ノーベル平和賞委員会によるノーベル平和賞授与における候補者選定に関しては、従来から私は疑念を抱いてきた。平和の問題、とくに世界平和の問題に関しては、特定のイデオロギーの立場に立つ人は除外さるべきではないかという論点であ
本文を読むakiyoshiの執筆一覧
危機から「コミュニズム」へ 第4回
著者: 高橋順一「抑圧されたものの回帰」としての贈与と返礼への志向が、具体的には反所有・平等への志向として歴史のなかに繰り返し現れてくることは、「コミュニズム」とは何かを考える上でたいへん重要な契機となります。人類史は、一方で富の拡大と
本文を読むセルビア人のドイツへの政治亡命について
著者: 岩田昌征1968年世代のドイツ人哲学者がドイツにおける外国人氾濫によるドイツらしさの希薄化の危険性を訴えていた。 ここでは、ドイツへ移り住みたい人々が多い国々の一つ、セルビアにおけるドイツ大使ヴォルフラム・マスがこのテーマについ
本文を読むカラジチ裁判での新たな情報ーカナダ人将軍の証言
著者: 岩田昌征ポリティカ紙(ベオグラード2010年10月18日)によれば、10月18日(月)、ハーグの旧ユーゴスラヴィア戦争犯罪法廷において、カナダ軍の将軍が大変に重要な証言を行った。それは、1992年‐1995年のボスニア戦争におい
本文を読む文学渉猟:1848年革命期前後のイギリスの通俗小説
著者: 合澤 清『ディケンズ短篇集』 チャールズ・ディケンズ作 小池滋、石塚裕子訳(岩波文庫1986) 僕は以前からディケンズの小説はあまり好きではない。読み終わって、それほど愉快な気持ちになったという思いもない。ずいぶん昔に読んだと思
本文を読む神風特別攻撃隊―関行男と吉田満のこと―
著者: 半澤健市太平洋戦争後半期である1944年10月、フィリピン諸島東方でレイテ沖海戦が戦われ、日本海軍の壊滅的な敗北に終わった。同月25日海軍大尉関行男(せきゆきお)は、爆装した零式艦上戦闘機(ゼロ戦)もろとも米護衛空母セント・ロー
本文を読む周回遅れの読書報告(その3)
著者: 脇野町善造なぜ本を読むかという質問は愚問であろう。報告(その2)で紹介したモームは『要約すれば』で「好奇心と知識欲とから」本を読んだとしている。もっともモームは、読書が必要欠くべからざる人間にとっては、哲学が「最も変化の多い、最も
本文を読むドイツの反米=民族主義的哲学者(ベルンド・ラベル)へのインタビューから
著者: 岩田昌征ペチャトというセルビアの週刊誌(9月24日と10月1日)にドイツの1968年世代の哲学者ベルンド・ラベルとのインタビューが連載されていた。 彼は1938年にベルリン近郊の小都市に生まれ、1953年6月におこった東ドイツの
本文を読むパラレルに生きてきて 1
著者: 水田 洋加藤周一(1919.9.19‐2008.12.5)とぼくは、同年同月に東京市の山手線(環状線)内側の住宅地に生まれた。ただし、同じ住宅地でも加藤が生まれたのは東京市内ではなく市外渋谷町金王であり、そこで開業医を営んでいた
本文を読むアジア記者クラブ設立18周年記念定例会―ビキニ水爆実験57年目の真実 『わしも死の海におった』上映
著者: 森広泰平2010年11月20日(土)18時30分~21時 明治大学リバティタワー6階1063教室 ゲスト 山下正寿さん(高知県太平洋核実験被災支援センター) 1954年に米国がビキニ環礁で行った核実験による「死の灰」汚染が、世界
本文を読む歴史の逆説ーユーゴスラヴィアの教訓
著者: 岩田昌征ポリティカ紙(ベオグラード、セルビア共和国)の第一面、更に第五、六、七、八面は、10月10日に行われた「誇りのパレード」と称する1000人ほどの同性愛者たちのデモ、そしてそれに反対する「フリガン」―「 」は岩田―たちと動
本文を読む(お詫び)10日掲載の子安氏の記事中の誤字に関する誤字訂正
著者: 合澤清10月10日に「スタディルーム」に掲載いたしました子安宣邦氏の「「怒りを忘れた国家神道論』―島薗進『国家神道と日本人』批判」の中で、数か所にわたり島薗氏のお名前を「島園」と誤記した個所があり、管理ミスからそのまま掲載して
本文を読む『国家神道と日本人』への批評について――とくに子安宣邦氏の論説に応答する
著者: 島薗 進7月21日刊の奥付をもつ拙著、『国家神道と日本人』(岩波新書)が刊行され、3ヶ月ほどがたった。まだまだ内容に立ち入った書評は少ないが、直接間接にさまざまな感想・批評に接し、大いに啓発されている。感想・批評をお寄せ下さった
本文を読む周回遅れの読書報告(その2)
著者: 脇野町善造数ヶ月前に編集委員長から「会員の投稿数が極めて少ない。ちきゅう座の会員ならば少なくとも一ヶ月に2、3冊の本は読んでいるのだろうから、その書評を書いて投稿することくらいはできるはずだ」という手厳しい批判を受けた。確かに月
本文を読む人道主義とは何か?
著者: 岩田昌征ポリティカ紙(セルビアの代表的新聞)の10月8日号に、あるノルウェー人の映画・テレビ監督による「ノルウェー王国政府への公開状」が載っていた。筆者は名前からみてセルビア系らしい。内容の要約は以下の如し。何月何日と明記してい
本文を読む書評:塩川喜信編集『沖縄と日米安保―問題の核心点は何か』
著者: 坂井定雄鳩山前首相は、わずか八カ月で辞任に追い込まれたが、この間に提起されたさまざまなことは、日米安保改定五十周年に際して、再検討しなければならないすべての重要問題を含んでいる。 本書はこれらの問題に立ち向かう論文・発言・資料集
本文を読む周回遅れの読書報告(その1)
著者: 脇野町善造日本経済新聞を読まなくなってから随分と時間が経った。読むといっても経済紙として読んでいたわけではない。経済紙としての同紙には1997年の夏に愛想が尽きた。1997年の年初は、世界経済に関してはほとんどの専門家、専門誌紙が
本文を読む自著(『裁判官幹部人事の研究―「経歴的資源」を手がかりとして』)を語る
著者: 西川伸一現職裁判官よる問題提起 名古屋地裁の寺西和史判事が『週刊金曜日』二〇一〇年九月三日の「論争」欄に、「裁判をしない裁判官について 特に高裁長官って何なんだ?」と題した一文を寄せた。彼が取り上げているのは、今年六月一七日に発
本文を読む10.27宇波彰読書会
著者: 事務局10月27日(水)14時45分より、明治学院大学白金キャンパス1558教室において、 明治学院大学言語文化研究所が主催します、首席フェロー宇波彰による月例読書会「記号哲学講義」が行われます。 参考URL: http://
本文を読む社会理論学会第18回総会・研究大会
著者: 岡田一郎日時:2010年11月27日(土)10:00~20:30 会場:大東文化会館401・402号室 会場費:500円 プログラム 第1部:総会 10:00─10:30 総会(会員のみ対象) 10:30―11:30 社会理論学
本文を読むドルイド教(古代ケルト人の宗教)の復権?
著者: 岩田昌征セルビアの日刊紙「ポリティカ」(10月6日)によれば、BBCは英国の慈善団体委員会がドルイド教による自然霊の招魂儀式を宗教活動であると承認した、と伝えた。諸他の主要な宗教団体が有しているのと同様な資格が与えられることによ
本文を読む「尖閣諸島」は、わが国「固有の領土」か 日中共用の水域へ
著者: 西田 勝中国の漁船が、わが国の「領海」内に入り、故意に衝突してきたというので、海上保安庁の巡視船が刑事犯として同船を拿捕、乗組員を石垣島に連行してきた。それに対して中国政府が強い抗議の意志を表明しただけでなく、日本の青年たちの招
本文を読む宮下NIKEパーク建設反対行動!
著者: オリジン宮下NIKEパーク問題で揺れる渋谷の宮下公園。9月15日(水)早朝、抜き打ちでフェンスが閉鎖され、野宿の仲間が暴力的に追い出されました。 さらに、9月24日(金)には行政代執行が行われ、公園内に残された「守る会」、「のじ
本文を読む第1回草の根メディア勉強会:「機関紙と私」 吉田一人氏
著者: 森広泰平略歴 1931年長崎県生まれ。中学2年の時に被爆。1951年機関紙連合通信社入 社。平和運動など中心に取材。編集委員、副理事長など歴任。評判のコラム「順風逆風 」も担当。各地の編集講座、新聞作り教室の講師としても活躍。著
本文を読む「第一次大戦の終了」―ドイツの戦争賠償
著者: 岩田昌征ポリティカ紙(セルビアの首都ベオグラードの新聞10月1日)を読んでいたら、「第一次世界大戦の終了」なる記事を見つけた。「第二次世界大戦」の誤りかな、と思ったが、そうではなかった。 2010年10月3日にドイツはヴェルサイ
本文を読む連帯・共同ニュース2010年10月6日 第78号
著者: 9条改憲阻止の会基地の存在をめぐる想像力が戦いのキ―をなす ■ 僕らはこの首都の郊外に鎮座する横田基地にどのようなイメージを持っているのだろうか。 この基地周辺に住む住民はともかく、東京や関東圏の住民はこの広大な基地の名前は知っていて
本文を読む10/16現代史研究会へのお誘い
著者: 研究会事務本年6月15日に故栗木安延(専修大学名誉教授)の生前の業績を継承しようという意味で「栗木安延記念論集die Festschrift fuer Kuriki Yasunobu」が出版されました。 書名は『危機の時代を観る』
本文を読む小沢氏よ、民主主義者たらんとすればあと一歩だ
著者: 三上治政治家をめざしてきた小沢一郎にとってその晩年をこんなかたちで迎えることは不本意なことであるかもしれない。彼の中には師であった田中角栄のことが去来していると想像できる。僕も「政治資金規正法」違反をめぐる事件の帰結が検察審査
本文を読む蔵書について
著者: 水田 洋蔵書を売って奨学金を作りたいと、以前本誌に書いたような気がする。もちろん一部はさらに本を買うための資金になるはずだった。そのときはこの不況下では蔵書を売るのは無理なことと思っていたのだが、昨年末から急に名古屋大学がそ
本文を読む不透明な円高と経済的動向から
著者: 三上治あちらに領土問題という波風が立てば、こちらでは土砂降りにあっているように伝えられる円高の進行がある。土砂降りは輸出中心の企業の悲鳴としてあるもので、それを代弁するメディアが伝えるものである。円高にはメリットもあるが、政府
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