梅雨入り直前の晴れ間、6月8日、佐倉市内の川村美術館に出かけた。企画展の「南仏」が気になったといっても、私たちは、かつて、エクス・アン・プロバンスから日帰りのニース、マルセイユを訪ねたというレベルのことである。先日のマ
本文を読むカルチャーの執筆一覧
世界のノンフィクション秀作を読む(12) T・ヘイエルダールの『コン・ティキ号探検記』(下) ――文献を信じ、古代の筏(複製)で南太平洋横断に成功
著者: 横田 喬――赤道に近づき、海岸から遠くなるにつれ、トビウオが珍しくなくなる。時々、冷たいのが高速で飛んできて顔にピシャリとぶつかり、甲板の当直者の罵声が聞こえることもあった。トビウオのフライは朝食用に好評で、鱒のフライを思い出
本文を読む世界のノンフィクション秀作を読む(11) T・ヘイエルダールの『コン・ティキ号探検記』(上) ――文献を信じ、古代の筏(複製)で南太平洋横断に成功
著者: 横田 喬<古代ペルーの人々は太平洋をパルサ材の筏で渡り、ポリネシア人の祖先となったのでは?>との仮説を自ら実証すべく、ノルウェーの探検家(人類学・海洋生物学者)トール・ヘイエルダール(1914~2002)は1947年、古代の筏
本文を読むリハビリ日記Ⅴ 35 36
著者: 阿部浪子35 藤原ていのこと 新緑のあちこちに白いリボンが結ばれている。ハナミズキの花たち。隣家のその高木は年ごとに伸びている。むかしはカシワの木が植わっていた。 5月5日。ウエルシアの柏餅を食べる。餅は本物のカシワの葉っぱ
本文を読むささや句会 第92回 2023年 5月20日 土曜日
著者: 公子黙想の如き手仕事辣韭かな 小宮桃林 元気かと問へぬ友あり鯉のぼり 合沢舞祥 しなやかに潮風いなし島辣韮
本文を読む江東自転車エコライフ通信210号/第16 回江東区環境フェア + 第20回 身近な水環境の全国一斉調査 2023
著者: 中瀬勝義https://chikyuza.net/wp-content/uploads/2023/06/45ca2ad6aa8de068d499898bbaa53e7f.pdf 〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://w
本文を読む世界のノンフィクション秀作を読む(10)マイケル・ルイスの『マネー・ボール』 資金面で圧倒的に劣る球団が如何にして勝つか(下)
著者: 横田 喬1990年代にアスレチックスのGM(ゼネラル・マネージャー)を務めたアルダーソンという人物は名門大学出身の、教養ある弁護士だった。彼は球界の常識と対立する野球理論でアスレチックスを運営しようと図った。例えば、打撃につい
本文を読む世界のノンフィクション秀作を読む(9)マイケル・ルイス著『マネー・ボール』 資金面で圧倒的に劣る球団が如何にして勝つか(上)
著者: 横田 喬アメリカのノンフィクション作家マイケル・ルイスが2003年に著した『マネー・ボール』は大リーグ関係者を揺るがした。本のテーマは明快で、資金面でライバルに圧倒的に劣るチームが、いかに勝つか。その実例として、当時のオークラ
本文を読む屋上菜園瓦版196号/グローバル社会的経済フォーラム
著者: 中瀬勝義https://chikyuza.net/wp-content/uploads/2023/06/7233fadccca8aba2a1b3e5c442922893.pdf 〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 https:/
本文を読むマチス展~思い出いろいろ(2)
著者: 内野光子先の記事にあるように、ニースのマチス美術館へ訪ねたのは、2004年のことだったが、その後、思いがけず、マチスの晩年、ニースのスタジオを訪ねたに日本のカメラマンがいたことを知った。毎日新聞社のカメラマンだった阿部徹雄氏は
本文を読む世界のノンフィクション秀作を読む(8) 福沢諭吉の『福翁自伝』――「門閥制度は親の仇」と喝破した当人による自叙伝(下)
著者: 横田 喬◇事情探索の胸算 病院なるものの、その入費の金の案配は? 銀行なるものの金の支出入は? 郵便法とは? 徴兵令の趣向もとんと判らず、選挙法とはどんな法律で、議院とはどんな役所か、諸々不明。入り組んだ事柄になると、五日も十
本文を読む世界のノンフィクション秀作を読む(7)福沢諭吉の『福翁自伝』――「門閥制度は親の仇」と喝破した当人による自叙伝
著者: 横田 喬本書は幕末維新~明治の洋学者・教育者、福沢諭吉晩年の口語文体による自叙伝だ。1898(明治31)年7月1日から翌99(明治32)年2月16日にかけて計67回、当時の『時事新報』に掲載された。「門閥制度は親の仇でござる」
本文を読むマチス展へ~思い出いろいろ・・・
著者: 内野光子私には、なんとなく、なつかしくも、親しくもあるマチス、5月11日、都美術館開催中の「マチス展 The Parth to Color」に出かけた。予約制なので、並ぶこともなかったが、やはり、かなりの入場者ではあった。上記の
本文を読む名作をたずねて 三浦綾子の作品群を振り返って
著者: 野上俊明三浦綾子は、 1964年朝日新間の一千万円懸賞小説に当選した「氷点」に始まり、1999年に逝去するまで、じつに70冊有余の著作を世に送り出した多作の作家です。結核の療養生活と脊椎カリエスでギブスベッドに固定されての寝た
本文を読む世界のノンフィクション秀作を読む(6) ヘンリー・D・ソローの『ウォールデン――森の生活』(講談社学術文庫・佐渡谷重信:訳)――人生のあるべき姿を深く洞察(下)
著者: 横田 喬――ホーホー啼く梟のセレナーデも聴いた。近くで聴くと、大自然の中で奏でられる最も憂愁の響きのようだ。その啼き声は、昼間の光が届かない湿地や黄昏の森にはうってつけの美しい歌声であり、広大で未開のままの<自然>そのものを暗
本文を読む世界のノンフィクション秀作を読む(5) ヘンリー・D・ソローの『ウォールデン――森の生活』(講談社学術文庫、佐渡谷重信:訳)――人生のあるべき姿を深く考察 (上)
著者: 横田 喬著者ソロー(1817~1862)は19世紀中葉に活動したアメリカの思想家だ。本書は彼がボストン近郊の田舎町コンコードの近くにあるウォールデン池の畔で二十代後半の二年二か月間を過ごした折の生活記録~随想集。現実的体験を通
本文を読むささや句会 第91回 2023年 4月20日 木曜日
著者: 公子飛花落花背に羽もつ迦楼羅仏 丑山霞外 日本たんぽぽ縄文遺居に火の気あり 守屋明俊 諸葛菜満州開拓殉難碑
本文を読むリハビリ日記Ⅴ 33 34
著者: 阿部浪子33 木俣鈴子の屈辱 青紫色のブドウのような花。背丈が10センチほど。これがムスカリなのだろうか。先ごろラジオで耳にした。地中の球根が知らないまに増えていく。さちこさんちの庭の片隅にひっそり咲いていた。 夕暮れになる
本文を読む江東自転車エコライフ通信209号/江 東 東 部 花 と 川 遊 び め ぐ り を楽しみました。
著者: 中瀬勝義https://chikyuza.net/wp-content/uploads/2023/04/ae144859e3a0f47c1e89141f3c2b3cb1.pdf 〈記事出典コード〉サイトちきゅう座http://w
本文を読むささや句会 第90回 2023年 3月20日 月曜日
著者: 公子春の雨仁王の指に朱のかすか 丑山霞外 初花や産湯に解ける掌 合沢舞祥 今はまだモスラの卵入学す
本文を読む書評:『従兄ポンス』バルザック作 水野 亮訳(岩波文庫1930/75)
著者: 合澤 清これは文庫本で上、下の二冊よりなる長編小説である。バルザックの長編小説の特徴は、最初に、当該小説の主人公にまつわるかなり長ったらしい状況説明(住んでいる家屋敷の造りや家具、あるいはその人物の経歴や趣味など)がくどくどと述
本文を読む世界のノンフィクション秀作を読む(4) J・クラカワ―の『荒野へ』(下) アラスカの荒野で孤独死したエリート米国青年の数奇な運命
著者: 横田 喬――互いに往来している間に、若者はよく怒り、顔を曇らせ、両親や政治家、大多数のアメリカ人に特有の空疎な生き方を非難していたことを、老人ははっきり覚えている。彼との仲がぎくしゃくするのを恐れ、フランツは相手がそんなふうに
本文を読む世界のノンフィクション秀作を読む(3) J・クラカワーの『荒野へ』(上) アラスカの荒野で孤独死したエリート米国青年の数奇な運命
著者: 横田 喬――1992年4月、アメリカ東海岸の裕福な家庭に育った一人の若者が、ヒッチハイクでアラスカへ来着。マッキンレー山の北の荒野に単身徒歩で分け入っていった。四カ月後、彼の腐乱死体がヘラジカを追っていたハンターの一団に発見され
本文を読むはや、新緑の小石川後楽園に出かけました
著者: 内野光子桜の季節に、ぜひと話していたのだが、天候が定まらなかったりで、スケジュールが合わなかったり、機会を逸してしまった後楽園行き。きょうは、夏日との予報だったが、リュックにお茶のボトルも入れて、家を出た。ドームやジェットコース
本文を読む世界のノンフィクション秀作を読む(2)ヴィクトール・フランクルの『夜と霧』(下) 人間の偉大と悲惨を叙述し、大きな感動をもたらす
著者: 横田 喬リルケは「やり尽くす」と言うように、「苦しみ尽くす」と言っている。私たちにとって、「どれだけでも苦しみ尽くさねばならない」ことはあった。気持ちが萎え、時には涙することもあった。が、涙を恥じることはない。この涙は、苦しむ
本文を読む世界のノンフィクション秀作を読む(1)ヴィクトール・フランクルの『夜と霧』(上) 人間の偉大と悲惨を叙述し、大きな感動をもたらす
著者: 横田 喬「人間とはガス室を発明した存在だ。が、同時にガス室に入っても、毅然とした態度を保てる存在でもある」。ユダヤ人としてナチスの強制収容所生活を体験した医師Ⅴ・フランクルの著書『夜と霧』は、人間の偉大と悲惨を叙述。「言語を絶
本文を読む二十世紀世界文学の名作に触れる(62) 『カタリーナの失われた名誉』のハインリヒ・ベル ――マス・メディアとの決然たる対峙
著者: 横田 喬1974年にベルが発表した作品『カタリーナの失われた名誉』は120万部を超える空前のベストセラーとなった。ヘルマン・ヘッセ以来、四半世紀余ぶりのドイツ人ノーベル文学賞作家が意を決し対峙しようとしたものは何だったのか。情
本文を読む二十世紀世界文学の名作に触れる(61) ハインリヒ・ベルの『カタリーナの失われた名誉』――言論の暴力はいかなる結果を生むか
著者: 横田 喬ドイツの作家ハインリヒ・ベル(1917~1985)は72年、ノーベル文学賞を受けた。授賞理由は「同時代への幅広い眺望と鋭い描写によって、ドイツ文学の刷新に貢献した」。その代表作の一つ『カタリーナの失われた名誉』(サイマ
本文を読む屋上菜園瓦版194号/日本の科学技術は大丈夫だろうか
著者: 中瀬勝義https://chikyuza.net/wp-content/uploads/2023/04/06fcfc3df7fda20c00c9cf9b22f1540f.pdf 〈記事出典コード〉サイトちきゅう座 https:/
本文を読む国民国家を超えたヨーロッパ主義は可能か(ハーバーマスの構想)
著者: 合澤 清書評『デモクラシーか資本主義か』J.ハーバーマス著 三島憲一編訳(岩波現代文庫2019) ユルゲン・ハーバーマスは、言わずと知れた現代ドイツを代表する思想家の一人であり、フランクフルト学派の第二世代に属し、
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