カルチャーの執筆一覧

映画紹介:オサーマ・モハンメド監督「シリア・モナムール」

著者: 土方美夫

監督であるシリア人のオサーマ・モハンメドは、「この映画を通じて、私はある女性と長い対話をしました。その対話は、ある男性=わたしを、長く孤独なトンネルから救い出し、未来へと再生させたのです。ある女性=シマヴとは、シリアの未

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「私の「東日本大震災」体験」から五年 - 柳田邦男『終わらない原発事故と「日本病」』を読む -

著者: 半澤健市

 私は著者柳田邦男(1934~)の良い読者ではなかった。NHK出身の「事故の調査報告の専門家」というほどの認識であった。 《『アサヒグラフ』原爆特集が原点》  高校一年生の時に見た『アサヒグラフ』の原爆特集号、NHK入局

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南京ふれあい食べ歩き第3回<漁寿司>(2016年2月20日) [イベント]

著者: 南京日本人会事務局

暖かくなったと思ったらまた寒くなったりと、気温が安定しない日々が続いており、最近では花粉まで飛び始めたようですが、皆様いかがお過ごしでしょうか。 先日に行われた「南京ふれあい食べ歩き」も今回で三度目。 今回は徳基プラザの

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恋はわりなき、はかなきもの ― 岸惠子の恋物語を読む  

著者: 盛田常夫

 映画好きの母に連れられ、小学校就学前から良く映画館に通った。1950年代前半のことだ。その頃に見た映画の一つが、氏家真知子を演じる岸惠子主演の『君の名は』。佐田啓二が扮する後宮春樹と、何度もすれ違う綺麗な女優さんがいた

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戦時下の朝鮮人連行現場の実態が明らかに [書評]野添憲治編著『秋田県の朝鮮人強制連行――52カ所の現場・写真・地図――』

著者: 岩垂 弘

[書評]野添憲治編著『秋田県の朝鮮人強制連行――52カ所の現場・写真・地図――』(秋田県朝鮮人強制連行真相調査団、¥600円+税) 秋田県に「秋田県朝鮮人強制連行真相調査団」という民間団体がある。労働現場で労働者が不足し

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佐倉市社会福祉協議会の現況~コメントの返信に代えて

著者: 内野光子

 知恵 カモメさん、コメントありがとうございます。具体的なご報告ありがとうございます。コメントの返信は、少し長くなりましたので、記事といたしました。最近の社協の広報誌から、簡単な報告をしたいと思います。 佐倉市社会福祉協

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ささや句会      第20回      2015年12月18日金曜日

著者: 公子

結ふ食処  楽屋(ささや)にて 評者 新海あぐり 日めくりをめくり続けて駆け抜けり            奥野 皐 ・めくりめくりぬけり、何というスピード感。その日の絵を見ている暇も無いなんて! マスクして敗北の人帰国せ

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ナチと軍国日本のシンボル―反感受けNY地下鉄広告撤去

著者: 隅井孝雄

 アマゾンがインターネットテレビ放送のために制作した作品の広告に対し、ニューヨーク州知事や市長が異議を唱えたことで撤去され、物議を醸している。  このテレビ映画は、ナチや日本が第二次大戦で勝利したあとアメリカを支配すると

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原節子の戦争と平和(4) ― 伊丹万作と家城巳代治 ―

著者: 半澤健市

 「原節子の戦争と平和」から、十五年戦争に関する映画人の戦争責任の問題にたどり着いた。しつこいようだが、映画が―今ならテレビが―、百万人規模に影響を与えるから考察しておきたいのである。 GHQによる1946年1月の公職追

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書評『雨のオクターブ・サンデー』難波田節子・著 鳥影社・刊

著者: 阿部浪子

 難波田節子氏の描く小説集からは、心と心の触れ合いが浮上してくる。私たちは自分が、他人からうける影響は手につかめても、他人にあたえるそれはわかりにくいものだ。日本と異国を舞台にしながら、人と人との交流をとおして、6編のド

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原節子の戦争と平和(3) ―俳優は「着せ替え人形」なのか―

著者: 半澤健市

 「原節子の戦争と平和」を書いていると関連する幾つかのテーマに導かれる。 一つは、俳優は職業の社会的な意味をどう考えているのか。 二つは、日本の映画人は戦争と平和をどう考えてきたのか。 三つは、映画観客はそういう問題をど

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原節子の戦争と平和(2) ― ナチスのアイドルとなった美少女 ―

著者: 半澤健市

 原節子の戦争は『新しき土』(1937年)から始まった。 日独合作の日本最初の本格的「国際映画」である。1920年生まれの原節子が、横浜高等女学校をやめて女優になったのは1935年である。家庭の経済的事情と義兄の映画監督

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