評論・紹介・意見の執筆一覧

悪いことがなければ、良いことは来ない─バイオリニスト黒沼ユリ子、32年のメキシコ音楽教室を語る

著者: 鈴木顕介

  メキシコを拠点に活動してきた世界的に知られるバイオリニスト黒沼ユリ子さんが、旭日小綬章受章で来日した機会に7日、日本記者クラブで「囲む会」が開かれた。 話の中心は、受章理由で挙げられた日本メキシコ文化音楽交流振興の舞

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活発化する国際協同組合年にちなむ活動 -協同組合陣営が多彩な計画-

著者: 岩垂 弘

 今年は、国連が定めた「国際協同組合年」(IYC)。各国政府と国民が協同組合の役割について認識を深め、その発展を促進しようという狙いから設定された国際年だが、それもほぼ半年が過ぎ、日本でもようやくこの国際年にちなんだ活動

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ドイツ・マックスプランクインスティチュート研究発表「原発大事故は10年ごとに起こる」

著者: グローガー理恵

日本では橋下大阪市長が原発再稼動を容認とのニュースがありました。そして、JNNと毎日新聞が行った大阪府内の735人の有権者を対象にした電話調査によれば、49%が橋下市長の再稼動容認を支持する、18%が支持しないという結果

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国民を愚弄する談合と詭弁 ~消費税増税法案と原発再稼働をめぐって~

著者: 醍醐聡

「解散を確約したら消費税増税法案に賛成する」!?  自民党はこういう物言いで民主党に「話し合い解散」なるものを迫ってきた。しかし、共同通信が5月26、27両日に実施した全国電話世論調査によると、消費税増税関連法案を今国会

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原爆と原発は人類の過ちである -全廃に向けて猶予は許されない!-

著者: 安原和雄

 「反原発」の運動や著作は最近増えてきた。このことは歓迎したいが、どこか物足りない印象も拭えない。なぜなのか。それは「原爆と原発」を一体として捉え、論じなければならないという視点が弱いからだろう。その点、最近の著作『原爆

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テント日誌 5/23日経産前省テント広場―256日目 ‥ゼロ18日目

著者: 経産前省テントひろば

持久戦に入ったテントの日々の中で 昨日は一日雨に降りこめられていた。風情としては嫌いではないといってもやっぱり鬱陶しい。今日は晴れていて風が肌にここちよい。テント前の椅子に座って眺めていると、緑に包まれて先に頭だけ出した

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「祖国から成る欧州」か「欧州合衆国」か -それとも「南北分裂」か-

著者: 伊藤力司

1999年1月に欧州単一通貨ユーロが華々しくスタートしてから13年。ギリシャの債務問題から1年半くすぶり続けてきたユーロ危機は、5月6日の総選挙でギリシャ国民が「緊縮政策ノー」を突きつけたため、一挙に爆発した。この総選挙

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野坂昭如の「田植え」を読んで -農業を棄てた自分の「今」を想う-

著者: 安原和雄

田植えの季節がめぐってきた。野坂昭如の田植え観、さらに農業・製造業論、反原発論はなかなかユニークである。日本は農業を軽視し、棄てたからこそ、製造業も衰退へ向かっているという主張には納得できる。 私自身、農家の生まれであり

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金融資本支配へのヨーロッパの反乱 ―仏大統領オランドの立候補演説に宿る「精神」―

著者: 半澤健市

《我々は市場原理の眼鏡だけでみている》 ヨーロッパの財政危機が続いている。これを書いている時点(2012年5月16日)ではギリシャの新政権発足が失敗して6月に再び総選挙をやるという。昨日は就任直後のフランス大統領フランソ

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東電の社外取締役の兼任の撤回を~數土・NHK経営委員長に申し入れ~

著者: 醍醐聡

先週末、政府はNHK経営委員会の委員長・數土文夫氏を東京電力の社外取締役に起用する方針を固めたというニュースが流れ、唖然とした。私も共同代表を務める「NHKを監視・激励する視聴者コミュニティ」の運営委員はすぐに、この件に

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演劇は政治を変えられるか ―新国立劇場で『負傷者16人』を観る―

著者: 半澤健市

《パレスチナの闘士とホロコーストのユダヤ人》  新国立劇場小劇場で2012年5月3日に『負傷者16人SIXTEEN WOUNDED』という芝居を観た。 舞台はオランダのアムステルダム。時代は「オスロ合意」前後の1990年

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個の尊厳と自由の精神に対立する自らの 「国家」という意識(その2)

著者: 大木 保

「個の尊厳」にまさるものなどありはしないわけで、世界金融資本にいいように食いつぶされた国家の借財などを負担するいわれはない ・・  ハイパーリラックス(副交感神経亢進)といえば、 大きなとらえかたをすれば、世界中の人たち

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ミャンマー民主化に向かって苦渋の選択 -アウン・サン・スー・チー議員らが初登院-

著者: 伊藤力司

ミャンマーの民主化運動のリーダーで、先の補欠選挙で下院議員に初当選したアウン・サン・スー・チー氏は5月2日、自らが率いる国民民主連盟(NLD)の当選者37人とともに下院に初登院、正式に議員に就任した。これより先4月23日

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戦後学生運動の“最後の輝き”か -50年代学生運動を回顧し検証する動き-

著者: 岩垂 弘

 1950年代は、学生運動が盛んな時期だった。占領軍(連合国軍総司令部=GHQ)による反共政策が強まったり、日本の独立をめぐって全面講和か単独講和かの論争が高まったり、米ソによる核軍拡競争が激化した時代であったから、これ

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