テント日誌12月29日…柏崎刈羽の5・6号機の設置変更の許可でるが
- 2017年 12月 31日
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経産省前テントひろば1807日後
柏崎刈羽の5・6号機の設置変更の許可でるが… 12月26日(火)
今日の経産省前抗議には、担当の私もYさんも所用で12時には到着できなくなった。そのため幟旗や椅子のセッティングはAさんとKさんに依頼した。2時過ぎ、年末の経産省前に到着すると、歩道を歩く人も椅子に腰掛けている人もいつもより多く、そして空には雲が一つもない暖かさだった。
それでも3時半頃になると、太陽が西の空から高層ビルの陰に隠れて空気は急に冷え込み、辺りは冬らしい寒さに包まれてしまう。そこに、常連のSさんが背中と片手に荷物をもって登場する。開口一番、Sさんは荷物一つを電車に忘れたという。4時近くに膝掛けを調達する。
大飯1・2号機の廃炉が決定したとの報道があり、その後、柏崎刈羽の6,7号機の設置変更許可が出される。来年こそは脱原発の年になることを願いたい。(O・E)
年も押し迫っての今年最後の抗議集会あり 12月28日(木)
昨日、担当日を交代して貰ったのできょう早番を勤めました。経産省前に着きましたが、風がなく空は晴れて暖かでした。きょうは今年最後の経産省への抗議行動の日と言うことで、普段だったら会えないような人達に会えて嬉しい一日でした。レジェンド・Sさんは国会前行動がなかったので1時半過ぎに来られました。遠く鎌倉からM女史が見えられ、久しぶりに昔の人達と談笑されておりました。最近よく来られている勝さんも早々に見えられました。
経産省前の天気は太陽が金融庁ビルに隠れると、途端に寒さが強くなり座り込んでいる我々には試練の時間です。きょうも陽射しがあった時は暖かかったのに太陽がビルに隠れた途端に空気の冷たさと風の強さを実感させられました。しかし、きょうはいつもと違って大勢の人が集まっていたので勇気を貰って頑張れました。五時からの経産省抗議集会は始まった時は二十名程でしたが終わり頃には四十数名になっていました。今年最後の抗議行動と言うこともあり発言者は皆気合いが入っていました。前日に原子力規制庁が許可を出した、東京電力の柏崎刈場原発に対する疑問、怒りが爆発していた。東京新聞にも指摘されていたように、皆が真剣に考えて提出したパブコメに対し真面目に答えることなく、無視、すり替えに終始し民意をないがしろにしたことを許すことはできない。ここのところは年明けからの抗議集会においても引き続き追及していかなければならない。とにかくきようは寒かった。その分、シュプレヒコールと闘争歌の時には人一倍力が入っていた。新年には皆さん、元気でお会いしましょう。我々月曜日担当の者は元旦から頑張ります。来られる人は来てください。(保)
年の瀬というけれどどうもそんな気分にはなれない 12月28日(木)
「年の瀬の灯ぺちやくちやの六区かな」(阿波野青畝)。テレビでアメ横の光景を見ていて浅草に出掛けて行きたくなった。年の瀬の浅草、こころを駆り立てるものがあるのだけれど、いざというとなかなか足が動かない。浅草に出掛けた友人によると外人が大勢でにぎわっていたという。歳末の風景も変わってきているのだろうか。紅葉の葉も落ち、閑散としたここ霞が関は寂しいというよりはこころが冷える感じだ。この霞が関の光景は日本の今の政治や社会を映し出しているのかも知れない。そんな思いが頭を掠める。
今日は仕事納めの日だという事で、定例の金曜日抗議集会を繰り上げてやることになった。寒い。風が冷たい。そんな集会にはせ参じた。道々で今年の事を振り返るともなかふり返っていたのだが、それにしても今年は野辺送りをした人が多かったという印象が強い。幕の内の開けぬ間に飛び込んできた古くからの友人の訃報が皮切りだった。そんな歳になったのだとは思うが、あらためて死について考えることが多くなった。死についてはずうっと考え続けてきたけれど、あらためて考えることが増したのだ。そして、日本祈祷団(旧呪殺祈祷団)の催す、月例祈祷会(「死者の裁き」)が親しいものになった。テントに泊っていていた、山崎耕一郎さんの訃報が一番、新しいところだが、冥福を祈りつつ、共に生きた同時代のことを想起している。
テレビでは今年を回顧した番組が多くなり、諸々の事件を伝えているが、驚くのは時間の流れが速く感じることだ。安倍政権(与党)の圧勝に終わった衆院の総選挙だっていつだったかと思うほどだ。近時の記憶が残らなく、古い記憶がそれなりに残るというのは高齢化の所産かもしれないが、かつては遠い事柄だと思っていたが事が、割と身近に感じ、近時のことが遠く感じることには時代性(現在性)があるのだと思う。先のことを見通すことが困難であり、混迷感が深まっていることがあるのだと思う。先を見通すことを失っている最たるものが政治なのだが、政治には混迷などという言葉も使いたくない。一体、あの衆院総選挙って何だったのか。勝利した安倍政権は何をやりたいのだ。来年は憲法改正に進みたいのだろうが、この国民のしらけた対応はどうだろうか。この憲法改正の動きに無感心に見える国民の意識や動向は。実はこれが憲法改正の動きに対する無言の抵抗である。そういう洞察をしなければならない。もともと、憲法改正の動きが政府や権力者の側から出てくることがおかしいのであり、その発議(気運も含めて)は国民(市民、もしくは地域住民)の側から出てきて、それが、政府や権力者に討議対象になる。その前提というか、憲法についての考えを欠如している安倍などには馬耳東風だろうが、これに対する国民の不信や抵抗か強くあるのだ。
憲法は統治(支配)のための道具であるという法についての意識(認識)が我が国では強い。伝統的な法家の思想を明治時代以降の権力者も受け継いできたのであり(徳川時代の遺産)、権力の濫用を抑制する国民の意志が憲法であるという考えは権力にあるものには薄い。こういう憲法観は政府や権力者と違って国民にはそれなりに浸透している。このギャップが見えない、あるいは無視する政府や権力に対する不信が国民の反応にはあることを僕らは見て取らなければならない。憲法改正の動きが前面化してくる来年にはこのことを踏まえた闘いが要請されるのだと思う。
今年は多くの事件があった。今も、横綱(日馬富士)の暴力に端を発した問題画が延々と話題になっている。大事というか、重要なことが取り出されずに同じことの繰り返しにうんざりしてすぐチャンネルを切り替えるが、相撲が日本人で担えなくなって生じた問題、そこにある問題をえぐりだせていないのだ。それは相撲が相撲である限り変わらないもの(それを失えば相撲ではなくなるもの)と相撲が長い文化の中では育まれてきたものの区別を踏まえ、特に後者の変化という問題である。相撲が長い文化の中で育まれてきたものには変化があり、それに対応しなければならない。ここは日本社会のありようが、変わって来ている、変わらざるを得なくなっている問題と通底するのだと思う。個人的には僕は貴乃花が嫌いではないが、彼にはそこのところに視野が及んでいない。それが気がかりだ。
これとはあまり関係がないが、僕に強い衝撃だったのは神戸製鋼や三菱マテリアル等の不正事件だった。日本の産業の技術力に対する信頼が、その根底が揺らぎ、その神話が崩れる事件だが、僕らは経営者が頭を下げるだけでは本当は少しも解決にはならないだろうという不信がある。原発事故で見て来た事態を想起させるが、そのたどってきた道を見て来た、あるいはみている現状からそう判断する。それは社会的組織としての企業(官僚組織)が閉じられているからであり、開かれてあることでこういう問題の自浄能力があるとは思えないのだ。企業(社会的官僚組織)には市場から力が働き、それが自浄能力として作用ウするという期待があるのだが、企業の閉じられた性格はその機能が働かないのだと思う。それは日本の企業(産業集団)が抱える問題である。
原発事故での東電(独占的企業)や官僚(経産省等)の対応をみていると、この問題に対応する力がないことがわかる。それにもかかわらず、彼等が公的な指導力として機能する、その矛盾、それは誰にも分ることだが、変えて行く方法が見いだせないということがある。そこに道をつけようという自問を含めた闘いをやっているのだが…。東芝の場合はその矛盾が世界市場の中で現れ、それが悲劇的な形で現象しているが、神戸製鋼や三菱マテリアルは悲劇的な姿もあらわれない危機に直面するのではないか。これが、経産省の産業指導の実体なのだろう。僕らは日本社会のどこがおかしくて、どこを変えなければならないか、を考えざるを得ない。原発問題で僕らが考えてきた問題がここにもある。
僕らは経産省前でテントや座り込みという形で闘いを挑み何度目かの正月を迎えようとしている。『闘い済んで日は暮れて』という思いはいつもやってくるが、希望という名の展望をこころにいだいて歩むしかない。これは徒労なのかもしれない。だが、そうであってもいいではないか。そんなことを僕は恐れない。(三上治)
のどかな経産省本館正門前 12月29日(金)
Hさんとともに初めて座込み準備。慣れない設営は常連さんの教えに従って12時過ぎに完了。暖かい日差しを受けながら椅子に座って交代で昼食。鳩もゆっくりと応援してくれる。経産省本館の各階も蛍光灯が消えている。官僚たちもゆっくり休んでエネルギーシフトの世界を知り、劣化した製造業の立て直しと衰退原子力産業の廃炉産業化を考えてもらいたい。
静かな官庁街を歩く人たちにチラシ配布すると休み気分ゆえか結構受取りがいい。私が居眠りしている間はHさんもテントのちらしセットを配布。順番にぽつぽつと人が来て、伊方のHさんから送られてきた美味しい蜜柑をいただきながら話がはずむ。斉藤美智子さんも元気に座込む、毎日の行動に頭が下がる。せっかくの晴天ながら日差しが霞が関ビルに遮られて寒くなってくると、そろそろ4時。文科省前の抗議行動はお休みなのか学生たちは見えず少人数。それにしても「大阪最大の朝鮮学校 廃校へ」の報は残念。
宮崎から戻ってきたUさんが手伝ってくれて座込み体制を撤去。連日の疲れもあり、HYさんのホットレモンティーサービスや反原連の官邸行動の開始前にお暇した。(K.M)
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行動報告 「12.27規制委緊急抗議行動~東電柏崎刈羽原発の再稼働を認めるな~」 12月27日(金)10時~
暮れも押し詰まった12月27日(水)10時に原子力規制委員会が入っている六本木ファーストビル前に到着すると、カメラを持った記者たちが4組ほど待ち構えている。先に到着した数人と急いで横断旗やのぼり旗を準備する間にも記者たちがいろいろ質問してくる。
10時を過ぎて、原子力規制委員会に向かって「柏崎刈羽原発再稼働反対」コールで抗議行動開始。毎水曜昼休み行動の常連さんや阻止ネットやたんぽぽ舎やテントひろばからの人たちで抗議行動をしていると、既に月曜に電話予約しておいた規制庁広報の担当が私たちの声を聞いている。10時10分を回ったので、数社のメディアの前で、柏崎刈羽原発絶対反対地元住民有志(刈羽村村会議員近藤容人さん)からの≪抗議文≫(手書き)と再稼働阻止全国ネットワークからの抗議声明(添付)を読み上げて規制庁担当に提出する。
10時半前になり傍聴予約をしている人たちがビルの中に入っていく中で、NHK・朝日新聞・共同・読売などから取材された。引き続き、毎週昼休み行動の常連さんを中心に抗議アピールとコールを続ける。11時半になって「議題1東京電力ホールディングス株式会社柏崎刈羽原子力発電所6号炉及び7号炉の発電用原子炉設置変更許可について(案)」が終り、傍聴者が出て来て、柏崎刈羽6,7号機の設置変更許可が認可されたとの残念な報告をする。残念ながら二つの抗議文で認可決定を止めることはできなかった。怒りのコールを続ける間に、「議題3三菱マテリアルの不適切行為」を聞いてきた傍聴者も出て来て順次報告。原子力規制を監視する市民の会の人たちも出て来て順次アピールを続ける。
更に、菅井さんが柏崎刈羽原発の危険性を、堀江さんが東電の「経理的基礎」無しをアピールし、「東電に適格性無し」「東電に経理的基礎無し」「柏崎刈羽原発の再稼働反対」などのコールを続けて抗議行動を終わる。抗議の声も届かず、原子力規制委員会が柏崎刈羽6,7号機の設置変更許可を認可してしまった。が、NHKのニュースでは抗議行動も報道され、暮れの緊急行動で何とか私たちの思いを訴えることができた。(K・M)
経産省・エネ庁は「今だけ、金だけ、自分だけ」の大嘘つき! その54
税金も機構も好き勝手にばらまいて間違った政策をごり押しする経産省
~NUMO意見交換会に学生にも東電にもやらせ参加させ、一方で国民の傍聴を排除~ 木村雅英(経産省前テントひろば)
原子力発電環境整備機構(NUMO)の意見交換会の開催にあたって、学生に1万円(5千円とも)の金を支払って参加させていたことは数か月前に報道されたが、あろうことかNUMOはさらに東電社員にも参加を要請していた。報道によれば「東京電力の管理職らに意見交換会への参加と周知を呼びかけるメールを送り、実際に1人が出席していたことが新たに判明した。」そうだ。NUMO幹部が東電グループの管理職ら11人に対して「出席または周知よろしくお願いします」と呼びかけた。
経産省・資源エネルギー庁と(東電出向者も抱える)NUMOと東電との癒着が明らかになる典型的な事件だ。いくら近藤駿一理事長らが減給処分を受けても、機構と税金の私物化は許されない。私たちが「エネルギー基本計画」策定の為の重要な会議などの傍聴を申し込んでも、黙ってあるいは【落選のご連絡】を送り返して排除しておきながら、電力会社の社員たちは大歓迎しているのだ。
高レベル放射性廃棄物問題は非常に重要な問題であるから、本来、日本学術会議の提言にあったように、総ての原発を一旦止めて、核のゴミをどうするのかの「国民」的議論をするべきであるのに、原発を稼働しながらいくら広く「国民」の意見を聞こうとしてもそれは無理。無理強いしようとしてこのような不始末を起こしたのだ。
一方、スパコン開発ベンチャーPEZY Computingの社長ら2人を東京地検特捜部が逮捕したと報じられた。この容疑は経済産業省が管轄する新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の助成金約4億円を不正に受給したというも。2つの事件は、経産省・資源エネルギー庁が、税金と管轄する機構を私物化し、間違った政策を推進する為に膨大な無駄金(税金)を使っていることの一端を示している。「記憶にございません」7連発の柳瀬唯夫を(次官に次ぐ)経済産業審議官とする経産省・資源エネルギー庁は一旦解散しなければならない。
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お知らせとお願い 転載
初めて投稿します。埼玉県の白田と申します。
SNSではかなり拡散されておりますので、ご存じの方も多いと思いますが、埼玉県議会は、12月22日の本会議最終日において、「原発の再稼働を求める意見書」を自民党と無所属県民会議の賛成多数により採択しました。
このような意見書提出の動きがあるとは、私たち県民はつゆ知らず、23日の東京新聞埼玉版の記事で初めて知り、大変驚きました。
原発を持たない埼玉県が再稼働を求める、他県に犠牲と負担と危険をおしつけて平然としているその厚顔無恥さに私たちは心底怒っております。
賛成した議員たちは、原発事故から何も学ばず、福島の現状からも目をそらしている。
そして、何より腹立たしいのは、こんな県議会を私たち埼玉の有権者が「選んだ」ということです。
もちろん、私や私の仲間たちは自民党や県民会議に投票したことなどありません。しかし、そうなってしまいます。
SNSを見ていると、「埼玉が原発を誘致しろ」「核のゴミを全部引き受けろ」という声があふれています。
もっともなことです。そういわれて当然です。
私たち埼玉県民は身の縮むような思いでそれらの声を受け止めております。
私は仲間とともに、26、27日と朝の埼玉県庁前で抗議のスタンディングを行い、県庁職員にビラ配りをしました。
年明けも4日仕事初めの朝から、抗議に立つつもりです。
また、抗議文を県議会に提出すべく、今、賛同してくださる個人・団体を募っています。埼玉県議会の愚行に、怒りあきれているとは存じますが、決して県民の総意ではありません。私たちは責任を持って「私たちが選んだ」埼玉県議会と戦います。どうか私たちに力を貸してください。抗議文に賛同をお願いします。
賛同は1月9日24時まで受け付けます。
1月10日に提出予定です。
賛同いただける方は、sirotama@kbf.biglobe.ne.jpまで、
・お名前
・お住まいの自治体名
・公表の可否
をお知らせください。
団体も受け付けますので、ぜひお願いいたします。
メールを使われない方は
090-1702-8944
Fax 049-290-6604
でも構いません。
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1月5日(金)5時~6時経産省前抗議行動(テントひろば)
反原連の官邸前抗議行動は6時30分から
年末年始の経産省前テントひろばの行動
★経産省前座込み行動
年末、年始も毎日経産省本館前で座込み抗議を実施しています。
平日:12時~17時(冬時間)
年末・年始・土曜・日曜・休日:12時~16時
○紅白歌合戦
12月31日(日)19時~24時
経産省本館前
ヴォーカル、合唱、合奏など
○年始餅つき
1月4日(木)(12時までに事務所で餅つきを行う)
経産省本館正門前(12時~14時)にて、餅各種、豚汁等を振る舞う。
ご近所(省庁)回り、経産省抗議初め
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