第4歌集『野にかかる橋』が出来上がりました
- 2021年 4月 30日
- 評論・紹介・意見
- 内野光子
新型ウイルス、その変異ウイルスが蔓延するさなかですが、断捨離の途上、振り返ることも多く、拙いながら、歌集として残しておきたいと、まとめました。編集にあたって、多くの歌を落としましたが、きっぱり捨てることができず、歌数ばかり多くなってしまいました。自費出版の歌集の発送は、出版元に依頼するのが習いのようですが、読んでいただきたい方に、一筆添えて、ゆっくりとお送りしようと思っています。ながらみ書房さん(03-3234-2926)、ありがとうございました。
表紙の写真は、ハンブルグのニコライ教会構内のモニュメント「試練」(2019年6月撮影)。ユダヤ人犠牲者追悼のため、2004年に建てられ、その礎石には、ルター派の神学者ディートリヒ・ボンヘッファーの言葉<真実は世界中の誰も変えることはできない。真実を求め、それを発見し、それを受け止めることとはできる・・・>が刻まれている。彼自身も反ナチス運動のため、1945年4月9日に死刑に処さている。ナチス崩壊後の直前であった。裏表紙は、ベルリン郊外のグリューネバルト駅の「17番線ホーム」、追悼式の数日後に訪ねた(2014年10月撮影)。このホームから、ユダヤ人を乗せた列車は、毎日のように各地の強制収容所に送られていった。ホームのヘリには、年月日と人数と行き先の収容所名が示された銘板が埋め込まれ、続いている。いくつかの写真から選び、装幀してくださった伊崎忍さん、ありがとうございました。
初出:「内野光子のブログ」2021.4.29より許可を得て転載
http://dmituko.cocolog-nifty.com/utino/2021/04/post-75bcb3.html
〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 http://chikyuza.net/
〔opinion10813:210430〕
「ちきゅう座」に掲載された記事を転載される場合は、「ちきゅう座」からの転載であること、および著者名を必ず明記して下さい。