評論・紹介・意見の執筆一覧

弁護士懲戒請求発言をめぐる最高裁判決について(補足)

著者: とら猫イーチ

  「橋下大阪府知事の弁護士懲戒請求発言に関わる最高裁判決について」と題して7月16日に投稿いたしましたが、この間には「ちきゅう座」への御異議の御投稿もあり、先の私の投稿では簡略に過ぎたのかと反省もしまして、私が、最高裁

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マスメディアの不勉強ぶりに驚嘆 -秩父事件をゆがめると関係者がテレビ局に抗議-

著者: 岩垂 弘

 このところ、マスメディアの劣化ぶりを嘆く声が少なくないが、「これはひどいな」と思わせるテレビ番組があった。少し前、全国紙の地方版で報じられたことだが、マスメディアの“不勉強さ” を示す例として紹介する。  6月29日付

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橋下大阪府知事の弁護士懲戒請求発言をめぐる最高裁判決について

著者: 中山 武敏

1 はじめに  山口県光市の母子殺害事件をめぐり、橋下徹大阪府知事が就任前に弁護士としてテレビ番組に出演し、被告弁護団への懲戒請求を呼びかけた事件で、同弁護団のメンバー4名が名誉を傷つけられたなどとして、不法行為に基づく

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書評「彼らは何故これほどに原発に固執するのか?―政・官・財癒着構造と住民の悲劇」

著者: 合澤 清

鎌田慧著『六ヶ所村の記録』上・下(岩波書店 1991) この書物は、鎌田慧という類まれな異才ルポライターがおよそ20年の歳月を費やし、心血を注いで書きあげた貴重なルポルタージュである。今日の深刻な「福島原発事故」による大

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『スティグリッツ国連報告』 ―反・市場原理主義で世界金融を分析すれば―

著者: 半澤健市

 本稿は、09年9月に国連に提出された「国際金融システム改革に関する報告書」の要約である。「報告」は一つの委員会の産物であり、現在進行中の「世界恐慌」を論ずるための基本的文献だ。民間の一研究者が意気に感じて訳出したことを

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保守派のユニークな「脱原発」論 -日本こそが世界に先駆けて全廃を-

著者: 安原和雄

 脱原発論が急速に広がりつつあるが、保守派の脱原発論は稀少価値といえるのではないか。その人物が旧皇族出身となると、興味が湧いてくる。しかも「3.11」後に脱原発派に宗旨替えしたのではなく、若い高校生の頃からだというから、

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鹿砦社の新刊『東電・原発おっかけマップ』が取次のトーハン、日販から配本拒否

著者: 松田健二

鹿砦社の新刊『東電・原発おっかけマップ』が取次のトーハン、日販から配本拒否されました。原発戦犯の住所が記載されていることが理由らしい。かれらは原発政策を積極的に推進し、今日の大惨事をもたらした張本人です。その住所が記載さ

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福島原発震災と企業の社会的責任─復興の精神と日本の帰路(5)─

著者: 三上 治

7月22日  暑さは人から冷静さを奪う。同じ熱さでもこちらは違う。「なでしこジャパン」から伝わってきたのはこの熱さであるが、経団連の夏季セミナ―における菅首相や政府批判はどうやらこちらの暑さのようだ。新聞やネットで伝えら

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ドイツ滞在日誌(5) 雑多なお話 / 『Zum Szueltenbuerger』とサッカーの世界選手権試合について

著者: 合澤 清

1.雑多なお話 13日あたりから再び天気が崩れ始め、雨模様になってきた。雨が降ると気温は急激に下がる。長袖を着ていても寒い。およそこれが「夏」だとは思えない。こんな寒さの中で「暑中見舞い」を書くというのもなんだか変な気分

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菅『脱原発』?会見と小出さん・安原さんのコメント、そして朝日新聞

著者: 安東次郎

菅首相の『脱原発』発言については、安原さんが記事を書かれているが、書いたのが少し「早かった」ようで、15日の国会で、菅首相、<「脱原発と」社会をめざすと表明したことについて「私自身の考え方」と述べ、政権の方針ではないと説

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「フッコーのまえに、被災地の眼に見えない孤独の群れを視よ!」

著者: 大木 保

(この国では発言の意味や内容、それにともなう責任(主語)の重さということが、なし崩しに不問にされた結果、虚言、放置、矮小化、脈略破綻、解離逃亡などの、分裂症化が明確になっています。) 自然のいとなみは正確なもので、 梅雨

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<ノー・モア・ナガサキ>実現の筋道を示す「難しいことを易しく、易しいことを深く」書いたエッセー集 -書評 土山秀夫著「核廃絶へのメッセージ」-

著者: 伊藤力司

書評 土山秀夫著「核廃絶へのメッセージ」(平和文庫=日本図書センター発売 1000円+税) 著者の土山秀夫さん(86)は長崎原爆の被爆者、医学者(病理学)、元長崎大学学長、国際会議「核兵器廃絶―地球市民集会ナガサキ」を4

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黒澤明の見た関東大震災 ―「黒澤明全作品30作の放映」・補遺2―

著者: 半澤健市

 映画監督黒澤明の原爆・原発観について黒澤論・補遺として書いた(11年4月16日の当ブログ)。関東大震災における黒澤の体験も「補遺2」として書いておきたい。(註) 黒澤明が関東大震災を経験したのは中学2年生の時であった。

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「一枚のハガキ」~菅沼正子さんの映画招待席より~

著者: 醍醐聡

多くの人に読んでほしくて  連れ合いがご近所の友人と発行しているミニコミ誌「すてきなあなたへ」にほぼ毎回、菅沼正子さんの映画招待席が掲載されている。いつも他のスタッフに先んじて原稿が届くと、印刷前に読ませてもらっている。

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再開《再稼働》を急ぐ理由はない  ─ 復興の精神と日本の帰路 ─

著者: 三上 治

7月9日  露地物のトマトやキュウリが美味し季節になった。井戸にほりこんであったトマトやキュウリなどに一塩をふってかぶりつくのが何よりも好きだった。少年期を田舎で過ごした記憶が濃厚だったせいか、露地物のトマトなどは箱ごと

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