inukoroおやじの執筆一覧

デカ顔で汗かきのうるさいメタボおやじ

二十世紀文学の名作に触れる(31) 『ブリキの太鼓』のギュンター・グラス――現代ドイツ最大の社会派作家

著者: 横田 喬

 中学一年の際に第二次世界大戦の幕開けを経験したギュンター・グラスはドイツ敗戦の直前、十七歳の少年兵として東方国境の最前線へ送られた。文字通り九死に一生を得る極限状況を体験し、戦後のドイツで良心的な社会派作家として不動の

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SJJA& WSJPO【西サハラ最新情報】480 誰かが嘘をついてる―ゼレンスキー

著者: 平田伊都子

 ゼレンスキー閣下は、ウクライナ戦争直前の2022年2月19日に、ドイツのミュンヘンで開かれた<安全保障に関する定例国際会議>に出席し、その後の対談で、「誰かが嘘をついている」と、文句を付けました。 が、誰が嘘つきか明ら

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二十世紀文学の名作に触れる(30) ギュンター・グラスの『ブリキの太鼓』――読者を仰天させる新奇な物語(下)

著者: 横田 喬

 1941年秋、ドイツ軍はモスクワ西方の戦線でロシア軍を相手に泥沼に落ち込んだ。十七歳の僕オスカルもまた、視界不明でもがいていた。そんな僕に「世界市民」の看板を掛けさせるよう導く教師たる小人の道化者べブラ師が立ち現れる。

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本間宗究(本間裕)の「ちきゅうブッタ斬り」(361)

著者: 本間宗究(本間裕)

パンデミックの大津波 今回の「コロナウイルスのパンデミック」は、まさに、「大津波のような状態」で、何度も世界を襲ったが、この点に関する私自身の感想は、「今後の『インフレの大津波』に応用可能ではないか?」ということである。

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二十世紀文学の名作に触れる(29) ギュンター・グラスの『ブリキの太鼓』――読者を仰天させる新奇な物語(上)

著者: 横田 喬

 1999年にノーベル文学賞を受けた現代ドイツ最大の作家ギュンター・グラス(1927~2015)の代表作が表題の『ブリキの太鼓』だ。59年に発表(処女作)され、作家としての地位を確立した同作は文庫版(集英社:訳・高本研一

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忘れまい60年安保闘争 声なき声の会が3年ぶりに「6・15集会」

著者: リベラル21

 62年前の日米安保条約改定阻止運動(60年安保闘争)の中で生まれた反戦市民グループ「声なき声の会」による恒例の「6・15集会」が、6月15日(水)に東京で開かれます。2020年、2021年はコロナ禍で中止せざるをえなか

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20年間の投獄を終えた重信房子さんが満期出所

著者: 坂井定雄

 あの日本赤軍派のリーダー、重信房子さんが5月28日、懲役20年の刑を終え、満期出所。同日「パレスチナに生きる―戦士たちの記録」(幻冬舎)を出版した。おめでとう。  重信さんは、私にとって1973ー76年、共同通信社の支

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SJJA& WSJPO【西サハラ最新情報】479 アフリカの赤ん坊が飢餓SOS、アメリカも?!

著者: 平田伊都子

 5月25日は、<アフリカの日>でした。 1963年5月25日にAU(アフリカ連合)の前身であるOAU(アフリカ統一機構)が、エチオピアのアジスアベバで創設されたことを受け、国連が決めた国際デーです。 この日から一週間に

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政治の圧力と介入から教科書を守れ 映画『教育と愛国』に拍手を送る

著者: 岩垂 弘 

 力作である。『教育と愛国』と題するドキュメンタリー映画だ。107分。製作委員会製作。監督は斉加尚代(さいか・ひさよ)さん。毎日放送のディレクターである。ぜひ観賞をお勧めしたい。  この映画の基になっているのは、毎日放送

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本間宗究(本間裕)の「ちきゅうブッタ斬り」(360)

著者: 本間宗究(本間裕)

金に向かい始めた世界のマネー 現在では、多くの人々が、「金(ゴールド)への投資」を始めている状況とも思われるが、この点に関する思い出としては、「1987年10月19日に発生したブラックマンデー」が挙げられるとともに、「こ

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少子化時代の高校入試 ここでも進む格差の拡大

著者: 小川 洋

 かつての高校入試は、全県一斉・共通問題で実施されるものだった。それが大きく変わったのは1993年春、文部省(当時)が、進路指導から偏差値を追放せよ、と躍起になって旗を振った時からだった。多くの府県で推薦入試の拡大、入試

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参院選公示まで1カ月、自民にすり寄る国民民主、分裂を促進する連合、進まぬ野党共闘

著者: 広原盛明

 2020年参院選公示まで1カ月、日経新聞(5月22日)は「1人区、野党競合3分の2」「調整不調、維新も台頭」との見出しのもとに、次のような情勢を伝えた。  ――参院選の公示日となる見通しの6月22日まで1カ月に迫った。

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SJJA& WSJPO【西サハラ最新情報】478 日本、NATO(ナトー)の何なのさ?

著者: 平田伊都子

 2022年5月18日、コロナから解放されたブリンケン米国務長官が、フィンランドとスウェーデンのNATO加盟を承認するように、トルコを説得しました。が、チャブシオール・トルコ外相は、 「フィンランドとスウェーデンがテロ組

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ウクライナ問題で路線転換か、それとも役割分担か ―ハンガリー新大統領の就任演説

著者: 盛田常夫

 5 月 14 日、新たに任命されたハンガリー大統領、ノヴァク・カタリンの就任式が行われた。その演説内容はこれまでの フィデス(与党) 政治家の言動とは異なるものであった。ノヴァ ク新大統領は「平和を脅かす戦争が現実のも

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本間宗究(本間裕)の「ちきゅうブッタ斬り」(359)

著者: 本間宗究(本間裕)

文明社会の相転移 複雑系の理論が指摘する「カオスの縁」や「相転移」には、大きな刺激を受けるとともに、「文明社会にも応用が可能ではないか?」と感じているが、具体的には、「400年毎に4種類の相が組成され、1600年で一回り

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ハンガリーは石油と天然ガスの禁輸制裁にどのように対応するのか

著者: 盛田常夫

 欧米の対ロシア制裁は物資やサーヴィス面の輸入制限で効力を発揮しつつあるが、国際金融面での効果が思ったほど出ていない。ロシアの外債利払いで、デフォルトが間近いと予想されながら、ロシアは外貨で元利支払いを続けている。その原

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SJJA& WSJPO【西サハラ最新情報】477 パレスチナ人記者射殺で中東紛争再燃

著者: 平田伊都子

 2022年5月11日の朝、イスラエル占領地・パレスチナ西岸北部の町・ジェニンで、シリン・アブアークレ・パレスチナ人記者がイスラエル軍によって射殺されました。彼女はアルジャジーラTVの有名なレポーターで、この朝は、ジェニ

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ウクライナ戦争と憲法九条と専守防衛の間で迷うこと

著者: 阿部治平

――八ヶ岳山麓から(374)――  夏の参議院選挙を前にして国民世論が右傾化し、憲法を擁護する立場の立憲民主党・共産党など革新勢力の後退が危ぶまれている。わたしは、ウクライナ戦争の今、日本の革新勢力が安全保障問題について

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本間宗究(本間裕)の「ちきゅうブッタ斬り」(358)

著者: 本間宗究(本間裕)

文明の寿命 良寛の作とも言われる、「裏を見せ 表を見せて 散る紅葉」という句には、いろいろな意味が込められているようにも思われるが、私自身が気付かされた点は、「紅葉の寿命が一年、そして、人間の寿命が約100年、また、文明

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本土復帰50年を迎える沖縄  県民の悲願はいまだ成就せず

著者: 岩垂 弘

 沖縄は5月15日、本土復帰50年を迎える。本来なら、全島あげて祝賀行事を行う記念すべき慶事だが、現地沖縄にはそんな雰囲気はない。なぜなら、復帰に際し沖縄県民が望んでいたことが、半世紀を経てもいまだに実現していないからだ

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毎日新聞連載記事〝労組分断〟が明らかにしたもの、「女性」「中小企業」「高卒」がトレードマークの芳野友子連合会長の役割と行き着く先

著者: 広原盛明

 マスメディアの注目を一身に集めた連合初の女性会長、芳野友子氏の素顔が次第に明らかになってきている。毎日新聞の大型連載記事(5月4~7日)〝労組分断〟は、大手紙では初めて本格的な調査報道に基づく政治記事であり、芳野氏が起

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