時代をみるの執筆一覧

「維新」という病理現象 先進国の貧困問題という政治課題

著者: 小川 洋

  車を運転しながら、一瞬、耳を疑った。「日本学術会議は研究者の軍事研究を禁じていた。ワクチンの開発研究は軍事技術とも深く関わる分野であり、日本学術会議の方針が日本のワクチン開発を遅らせた」という話が、橋下徹氏のコメント

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相次ぐ「見せるな」、「知らせるな」の意味するもの ―習近平は何を企んでいるのか

著者: 田畑光永

 中国では政権に盾つくような、あるいは盾つかないまでも、政権の気に入らないような、文章や映像作品はすぐに人目から遠ざけられ、作者はなにがしかの処分を受けるということは、広く世界に知られている。それがつい最近また2件続けて

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女性たちの草の根保守運動 ―「男女共同参画社会基本法」制定(1999年)をきっかけとして

著者: 池田祥子

 この4月27日、韓国は「健康家庭基本計画(2021~25年)」を閣議決定したという。現在の「婚姻、血縁関係、養子縁組だけで規定されている」家族の定義を広げる方向で、健康家庭基本法の改正を進めるという。  かつては、日本

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禁酒令・灯火管制に見回り隊、「神火リレー」が消えそうなので自衛隊出動と学徒動員、それでオリンピック強行?

著者: 加藤哲郎

 2021.5.1  4月25日に、日本政府の第三次緊急事態宣言発動です。東京の感染者数が高止まりから増勢に転じ、感染力の強い変異株が早くに入った大阪・兵庫はすでに医療崩壊、自宅待機のまま亡くなる人まで出てきました。もと

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憲法破壊にまっしぐらの菅政権 5月3日は75回目の憲法記念日

著者: 岩垂 弘

 5月3日は75回目の憲法記念日。安倍晋三内閣の時代は、毎年、この日が近づくと必ず、安倍首相が改憲への強い決意を表明したものだが、安倍政権を引き継いだ菅義偉首相はこれまでのところ、そのような決意表明はしていない。が、その

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中国に対する日本の立場を明確に ――菅首相の訪米にあたって

著者: 田畑光永

 菅首相が待望の訪米に出発する。首相官邸周辺からは米バイデン大統領就任後の「最初の対面での首脳会談」の相手に選ばれたことを、なにか大手柄のように吹聴する気配が漂ってくる。そこには第二次大戦後の参勤交代外交の残滓が濃厚に感

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日本社会では、なぜ「恋愛」は困難なのか? ― 再び、吉本隆明の『超恋愛論』から

著者: 池田祥子

「万葉集」にみる恋の歌  現存する日本最古の和歌集である「万葉集」は、奈良時代末期(750~780年)に編纂されたという(大伴家持が編纂に関与)。全20巻、4500首以上が収集され、詠み人は、天皇・貴族から、下級官人、防

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「アベノマスク」から1年、変わった世界、変わらぬ日本の無為無策

著者: 加藤哲郎

 2021.4.1  日本政府の第二次緊急事態宣言は、飲食店の夜の人出を減らしただけで、感染を劇的に減らすことはできませんでした。重症者の医療受入状況を多少改善しただけで、外出抑制・自粛促進効果を失い、解除するとまもなく

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3.11から10年、何が変わり、何が残されたのか? (その2)

著者: 加藤哲郎

 2021.3.20  日本政府の緊急事態宣言は、飲食店の夜の人出を減らしただけで、感染を劇的に減らすことはできず、重症者の医療受入状況を多少改善しただけで、自粛強制効果を失い、実りなき解除です。変異株によるリバウンドは

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今こそ通信放送認可の第三者委員会の設立を 菅政権下のメディア~記者会見、NHK、東北新社汚職、

著者: 隈井孝雄

アメリカ大統領がトランプからバイデンに変わった。  バイデン政権が就任早々の1月20日、真っ先に取り組んだのは「言論の自由」だった。  1月20日、新大統領の仕事ぶりに接しようと集まった記者団の前に現れたのは新任のジェン

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「原発再稼働に固執する菅内閣を打倒しよう」 福島原発事故10年、さようなら原発首都圏集会

著者: 岩垂 弘

 東京電力福島第一原発の事故から10年を経た2021年3月27日(土)午後1時30分から、東京の日比谷公園大音楽堂で「3・27福島事故10年 さようなら原発首都圏集会」が開かれた。さようなら原発一千万署名市民の会の主催。

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福島原発事故から10年 IPPNWアレックス・ローゼン小児科医の論評  福島における小児甲状腺がん発生:予測される症例数の20倍に

著者: グローガー理恵

はじめに  3月9日、UNSCEAR (原子放射線の影響に関する国連科学委員会)が「2020年報告 (UNSCEAR 2020 Report)」を発表した。UNSCEARは「放射線関連のがん発生率上昇はみられないと予告さ

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雪のアラスカに啖呵の火花 幕が上がった米中対決第二幕   

著者: 田畑光永

 まさかこれほどまで、と予想した人は多くなかったろう。3年続いた「トランプの幕」が終わった「果し合い!米中対決」は2か月の幕間が終わって、米側の主役がバイデンに代わり、さて第二幕の始まりやいかに?と、思いを巡らす間もなし

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インフラの整備は進んだが暮らしは戻らず 福島原発事故から10年の現地を見る

著者: 岩垂 弘

 「インフラ(防潮堤、鉄道、道路、公営住宅など)の整備は進んだが、人びとの暮らしは戻っていない」。東日本大震災で東京電力福島第1原子力発電所が事故を起こしてから3月11日で10年。その前日の10日に被災地の一つ、福島県富

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311から10年目、歴史の歯車が回る瞬間:【速報】春望:民破れて医大栄えり 弱きをくじき、強きを助ける人権侵害判決、言渡される(2021.3.1)

著者: 柳原敏夫

昨日、2014年8月に提訴した子ども脱被ばく裁判の判決が福島地裁で言渡されました。 結果は原告の全面敗訴。その理由付けもこれ以上ないくらい原告主張の全否定、地獄に堕ちろ!と言わんばかりの残忍酷薄の判決でした(10年前のふ

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「ひきこもり」についての論評、吉本隆明と田中千穂子 ― 「ひとり」と「人と人との関わり」

著者: 池田祥子

 1955年、「もはや戦後ではない」と言われ、やがて「高度経済成長時代」に突入していく日本社会では、それ以降は「企業社会・学校・家庭の三位一体」(本田由紀)が社会を有効に回していったと言われる。それら三者がそれぞれに要望

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「教育虐待」は「企業・学校・家庭」のトライアングルの産物? ―古谷経衡『毒親と絶縁する』(集英社新書、2020.10)の紹介

著者: 池田祥子

 コロナの時代、相変わらず「児童虐待」のニュースも途切れず、さらに、小学校・中学校の子どもたちや「女性」の自殺が増えているという胸の痛くなるニュースも飛び込んでくる。詳細はまだ分からないが、せめてコロナが、春の訪れととも

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習近平「貴方も私も似たものどうし」 あらためて考える中国(4)

著者: 田畑光永

 私は今月12日の本欄に、シリーズの2回目として「変わるか中国の対米態度」というタイトルで中国が対米関係でのこれまでの立場を変え始めたのではないかという推測を述べ、そのよりどころとして今月8日付けの新聞『環球時報』の社説

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<米国;トランプからバイデンへ>(下) 選挙完勝のバイデン政権発足 「議事堂占拠」事件が追い風に ―「トランプ党」は追いつめられ動揺

著者: 金子敦郎

 民主党バイデン政権が20日発足した。勝った選挙を盗まれたという虚偽主張を続けるトランプ氏は議事堂の就任式に姿を見せず、終日、大統領の引き継ぎはなかった。トランプ支持派の議事堂襲撃事件を受けて新たなデモ厳戒態勢がとられ新

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DHCスラップ訴訟・「反撃」訴訟 勝訴確定の記者レク ー「DHCスラップ訴訟」を許さない・第181弾

著者: 澤藤統一郎

(2021年1月21日) 本日午前11時、東京地裁司法記者クラブで、DHCスラップ訴訟確定の記者レクを行った。登壇者は下記の3名 当事者(DHCスラップ訴訟被告・『反撃訴訟』原告)である私 訴訟経過と判決を解説した弁護団

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<米国:トランプからバイデンへ>(上) 分断・混迷の中、バイデン政権スタート 「トランプとの戦い」新局面に

著者: 金子敦郎

 トランプ支持勢力の極右や白人至上主義グループによる米議会議事堂占拠事件の捜査が進むにつれて、選挙戦の敗北を受け入れずに政権移行を拒絶するトランプ勢力のクーデター未遂の様相が浮かび上がっている。だが、バイデン新政権阻止が

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