正治安岡の執筆一覧

住宅国有化をめぐる階級闘争――1920年代モスクワ、ブルガーコフの『犬の心臓』を観る――

著者: 岩田昌征

 11月5日(日) ワルシャワの劇場テアトル・フスプルチェスヌィ(現代劇場)にてミハイル・ブルガーコフ(ポーランド語ではブルハコフ)の小説『犬の心臓』を観た。ブルガーコフが『巨匠とマルガリータ』の作者だと言う位の知識だけ

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時代を映す入学試験問題ー戦時と今と

著者: 澤藤統一郎

旺文社「蛍雪時代」は、私の世代には懐かしい大学受験情報誌。とりわけ、田舎の非進学高にあって国立大学進学を夢みていた私にとっては、唯一の受験情報源だった。なめるように読んだ憶えがある。世話になったという思いは強い。 だから

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周回遅れの読書報告(その34) クレジット・アンシュタルトの危機と破綻

著者: 脇野町善造

 竹森俊平が『中央銀行は戦う』という本を書いたことがある。この本の中で竹森は、中央銀行でもない、クレジット・アンシュタルト(オーストリア)にかなりの頁を割いて、説明をしている。1931年5月の同行の危機(「破綻」と言われ

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森友・加計・丁寧・謙虚、もうそんなの必要ない

著者: 澤藤統一郎

本日の衆参各院本会議。首相の所信表明演説があった。森友も加計も、まったく触れられることはなかった。おかしいじゃないか、謙虚な姿勢で丁寧に説明すると言っていたはず、などと言っている自分の甘さが恥ずかしい。そんなのウソだと分

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DHCスラップ2次訴訟口頭弁論の傍聴をー「DHCスラップ訴訟」を許さない・第110弾

著者: 澤藤統一郎

DHCスラップ2次訴訟(反撃訴訟)の口頭弁論期日は12月15日(金)。ぜひ、多数の方の傍聴をお願いいたします。 閉廷後の報告集会の場所が決まりました。東京弁護士会504号室(5階)です。 報告集会では、木嶋日出夫さん(長

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反動・石田和外最高裁長官が鍛えた23期司法修習の仲間たち

著者: 澤藤統一郎

一昨日(11月13日)奈良で、心許す仲間だけの同期会を開いた。 参加者は、1969年4月から71年4月までの修習をともにした23期の13人。当時の修習生活動をともにした仲間。最初の出会いが、48年前のことである。当時はみ

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システム対抗とコンフリクト-20世紀:対抗システムの追求とその失敗/21世紀:成否の彼方の対抗nonシステム-

著者: 岩田昌征

以下の論稿は、2015年10月24日(土)、法政大学市ヶ谷キャンパスで催された「社会・経済システム学会」第34回大会での記念講演である。 ロシア十月革命百周年である。 ここに提示する私の記念講演は、ロシア二月革命よりも十

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安倍首相の「加憲的九条改憲論」に欺されてはならない。

著者: 澤藤統一郎

本日は定例の「本郷・湯島九条の会」の街頭宣伝行動の日。だが、あいにく、私は東京にいない。代わって、澤藤大河がマイクを握った。下記の内容であったという。 ご通行中の皆さま。恒例の「本郷・湯島九条の会」からの訴えです。 安倍

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DHCスラップに反撃の反訴状提出 ― 「DHCスラップ訴訟」を許さない・第109弾

著者: 澤藤統一郎

昨日(11月10日)、DHCスラップ第2次訴訟弁護団は、東京地裁民事第1部に損害賠償請求の反訴状を提出した。平成29年(ワ)第30018号債務不存在確認請求事件(原告DHC及び吉田嘉明・被告澤藤)を本訴とする反訴であるが

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周回遅れの読書報告(その33)日本における民衆による武装蜂起の呼びかけ

著者: 脇野町善造

 吉野源三郎は『君たちはどう生きるか』(岩波文庫)で知られているが、彼は編集者でもあった。そして『職業としての編集者』(岩波新書)という本を残している。何が語られていたかはほとんど忘れたが、次の一節だけは、内容の特異さで

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トランプを歓迎した日本政府と、トランプに抗議する韓国の民衆。

著者: 澤藤統一郎

歓迎すべからざる不作法な人物が、慌ただしく東から来て、名残惜しげに西に去った。 ほぼ48時間の滞日中のなんとも不躾な振る舞いは、とうてい大国の大統領とは思えない。どう見ても、ふてぶてしい殺戮兵器のセールスマン。自分で戦争

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「中華人民共和国国歌法」性急な制定と改正の事情

著者: 澤藤統一郎

人に「笑え」と強制はできない。人に「怒れ」と強制することもできない。人間の感情は、強制になじまないものなのだから。人に「人を愛するよう」強制はできない。人に「人を尊敬するよう」強制もできない。愛も尊敬も、本来的に強制し得

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邪悪と醜悪との邂逅ー両悪を育てた両国民の責任を思う

著者: 澤藤統一郎

邪悪と醜悪とは、肝胆相照らす仲。その邪悪と醜悪とが、今相まみえて親しげにゴルフに興じ夕食をともにしている。いかなる悪だくみを重ねようとしてのことか。 邪悪とはアベ晋三。日本の平和と民主主義を敵視して数々の壊憲法を積み重ね

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「平成の天皇制とは何かー制度と個人のはざまで」を読む。

著者: 澤藤統一郎

岩波から今年7月に出た論文集。吉田裕と渡辺治のネームバリューでこの書を手に取る読者が多いのだろうが、執筆者は総勢9人。若い研究者の見るべき論稿もある。天皇(明仁)の「生前退位希望メッセージ」をめぐる問題だけでなく、「象徴

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選挙が変われば政治が変わる 第2回選挙マルシェ(公選法の改正をめざす市民団体の惰報交流見本市)

著者: 紅林進

選挙が変われば政治が変わる 第2回選挙マルシェ 公選法の改正をめざす市民団体の惰報交流見本市。 大好評第2回。 今回のテーマは「若者と選挙」。 超党派で各党の意見も聞いてみよう! 選挙が変われば政治が変わる 第2回選挙マ

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周回遅れの読書報告(その32) 記憶し、分類し、検索する機械

著者: 脇野町善造

初めて電子計算機なるものに触れたのは、1970年代のなか頃だった。その頃の話をしたら、当時のことを知らない若い人たちには、「笑い話」になってしまう。パーソナル・コンピュータというものがようやく普及し始めていた。使うには自

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「新潟ショック」を考えるー持続的野党共闘はいかにして可能か

著者: 澤藤統一郎

知人から、新潟日報の切り抜きをいただいた。10月24日(火)付の「新潟ショック再び(上)」というタイトル。「(上)」があるのだから、当然、(中)も(下)もある。「再び」だから、前幕もあるわけだ。 ネットを検索すると、以下

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狐狸にばかされた10月総選挙のあとに、雨にも風にも負けず市民アクション

著者: 澤藤統一郎

今日で10月が終わる。2017年10月とはいったい何だったのか。タヌキやキツネにだまされ続けたような、おかしな1か月だった。 印象は雨ばかりの10月。暗く寒く降られっぱなしの1か月だった。憲法の運命にも、風雨が強かった。

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