カルチャーの執筆一覧

2017年ドイツ紀行(3) テレビで見るハンブルクは市街戦だ!

著者: 合澤 清(ちきゅう座会員)

G20の会場があるハンブルクは、まるで60年安保、70年安保の様な戦場だ ここ数日間にわたり、テレビニュースでG20の模様が報道されていた。一見和やかそうな世界中のお歴々の顔ブレとは別に、ハンブルク市内では、市民・学生ら

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2017年ドイツ紀行(2)日本の諸物価は高すぎないか? 

著者: 合澤 清(ちきゅう座会員)

天気とお酒の話 ドイツでは(少なくともここニーダーザクセン州では)、相変わらずのぐずついた「梅雨空」が続いている。といっても、一般的にはドイツに「梅雨」はないといわれているのだが。 リュックやカバンの中に傘と少し厚手の長

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『“目覚めよ”と呼ぶ声が聞こえる』片山郷子・著 鳥影社・刊

著者: 阿部浪子

 現代人は不安を背負っているという。とりわけ、老後の不安とはどのようなものか。片山郷子の第6作品集には、その心情がこまやかに描かれている。胸に染みいる、詩1編と小説5編だ。老若男女を問わず、自分のこととして多くの人に読ん

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ささや句会

著者:

ささや句会 第36回   2017年6月17日土曜日 結ふ食  楽屋(ささや)にて 評者 新海あぐり 冷奴言葉尽くさぬなしくずし                     小宮桃林 ・中七下五が今の政権を担う人々のことを言

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なぜ、いま、「斎藤史」なのか~6月12日の「大波小波」に寄せて

著者: 内野光子

「大波小波」では もう、十日以上も過ぎてしまったので、旧聞に属するが、6月12日『東京新聞(夕刊)』の匿名のコラム「大波小波(魚)」は「<濁流>に立つ言葉」と題して、斎藤史の『魚歌』(1940年)と『朱天』(1943年)

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戦時下の女性雑誌における「短歌欄」と歌人たち―『新女苑』を中心に 

著者: 内野光子

加計問題について調べていくと、いろいろ出て来て、書きとどめておきたいことがある。諮問会議のもとでは、ワーキンググループ、区域会議などの組織が設けられている。さらに、安倍首相が、「<分科会>で専門の先生方にも議論いただいて

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どうしても、見ておきたかった、ムハの「スラヴ叙事詩」(2)(3)

著者: 内野光子

どうしても、見ておきたかった、ムハの「スラヴ叙事詩」(2) 「スラヴ叙事詩」からのメッセージ  ミュシャ展は6月5日までの最終盤に入っていたので、覚悟はしていたが、まずは、チケット売り場で並ばねばならなかった。チケットを

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どうしても、見ておきたかった、ムハの「スラヴ叙事詩」(1)

著者: 内野光子

プラハ、ムハとの出会い 3月から、新国立美術館で開催中のミュシャ展(チェコ語ではムハと呼ぶらしい)では、彼の後半生の大作「スラヴ叙事詩」が一挙公開されているという。私がこのブログを始めたのが2006年だから、その前のもう

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国会論議の不毛を逆照射する対話 - 『吉本隆明 江藤淳 全対話』(中公文庫)を読む -

著者: 半澤健市

 本書は、1965年から1988年の間に行われた、吉本隆明(1924~2012)と江藤淳(1932~1999)の対談の全記録である。五回の対談のタイトルは、「文学と思想」、「文学と思想の原点」、「勝海舟をめぐって」、「現

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正岡子規について書きました―子規との気ままな出会いから 

著者: 内野光子

 今年は子規生誕150年という。『現代短歌』の特集<子規考>に書いたものです。誌上では子規作品の発表年に誤植がありましたので、送稿の原稿を掲載します。先日発売の6月号には、訂正記事が掲載されています。          

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「古代史への尽きぬ興味(2)-『日本書紀』が投げかける諸問題」

著者: 合澤 清(ちきゅう座会員)

*遠山美都男著『天武天皇の企て 壬申の乱で解く日本書紀』(角川選書2014) (遠山美都男著『天智と持統』(講談社現代新書2010)をも参照した) 「壬申の乱」は天武の陰謀によって起きた この本の最後の部分と「あとがき」

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