■■3月19日(土) 入江恭平 オンライン・フォーラム 「戦後国際金融と世界金融危機」のお知らせ■■
- 2022年 2月 26日
- 催し物案内
- 世界資本主義フォーラム入江恭平矢沢国光
1月以来、NY株式市場の大幅下落が続いています。ウクライナという一過性の危機が主因ではない。2008年金融危機以来、中央銀行による金融資産買い取りという「異次元金融緩和」を続けてきたアメリカ連邦準備制度は、40年ぶりのインフレ昂進[ドル価値の低下]に直面して、利上げ(金融引き締め)に転換し、世界金融危機への再度の突入――アメリカの金融依存資本主義の崩壊――に向かっています。
この事態をどう捉えるか。戦後国際金融の枠組とブレトンウッズ体制崩壊後の「ドル本位制」とは何であったか。入江恭平氏は、貨幣論・信用論を踏まえて、世界金融危機を理解する見取り図を提案しています。
ぜひ、ご参加ください。
●主催 世界資本主義フォーラム
●日時2022年3月19日(土)13時30分~16時30分
●開催方式:ZOOMによるオンライン
●講師 入江恭平(中京大学経営学部教授)
1949年生まれ。大阪市立大学経営学研究科博士課程単位取得退学。日本証券経済研究所主任研究員を経て、中京大学経営学部教授。研究テーマは、国際金融市場と国際銀行業との関係史。著書に『戦後国際金融の歴史的諸相 帰結としての世界金融危機』日本経済評論社2019。『金融の世界現代史』(共著、一色出版2018 第10章 アジア通貨・金融危機)。『金融の世界史』(共著、悠書館2012 第11章 現代国際金融の諸相)。『金融のグローバリゼーションI』(共著、1988年)、『アジアの証券市場』(共著、1993年)、『図説 イギリスの証券市場』(共著、2012 年)。論文に「世界金融危機 シャドーバンキング・証券化・ドル不足」(『中京経営研究』2012年)など。
●テーマ 戦後世界経済と国際金融危機
・ 経常収支危機から資本危機(capital crisis)へ
・ 2つのドル不足(dollar shortage)
●主旨(報告レジメ)
1.世界金融危機の教訓
・世界金融危機を説明できないバーナンキと識者
2.世界金融危機の動態
・パリバ・ショック(97年8月9日)からリーマン・ショック(2008年9月15日)へ
・ドル不足の発生(07年12月)からそのピーク(08年9月15日)へ
・パリバ・ショック以降のユーロ不足(Euro shortage)
・ユーロ危機(2010年5月~)におけるユーロ不足とドル不足
・コロナ・ショックにおけるドル不足
・―ドル不足やユーロ不足は一過性ではない=構造的
・その構造の実体は非米国籍銀行、あるいは非ユーロ域国籍銀行の資金調達構造にある。
・その帰結:中央銀行スワップ網の形成(米連銀、ECBが主導)
3.資本勘定取引とはなにか?
・-経常勘定取引とはなにか?
・国際収支均衡概念の歴史性
4・プレ・ブレトンウッズ体制下の外貨(foreign exchange)不足―日本のケース
・ポンド不足(pound・sterling)とドル不足の重層性
5.プレトン・ウッズ体制下のドル不足とスワップ網、ドル・金防衛とスワップ
6.金融危機の歴史:金融危機の主流は投資会社=金融仲介であって銀行危機
・金融危機と銀行
・リーマン・ブラザース破産をどう見るか
・パリバ・ショック以降のドル不足・ユーロ不足をどう見るか
・流動性危機=貨幣恐慌(Geld Krise=money crisis)である。
7.結論
●参考文献
Allen,W.A.(2013)、International Liquidity and the Financial Crisis.
『資本論』1巻、1篇第2章~第4章
Borio,C (2019):”On money ,debt,trust and central banking “.BIS Working Papers no 763.january.Octorber Borio,C and P Disyatat(2010):”Capital flows and the current account :
taking financing (more) seriousry ” ,BIS Working Papers no 525.
Octorber
Borio,C and P Disyatat(2010):”Global imbalanance and the finacial crisis : link or no link?”,BIS Working Papers,no 346,
June.
Financial Crisis Inquiry Commisin(2011),The Financial Crisis Inquiry Report,January.
Keynes,J.M.”World Crisis and the way of Escape “,(london ,1932), The Collected Writings XXI Activities 1931-1939,World Crises and Policies
in Britain and America,pp.50-63.
Marx.K.transrated by Moor,S.(1886):Capital .
Mcguire,P.et al.(2009b):”The US dollar shortage in global banking and the international policy response”,BIS Working Papers, No
291.
Shenk,C.R.,et al.(2020):”Central bank swaps then and now:swaps and dollar liquidity in the 1960s”, BIS Working Papers, No 851,
April.
浅井良夫(2015)『IMF8条国移行-貿易・為替自由化の政治経済史』日本経済評
論社
伊藤正直『戦後日本の対外金融―360円レートの成立と終焉ー』名古屋大学出版
会
入江恭平(2019)『戦後国際金融の歴史的諸相』第5章 日本経済評論
社
金井雄一(2014)『ポンドの譲位 ユーロダラーの発展とシティの性格』名古
屋大学出版会
鈴木俊夫(1998)『金融恐慌とイギリス銀行業-ガーニィ商会の破
綻』
西倉高明(1998)『基軸通貨ドルの形成』勁草書房
マルクス・エンゲルス 全集12巻、ニューヨーク・トリビューン寄稿論文
(1856年6月21日第4735号。~1858年10月4日付け、第5446号)
Marx,K.(1857),Grundrisse der kritik der Kritik der politischen Okonomie,2.Das Kapitel vom Geld
●参加方法 どなたも参加できます
(1)前日[3月18日]までに、yazawa@msg.biglobe.ne.jpまで、
・氏名[所属・立場など]
・ZOOMに接続するメールアドレス[申込みの際使ったメールアドレスと異なるとき]をお知らせください。
(2)参加申し込み者に、事前に資料配付します。早めに申し込みを。
(3)フォーラムの1週間前までに、ZOOM接続情報を参加申し込み者に送信します。1週間前になっても届かなかったら、矢沢yazawa@msg.biglobe.ne.jpまでメールください。当日朝「リマインダー」(再送信)します。
(3)参加費 500円[あと払い]、支払い方法は、世界資本主義フォーラムのサイトをご覧ください。
https://www.worldcapital.online/
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矢沢国光(やざわくにてる)
yazawa@msg.biglobe.ne.jp
携帯 090ー6035-4686
世界資本主義フォーラム https://www.worldcapital.online/
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