評論・紹介・意見の執筆一覧

書評:内田弘の快著『啄木と秋瑾』の印象的評

著者: 岩田昌征

内田弘教授から『啄木と秋瑾』(社会評論社、2010年)を去年の末に贈られた。記して感謝する。副題に「啄木歌誕生の真実」とある。真に気になる題名である。私は短歌というより和歌が好きである。時にふれて詠歌することもある。拙著

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日本山妙法寺、平和運動への一層の精進を誓う -藤井日達山主の27回忌法要で-

著者: 岩垂 弘

 日本山妙法寺の藤井日達山主の27回忌法要が1月9日、千葉県鴨川市の同寺清澄山道場であった。同寺の僧侶、信徒をはじめ日蓮宗各宗派関係者、米国・英国など海外の団体代表ら山主を敬う約400人が参加したが、「国内外で平和が脅か

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中国の将来の変化と底流で密接につながる客家問題 〔書評〕矢吹晋・藤野彰著『客家と中国革命―「多元的国家」への視座』

著者: 雨宮由希夫

〔書評〕矢吹晋・藤野彰著『客家と中国革命―「多元的国家」への視座』  (東方書店、¥2400+税) 客家(はっか)なら誰でも、自らの祖先は中原から来たと「中原」の出自を強調するという。客家とは、中国古代のたび重なる戦乱や

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政治的混迷の背後で進む戦争(きな臭い)体制の進行に抵抗を 連帯・共同ニュース 第94号

著者: 9条改憲阻止の会

2011年1月6日  ■ 新年おめでとうございます。紋切り型しか思い浮かばないというか、それが何となく気持ちを落ち着かせるというのか、こんな挨拶をさせていただきます。昨年は沖縄の基地移設問題を活動の中心にした一年でしたが

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朝鮮・韓国のキリスト教詩人 尹東柱(ユン・ドンジュ)の詩

著者: 醍醐 聡

 去年、取材で知り合った某出版社の記者の方からもらった年賀状にユン・ドンジュ(尹東柱)の「序詩」が添えられていた。彼の詩集『空と風と星と詩』の序に置かれた詩である。この詩はユン・ドンジュが1942年から留学した同志社大学

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明らかになった自民党政権のウソ -沖縄返還は「核付き・基地自由使用」返還だった-

著者: 岩垂 弘

 「やはり返還運動側の主張は正しかった」。暮れの12月22日に外務省が公開した外交文書に関する報道を読んで私の脳裏に去来したのはそういう思いだった。1972年に実現した沖縄の施政権返還にあたり当時の自民党政権は「米国政府

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「菅内閣はもうたくさんだ!」―田畑光永氏説への疑問

著者: 山川哲

高名なジャーナリストの田畑光永氏が「菅内閣をもう少し使ってはどうか」という一文を物している。もちろん氏の意図は「暴論珍説」という副題にある通り、ある種の茶化し、強烈な皮肉にあるだろうことは想像に難くない。しかしその諧謔の

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『リベラル』とは、「体制擁護」だったのか? 「菅内閣をもう少し使って…」を読んで、やっぱりと思う。

著者: 安東次郎

田畑氏の「菅内閣をもう少し使ってはどうか」https://chikyuza.net/archives/5635は標題の通り、菅政権を擁護するものだ。氏は菅政権に対して距離をおくような言い方しているが、失礼ながら、これはポ

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菅内閣をもう少し使ってはどうか -暴論珍説メモ(99)-

著者: 田畑光永

 新しい年が明けた。人はその時、なにがしか新しい希望を抱きたくなるものだが、今、この国には残念ながらこれという国としての希望が見えない。どこへ向かうべきかが分からず、あるいはどこへ向かおうにも足を進めることができず、立ち

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革命の組織論 歴史と宗教に学ぶ ⑤ 中央集権、階層制組織の病理と限界

著者: 浅川修史

 一つのカノン(教条)をつくりあげ、そのカノンを組織の指導者(名称は書記長でも委員長、議長でもなんでも良い)の解釈に従って、「異端」「偏向」などのラベルを貼って党内反対勢力を弾圧し、排除するのがこれまでの共産主義政党に見

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組合員が組合委員長を訴えた -労労裁判・新運転訴訟の本質とは-

著者: 松岡宥二

労働者供給事業(労供)とは何か 本誌(『地域と労働運動』)第104号に、職業安定法第45条で厚生労働大臣から許可された労働組合等による労供事業について詳しく述べたが、職業安定法第44条で禁止する労働者供給事業とは、労働基

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「尖閣は中国領」の鉄証の値段、1億7000万円! -管見中国(34)-

著者: 田畑光永

 今年の日中関係は9月、尖閣諸島海域で不法操業していた中国漁船が逃走する際にわが国の海上保安庁の巡視船に故意に衝突した事件ですっかり暗転してしまった。尖閣諸島がニュースの焦点になったのは、03年に7人の中国人が魚釣島に強

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「テロ政局」の到来を予期し、「主権奪還政局」を準備せよ

著者: 海の大人

1、テロへの注意を喚起する 民主党の小沢元代表への攻撃は、とうとう、本日、民主党役員会での「年明け国会への小沢氏の喚問決定」へと至ってしまった。表の政局を見ている限り、此れは、民主党分裂覚悟の「菅首相の金権政治一掃への乾

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