カルチャーの執筆一覧

元東芝エンジニアによる脱原発論 ー書評 小倉志郎著『元原発技術者が伝えたいほんとうの怖さ』(彩流社)ー

著者: 半澤健市

《頭が真っ白になったエンジニア》   2011年3月11日の午後、一人の元エンジニアが都内中央区立月島社会教育会館で平和運動の紙芝居を見ていた。そこへ大きな揺れがきた。東日本大震災の始まりである。当日は横浜の自宅に帰れず

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ドイツ徒然(その2)伝統の継承と新しい生活スタイル

著者: 合澤 清

ドイツ人はフェスト(祭り)やマルクト(市)やパーティが好きだ! 日本でもかつては「村祭り」に代表される地域住民の親睦的な出会いが多く残っていた。その期間、村や町の青年団や婦人会が独自に企画して、演芸会や盆踊りなどがあちこ

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新刊案内:『よし、戦争について話をしよう。戦争の本質について話をしようじゃないか!オリバー・ストーンが語る日米史の真実』

著者: 「ピースフィロソフィー」

8月上旬発売予定、新刊のご案内です。2013年夏、『もうひとつのアメリカ史』のドキュメンタリー(NHK)と書籍(早川書房)で知られる映画監督オリバー・ストーン&歴史学者ピーター・カズニックが広島、長崎、東京、沖縄で講演旅

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ドイツ徒然(その1):シャッター通り商店街とミニ開発と地価高騰

著者: 合澤 清

新しい住居の環境 ドイツに来て既に10日以上たった。今回の居所は、いつものゲッティンゲンから車で約20分、Hardegsen(ハーデクセン)という小さな、しかし実に美しい町である。 ここは保養地とキャンプ地を兼ねた所で、

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紹介:日本の教育と社会はどこへ行くのか(藤田英典 『世界 2014.7』より)

著者: 田中一郎

「原発は政治のみの力で動いている(何の合理性も経済性も倫理性もない)。だから政治を変えれば原発は止まる」、これは上関原発建設に反対する県民大集会(2014年3月)の折りに鎌田慧氏が演説で話した一節である。だから政治を変え

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「上野」、「皇室」、「大震災」を重ね、ホームレスと被災者の痛苦をつなぎ合わせて描く 〔書評〕柳美里著『JR上野駅公園口』

著者: 雨宮由希夫

〔書評〕柳美里著『JR上野駅公園口』(河出書房新社、¥1400+税) 「あゝ上野駅」という唄がある。作詞・関口義明、作曲・荒井英一、歌唱・伊沢八郎で、東京オリンピックが開催された昭和39年(1964)の5月に発表された。

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書評:井上理恵編著『木下順二の世界――敗戦日本と向き合って』

著者: 関谷由美子

編著者井上理恵は「あとがき」に「今回改めて全集を読み返して思いを新たにしたが、木下の主張が余りにも現在のこの国の在りようにピッタリとはまることに驚いた。と同時に、これまで把捉できなかったものが、明らかな相貌を帯びて迫って

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