうに「国民の理解が得られない」憲法9条改定を断念するべきである。
ハ.新型コロナ対策として政府・自治体が行った休業・外出自粛要請から生じた収入急減、生活困窮
を救援するための補償を迅速に行うこと。具体的には、授業料を減免した大学への収入補填、所
得区分にかかわりないフリーランスへの収入補償、医療・介護従事者への十分な防護用具の支給
と要望に見合った危険手当の増額支給等を、迅速に行うこと、
を要望する。
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://chikyuza.net/
〔opinion9776:200523〕
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