⑪ おんな作家の嫉妬 タマエさんの畑にえんじ色のキクの花が咲いている。冬ギクの茎はまがっていて、姿はあらあらしい。傍らにミカンの木がある。1メートルもない小さな木に黄色い実が、たくさんなっている。どんな味がするのだろう
本文を読むカルチャーの執筆一覧
風の時代
著者: 藤田泉「石の上にも三年」という諺。初めはヒヤッとお尻につめたい石の上、それでもジッと座り続けていくとやがてじっくりジワリと温もりが….。 そんな意味合いの言葉だと自分なりに解釈していますが….。 「小淵沢に住んで
本文を読む二十世紀文学の名作に触れる(20) 『万延元年のフットボール』の大江健三郎――体制批判を貫く良心的な社会派作家
著者: 横田 喬大江健三郎さんは、誰もが知るノーベル文学賞受賞の現存する大作家だ。若くして文壇にデビューし、芥川賞受賞の学生作家として名を上げる。「ヒロシマ」「オキナワ」など重いテーマに関心が深い社会派として知られ、護憲運動のリーダー
本文を読む二十世紀文学の名作に触れる(19) 大江健三郎の『万延元年のフットボール』――閉鎖的状況での若年世代の革命的反抗を描く
著者: 横田 喬表題の作品は一九九四(平成六)年にノーベル文学賞を受けた大江健三郎さんの代表作の一つだ。 明治維新から八年さかのぼる一八六〇(万延元)年に四国の山村で起きた百姓一揆と百年後の一九六〇年の安保闘争を照合。閉鎖的状況での
本文を読む自転車エコライフ通信197号/両国駅周辺巡り スカイツリー・ソラマチ・イルミネーション
著者: 中瀬勝義両国駅周辺巡り スカイツリー・ソラマチ・イルミネーション を楽しみました。 https://chikyuza.net/wp-content/uploads/2021/12/0d7003d8b157e4a903749365
本文を読む二十世紀文学の名作に触れる(18) 『荒地』のT・S・エリオット――日本の戦後詩人たちの一大指標
著者: 横田 喬代表作『荒地』での前衛的な試みによって、トマス・スターンズ・エリオットは英詩の一大革新を果たした。その活動時期から英米の詩壇では、20世紀前半は「エリオットの時代」と呼ばれるに至る。その影響は日本にも波及し、<荒地派>
本文を読む二十世紀文学の名作に触れる(17) エリオットの『荒地』――20世紀モダニズム詩の金字塔
著者: 横田 喬戦後の日本の現代詩は、トマス・スターンズ・エリオットの『荒地』から出発した。『荒地』派の詩人の一人、故北村太郎(本名・松村文雄)さんが私の新聞記者当時の先輩だった縁もあり、私は日本の現代詩に馴染んだ。エリオットの革新的
本文を読む『青葉の森へ』第4集ができあがりました
著者: 内野光子2002年から続けている月1回の歌会「短歌ハーモニー」の合同歌集の第4集がきのうできあがりました。旧千葉市女性センター(現千葉市男女参画センター、ハーモニープラザ内)の短歌講座の受講者の有志の方たちで立ち上げられた歌
本文を読むリヒャルト・ヴァーグナー 楽劇『ニーベルングの指環(Der Ring des Nieberungen)』について
著者: 高橋順一1.作品概要(アドルノ『ヴァーグナー試論』高橋訳 作品社 2012のために高橋が作成したもの) 【タイトル】 序夜と三日のための舞台祝典劇『ニーベルングの指環』(Ein Bühnenfestspiel für drei
本文を読む自転車エコライフ通信196号/第 196 回 楽しく自転車で走る会(21.11.28) お江戸深川お散歩コース
著者: 中瀬勝義第 196 回 楽しく自転車で走る会(21.11.28) お江戸深川お散歩コース に参加しました。 https://chikyuza.net/wp-content/uploads/2021/12/88d79022fd1b
本文を読む屋上菜園瓦版177号/コ ロ ナ 禍 第 6 波 が 心 配 ?
著者: 中瀬勝義https://chikyuza.net/wp-content/uploads/2021/12/d951fef6cbafcd099596b9b58c096b46.pdf 〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 https:/
本文を読む書評「ニーベルンゲンの歌」-ジーフリトとクリエムヒルトの悲劇の物語
著者: 合澤 清『ニーベルンゲンの歌』相良守峯訳 前篇・後篇二冊(岩波文庫1966) “Das Nibelungenlied” *今回は前篇に限って感想文を書いてみました。 ブルグンダー(Burgunder)という名前のワインがある。な
本文を読む葉山から城ケ島へ~香月泰男と北原白秋(3)
著者: 内野光子10月28日、山口蓬春記念館を後にして、三ヶ丘でバスに乗車、葉山、長井をへて三崎口駅まで乗り継いだ。長井を出て、横須賀市民病院を過ぎると、さすがに軍港、横須賀自衛隊基地の関連施設が続き、停留所の三つ分くらいありそうだ。高
本文を読む葉山から城ケ島へ~香月泰男と北原白秋(2)
著者: 内野光子葉山美術館で、ゆっくりできたが、道を挟んでの山口蓬春記念館は、3時半で閉館ということで、間に合いそうにもなく、明日の一番で出向くことにした。それではと、隣の葉山御用邸付属施設跡地のしおさい公園に回ることにした。 葉山美
本文を読む葉山から城ケ島へ~香月泰男と北原白秋
著者: 内野光子コロナに加えて腰痛と足の不調で、すっかり出不精になっていたのだが、10月27日、夫の言い出しっぺで、神奈川県立葉山美術館と城ケ島めぐりをすることになった。美術館のお目当ては「香月泰男展」であった。JR逗子駅を降りると思い
本文を読むリハビリ日記Ⅴ ⑨⑩
著者: 阿部浪子⑨ 鷹野つぎの烈しい恋 黄色いチョウがひらひら舞っている。さちこさんの家の庭に、散りおくれたピンク色の コスモスが咲いていた。 晩夏の黒姫高原は一面に、さまざまな種類とかずかずの色彩のコスモスの花が咲きそろっていたの
本文を読む江東自転車エコライフ通信195号/ 195 回 楽しく自転車で走る会 荒 川 ま ち の 駅 め ぐ り
著者: 中瀬勝義195 回 楽しく自転車で走る会 荒 川 ま ち の 駅 め ぐ り に参加しました。 https://chikyuza.net/wp-content/uploads/2021/11/9b6a8249bd0705d34d
本文を読む二十世紀文学の名作に触れる(16) 『車輪の下』のヘルマン・ヘッセ――詩人肌の真摯な求道者
著者: 横田 喬<ちきゅう座からのお知らせ:昨日掲載の「二十世紀文学の名作に触れる(15)」の内容が本稿と入れ替わっておりました。 読者の皆さまには、ここで謹んでお詫び申し上げるとともに、昨日掲載の「二十世紀文学の名作に触れる(15)」
本文を読む二十世紀世界文学の名作に触れる(15) ヘルマン・ヘッセの『車輪の下』――思春期特有の孤独と破滅を描く名作
著者: 横田 喬ドイツ語のRat(車輪)は有為転変をも意味し、「車輪の下」は「落ちぶれる」意を含む。1946年にノーベル文学賞を受けたドイツの作家ヘッセ(1877~1962)の自伝的小説『車輪の下』は、私には思い出深い。十代の終わり頃
本文を読む屋上菜園瓦版157号/コ ロ ナ 禍 が 日 本 を 変 え る ?
著者: 中瀬勝義コ ロ ナ 禍 が 日 本 を 変 え る ? を紹介します。 https://chikyuza.net/wp-content/uploads/2021/11/46e6cb8268459dd2dc37a4b559d0b4
本文を読むささや句会第73回 2021年10月20日 水曜日
著者: 公子秋刀魚さんま今日も平和は綱渡り 新海あぐり 擦り切れし作務衣の膝や秋日濃し 新海あぐり にぎはひの引きし安らぎ吾亦紅 守屋明
本文を読むささや句会 第72回 2021年 9月20日 月曜日
著者: 公子丑三つの腕下ろしゐる案山子かな 新海あぐり 花野みち先を行く連れもう追はず 奥野 皐 花野行く歩みやはらか猫一匹 川
本文を読むリハビリ日記Ⅴ ⑦⑧
著者: 阿部浪子⑦島崎藤村の弟子、鷹野つぎ ヤエヤマブキの花が、道にはみでるように咲いている。黄色い花だ。有名な古歌が脳裏 をよぎった。七重八重花は咲けども山吹の実のひとつだになきぞ悲しき。 友人のなつよさんに電話をかける。やっと通
本文を読む二十世紀文学の名作に触れる(14) 『笑い』のアンリ・ベルクソン――人間の生は飛躍を含む純粋持続と捉えた哲学者
著者: 横田 喬フランスの哲学者ベルクソンは「科学で解明できることには限界があり、その意味を問うことはできない」と、科学万能主義に対し異を唱えた。特に「精神が頭脳の活動によって生み出される」とする生理科学の主張は誤っている、と説いた。
本文を読む二十世紀文学の名作に触れる(13) アンリ・ベルクソンの『笑い』――「人間とは何か」を巡る省察
著者: 横田 喬フランスの哲学者アンリ・ベルクソン(1859~1941)は1927年、ノーベル文学賞を受けた。「美しい文章を諸々綴った」功績が高く評価されての榮譽である。前回取り上げたトーマス・マンの小説『魔の山』には、ベルクソンの「
本文を読む江東屋上菜園瓦版175号/コ ロ ナ 禍 が 日 本 を 変 え る ?
著者: 中瀬勝義コ ロ ナ 禍 が 日 本 を 変 え る ? を紹介します。 https://chikyuza.net/wp-content/uploads/2021/10/eb9715fc20ed15ebbbd0685f1d9c83
本文を読むリハビリ日記Ⅴ ⑤⑥
著者: 阿部浪子⑤ 牛島春子と北村律子の手紙 大通りを行くと、小さな八百屋さんがある。店頭にハイビスカスの赤花がいくつも咲いている。1鉢300円。濃緑の葉っぱたちは、密接している。うっとうしい。ちょっぴり不気味だ。先ごろ、店主におつり
本文を読むささや句会 第70回 2021年 8月20日 金曜日
著者: 公子出来損なひの一日を流す新走 新海あぐり 老夫婦破顔一笑葛饅頭 奥野 皐 生姜摺る命が数字となりし日々 新海あぐり はぐ
本文を読む二十世紀文学の名作に触れる(12) 『魔の山』のトーマス・マン――反ファシズムを貫いた文学精神
著者: 横田 喬近代ドイツが生んだ大作家トーマス・マンは、戦後の日本の作家たちに少なからぬ影響を及ぼした。私は新聞記者当時にそれを北杜夫さんや辻邦生さんらから直接耳にしているが、それ以外にも愛好者は多かったようだ。マンの文学作品の主人
本文を読む二十世紀文学の名作に触れる(11) トーマス・マンの『魔の山』――ドイツが世界に贈った人生の指南書
著者: 横田 喬今回取り上げる小説『魔の山』は岩波文庫版(訳:関泰裕・望月市恵)で(上)(下)二巻、計千百余頁にも及ぶ大冊だ。おどろおどろしい表題が祟ってか、長い間、私の家の書架で積ん読状態のままだった。1929年にノーベル文学賞を受
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