『独占資本の内幕』D.マッコンキィ著 柴田徳衛訳(岩波新書1972) „OUT OF YOUR POCKET“ Darel McConkey Revised Edition,1955 安倍政権になって
本文を読むカルチャーの執筆一覧
映画紹介:オサーマ・モハンメド監督「シリア・モナムール」
著者: 土方美夫監督であるシリア人のオサーマ・モハンメドは、「この映画を通じて、私はある女性と長い対話をしました。その対話は、ある男性=わたしを、長く孤独なトンネルから救い出し、未来へと再生させたのです。ある女性=シマヴとは、シリアの未
本文を読む小林清親展を見る
著者: 宇波彰去る3月11日に、町田市立國際版画美術館で、「清親 光線画の向こうに」を見た。小林清親(1847~1915)の作品を年代順に追うことのできる展示である。清親は浜名湖西岸の新井の関所で働いたり、その近くの鷲津の農家の娘と結
本文を読む湘 北 拙 句 抄 (その二)
著者: 霧野 漠《その母 わたし》 「日本死ね」 書いた母親 数多(あまた)出(い)で 育つ子は 納税者にも なるのだよ 子育ては 「私事」と誤認の 安倍やめよ 虚言家が守らぬ子らが 世を支え 青鞜派 愛国婦人に 変身し リブは今 暴言
本文を読む映画評「サウル(シャウル)の息子」
著者: 盛田常夫ネメシュ・イェレシュ・ラースロー監督になるハンガリー映画A Saul fia(Son of Saul、サウルの息子、2015年封切り、2016年日本上映)が、2016年オスカー賞(外国映画部門)を受賞した。1982年に
本文を読むささや句会 第22回 2016年 2月26日金曜日
著者: 公子結ふ食 楽屋(ささや)にて 評者 新海あぐり 如月やオレンジ色に木立影 津島佳子 ・木立影とはあまり言わないが、綺麗な夕方の景を「オレンジ」と、良く捉えた。 寒鴉一人遊びが得意なり
本文を読む「私の「東日本大震災」体験」から五年 - 柳田邦男『終わらない原発事故と「日本病」』を読む -
著者: 半澤健市私は著者柳田邦男(1934~)の良い読者ではなかった。NHK出身の「事故の調査報告の専門家」というほどの認識であった。 《『アサヒグラフ』原爆特集が原点》 高校一年生の時に見た『アサヒグラフ』の原爆特集号、NHK入局
本文を読む南京ふれあい食べ歩き第3回<漁寿司>(2016年2月20日) [イベント]
著者: 南京日本人会事務局暖かくなったと思ったらまた寒くなったりと、気温が安定しない日々が続いており、最近では花粉まで飛び始めたようですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。 先日に行われた「南京ふれあい食べ歩き」も今回で三度目。 今回は徳基プラザの
本文を読む恋はわりなき、はかなきもの ― 岸惠子の恋物語を読む
著者: 盛田常夫映画好きの母に連れられ、小学校就学前から良く映画館に通った。1950年代前半のことだ。その頃に見た映画の一つが、氏家真知子を演じる岸惠子主演の『君の名は』。佐田啓二が扮する後宮春樹と、何度もすれ違う綺麗な女優さんがいた
本文を読む戦時下の朝鮮人連行現場の実態が明らかに [書評]野添憲治編著『秋田県の朝鮮人強制連行――52カ所の現場・写真・地図――』
著者: 岩垂 弘[書評]野添憲治編著『秋田県の朝鮮人強制連行――52カ所の現場・写真・地図――』(秋田県朝鮮人強制連行真相調査団、¥600円+税) 秋田県に「秋田県朝鮮人強制連行真相調査団」という民間団体がある。労働現場で労働者が不足し
本文を読む佐倉市社会福祉協議会の現況~コメントの返信に代えて
著者: 内野光子知恵 カモメさん、コメントありがとうございます。具体的なご報告ありがとうございます。コメントの返信は、少し長くなりましたので、記事といたしました。最近の社協の広報誌から、簡単な報告をしたいと思います。 佐倉市社会福祉協
本文を読む狂歌と川柳
著者: 乱鬼龍◆狂歌 歯舞も読めぬ島尻北方相 アイコですまぬパーの丸出し 丸川は丸出駄目代とバレてくる 根拠ないのはお前の方だ 歯舞も読めず除染は知らなんだ 輝く女性聞いてあきれる 電波停止そういうお前議員停止 鼻もちならぬ
本文を読む抜き書き典籍紹介・「暴」引断簡零墨(3)
著者: 山川哲『ナチスの時代―ドイツ現代史―』 H.マウ/H.クラウスニック著 内山 敏訳(岩波新書1967) 最近、安倍政権のファッショ的傾向には著しいものがある。集団的自衛権行使を可能にする「安保法制」を強引に国会決議したかと思う
本文を読むふたたび、阿部静枝について、報告しました
著者: 内野光子2月13日、ある研究会で「阿部静枝の歌集『霜の道』と戦後の短歌評論活動は、短歌史上どう位置づけられたか」を報告した。準備を進めていた矢先、1月下旬、インフルエンザにかかってしまった。いまだに咳が抜けきらないでいる。言い訳
本文を読む抜き書き典籍紹介・「暴」引断簡零墨(2-2)
著者: 山川哲『大地動乱の時代―地震学者は警告する』石橋克彦著(岩波新書1994) 5.地震は天罰(「天譴論」)という精神主義的「迷言」 今村明恒は今後も東京は大地震に見舞われる可能性が大きいとみて、「遷都」をも提唱した
本文を読む抜き書き典籍紹介・「暴」引断簡零墨(2-1)
著者: 山川哲『大地動乱の時代―地震学者は警告する』石橋克彦著(岩波新書1994) この本が読書子の間で一躍有名になったのは、これが書かれた翌年(1995年)に起きた「阪神・淡路大震災」によってである。この書はあたかもこ
本文を読むささや句会 第21回 2016年 1月28日木曜日
著者: 公子結ふ食 楽屋(ささや)にて 評者 新海あぐり 積雪を許さぬ葱の尖りかな 新海あぐり ・高点句必ずしも名句ならず。くたっとなってるネギが沢山ありますとの指摘も。
本文を読む扶余の記憶
著者: 宇波彰去る2016年1月下旬に、韓国の扶余(プヨ)に出かけた。扶余は、ソウルから南へ200キロメートル行ったところにあり、6,7世紀に百済の都があったところである。前日まで大雪だったそうで、かなりの雪が積もっていた。またきびし
本文を読む抜き書き典籍紹介・「暴」引断簡零墨(1-2)
著者: 山川哲『歴史のための弁明―歴史家の仕事―』マルク・ブロック著 讃井鉄男訳(岩波書店1965) 歴史家の仕事とはどんなことであろうか?ふとこういう疑問が浮かんでくることがある。一般的に考えるなら、それは発掘調査されたもの(原資料
本文を読む湘 北 拙 句 抄
著者: 霧野 漠《日々の彼方に》 ブルネイの 密林の奥 蘭ひらく 白鷺(しらさぎ)が 渚歩みて 抓(つま)む魚 風紋に 彼(か)のひと歩みし 跡探し 飲み帰り 冴える星空 桜花(さくらばな) 夜叉(やしゃ)来たれ 桜吹雪
本文を読む抜き書き典籍紹介・「暴」引断簡零墨(1‐1)
著者: 山川哲『歴史のための弁明―歴史家の仕事―』マルク・ブロック著 讃井鉄男訳(岩波書店1965) *新版『歴史のための弁明』松村 剛訳(岩波書店2004):マルク・ブロックの長男により校正された新たなテキストに基づいて翻訳されたも
本文を読む2016年の歌会始は、変わったか
著者: 内野光子不覚にも 前の日までは覚えていたのだが、洗濯や布団干しをしているうちに、1月14日「歌会始」のテレビの視聴も録画も忘れてしまった。その日の夕刊と翌日の朝刊で、その様子を知ることになる。 その新聞報道によれば、応募歌数は1
本文を読む書評『トラや』南木佳士・著 文藝春秋・刊
著者: 阿部浪子トラちゃんが死んだ。焼香におとずれた近所の人に、正座した息子たちは、涙をシャツのそででふきながらあいさつする。この場面に思わず、わたしはもらい泣きしていた。 猫のトラは、小学生の息子たちが成人するまで一家統合の要だっ
本文を読むささや句会 第20回 2015年12月18日金曜日
著者: 公子結ふ食処 楽屋(ささや)にて 評者 新海あぐり 日めくりをめくり続けて駆け抜けり 奥野 皐 ・めくりめくりぬけり、何というスピード感。その日の絵を見ている暇も無いなんて! マスクして敗北の人帰国せ
本文を読むナチと軍国日本のシンボル―反感受けNY地下鉄広告撤去
著者: 隅井孝雄アマゾンがインターネットテレビ放送のために制作した作品の広告に対し、ニューヨーク州知事や市長が異議を唱えたことで撤去され、物議を醸している。 このテレビ映画は、ナチや日本が第二次大戦で勝利したあとアメリカを支配すると
本文を読む書評『日の砦』黒井千次・著 講談社・刊
著者: 阿部浪子黒井千次氏の連作短編は、サラリーマンだった主人公の、定年退職後の日常が展開する。 近隣を歩いては、彼は街のイメージを発見する。こんな地域をバックに暮らしていたのか、驚きもある。また、家族との団らんが彼を満ち足りた気分
本文を読む原節子の戦争と平和(4) ― 伊丹万作と家城巳代治 ―
著者: 半澤健市「原節子の戦争と平和」から、十五年戦争に関する映画人の戦争責任の問題にたどり着いた。しつこいようだが、映画が―今ならテレビが―、百万人規模に影響を与えるから考察しておきたいのである。 GHQによる1946年1月の公職追
本文を読む書評『雨のオクターブ・サンデー』難波田節子・著 鳥影社・刊
著者: 阿部浪子難波田節子氏の描く小説集からは、心と心の触れ合いが浮上してくる。私たちは自分が、他人からうける影響は手につかめても、他人にあたえるそれはわかりにくいものだ。日本と異国を舞台にしながら、人と人との交流をとおして、6編のド
本文を読む原節子の戦争と平和(3) ―俳優は「着せ替え人形」なのか―
著者: 半澤健市「原節子の戦争と平和」を書いていると関連する幾つかのテーマに導かれる。 一つは、俳優は職業の社会的な意味をどう考えているのか。 二つは、日本の映画人は戦争と平和をどう考えてきたのか。 三つは、映画観客はそういう問題をど
本文を読む原節子の戦争と平和(2) ― ナチスのアイドルとなった美少女 ―
著者: 半澤健市原節子の戦争は『新しき土』(1937年)から始まった。 日独合作の日本最初の本格的「国際映画」である。1920年生まれの原節子が、横浜高等女学校をやめて女優になったのは1935年である。家庭の経済的事情と義兄の映画監督
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